2009-11-02

人工物質が肉体を破壊してゆく その6 白砂糖と精神疾患

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かの有名な○○○シェイク。こんなに砂糖が使われているそうです。ヤバすぎ。
甘いものが嫌いな人は、ほとんどいないのではないでしょうか。どうも甘いものに対する欠乏、甘いものをとると快感に感じる味覚が、体の生理メカニズムが人には備わっているように思います。
一方、ふんだんに砂糖を摂取する現代人にとっては、甘いもの、砂糖が危険だと警告されています。
今回は甘いもの・砂糖の害について扱ってみます。  
まずは、るいネット「白砂糖と精神疾患」から、

A.精製された甘み分(ショ糖)だけにした白砂糖の害
栄養生理上から
・白砂糖からはビタミンやカルシウムは期待できない(砂糖の代謝のためにビタミンB1、カルシウムを他から早々ととって自分の消化の為に使うエゴイスト)
・白砂糖の過食はポリオ(小児マヒ)天かん、糖尿病、癌、ライ病、胃腸病、結核などにかかりやすくなる。
・白砂糖はそれ自体が完全燃焼できないために焦性ブドウ糖酸、乳酸等の酸を体内に残す。これが疲労のもとである。
☆性格に及ぼす影響
・砂糖の過食はまず骨や神経をもろく、細くする。カルシウム不足を起こし、その結果、虚弱体質をつくり意志薄弱、姿勢が悪く神経質で我儘なエゴイストができやすい。それに自我意識が強く、集中力がなく、あきっぽい。泣き虫で怒りっぽい。気短かになりやすく、精神的にも不安定になりイライラする。

砂糖は、サトウキビなどから取れるショ糖を精製して作られる。ショ糖は非常に分解吸収しやすいのだが、精製され砂糖を摂取することは、急激に大量にショ糖を摂取することを意味する。その過程でビタミンやカルシウムが大量に必要になるため骨や神経をもろくしてしまうのである。
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B-1.砂糖は体を狂わせる(低血糖症と交通事故)

H.J.ロバーツ博士「ハイウェイの殺人者として暴露された砂糖」
・「信号の見落し、交差点の暴走、車線の誤走、坂の上での追い越し、カーブでのスピードの出し過ぎ、ハンドル操作の誤り」などの隠れた原因を探求すべきだと主張している。その重要な源泉は、アメリカ人ドライバーの多数の、機能的インシュリン分泌過剰症による、病的居眠り状態や低血糖症でいずれも原因は白砂糖の摂りすぎである。

・その食事もここの例のように白砂糖の摂取を中止し、ごく質素な食事で短期間のうちに治すことが出来る。現在の日本人の大多数の人々の食物の傾向は、食品であって食品ではない白砂糖の摂取過多 であり、一方生命の源であるミネラルの甚だしい摂取不足である。

B-2.砂糖は心を狂わせる

○砂糖をやめたら悪童がよい子に
・ アイスクリーム、種々のケーキ、精製シリアル、ボンボン、ミルクセーキ、ミルクチョコレート、白パン等を大量に摂取していた悪童にそれらの砂糖を含んだものは一切食べさせず、野菜と黒パンを主とし、肉類も控えさせた。一週間で「悪童マイケル」は、よい子になってしまった。博士は、試しに以前の食事を摂らせてみたら、たちまち悪童に戻ってしまった。

○不良少女らが普通の女の子になる。
・これらの少女達の食事は、長い間、白パンとマーガリン、ハム、大量の砂糖入り紅茶、缶詰の肉、魚やポテトチップス等であった。
・新鮮な果物、ナッツ、野菜、黒パン、ナツメヤシの実、干しプラム、いちじく、蜂蜜、チーズ、良質な肉と卵、オートミールに変えた。彼女たちの顔色は良くなり、態度も明るく落ち着いてきて、問題児などいなくなってしまった。

○人の体内メカニズムは砂糖過剰摂取に対処するようにはできていない。
糖分を取ると血糖値が上がります。血糖値が上がるとすい臓からインスリンというホルモンが体内に分泌されます。インスリンは血糖値を下げ糖を細胞内に運搬し蓄える機能があります。糖を摂取し高血糖になった場合、血糖値を下げるにはインスリンを分泌するしかありません。逆に、低血糖に対しては4重の制御システムをもっている。

現在は豊かで食べ物に困らない生活を送っていますが、人類は歴史のほとんどの期間が飢えとの闘いで、食べ物がない状態=低血糖をいかに乗り越えるかが最重要課題でした。ですから、4重もの制御システムを持っているのです。
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こちらからお借りしました。

現在の飽食=高血糖は人体にとって想定外の状況です。ですから、高血糖に対する制御システムはインスリン一つしかありません。このインスリンが機能不全を起すと、次の制御システムはなく、血の中が糖であふれ尿として排出される糖尿病となるのです。インスリンが出なくなると細胞にエネルギーが行かなくなり、様々な病気を誘発します。

○砂糖を摂るとキレやすくなる(?)のはなぜか。
糖の種類によって血糖値の上がり方は異なります。ご飯などの多糖類を摂取した場合は、下図のようにゆっくり分解・吸収されていくので、図の紫線のように、血糖値は安定した状態を保つことができます。一方、砂糖などの単糖類を摂取した場合は、すぐに分解吸収され急激に血糖値が上がります。急激に上昇する血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されるのですが、今度は一気に血糖値が下がり低血糖になってしまいます。それを表しているのが左図の赤線と緑線です。

動物にとって低血糖状態とは餌が不足している状態ですから、餌を摂るシグナルである攻撃性を高めるホルモン=アドレナリンが分泌されます。砂糖を摂取し低血糖状態に陥ると、このアドレナリンが分泌され、イライラしたりキレやすくなってしまうのです。

こちらからお借りしました。
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○食の安全のためには、市場システムを制御する必要がある。
以上のように、砂糖を(大量)摂取すると、体内メカニズムが正常に働かなくり、体や心の機能不全を引き起こします。砂糖の大量摂取は、自然の摂理に反しているとさえ言えると思います。

多くの人が日々何気に砂糖を大量摂取してしまって(させられて)いる。市場システムが人々が目先の便利さ、おいしさに流れること、また、企業が利益第一でそこに付込んできたことが原因です。そこでは、本当に必要なのかどうかという判断は捨象されています。食を安全なもの(自然の摂理にかなったもの)にするためには、どのように市場システムを制御していくのかという課題となると思われます。

List    投稿者 fwz2 | 2009-11-02 | Posted in N04.人工物質ってどうなん?4 Comments » 

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コメント4件

 リンゴヨーグルト | 2010.08.13 23:47

「国益よりも省益、省益よりも私益」。
考えさせられる題名ですね。
特に、武田氏の補助金に対する鋭い指摘は、天下り問題に、みんなのなんでだろう?を出してもらえる興味深い事例だとおもいます。
次の回も期待していますね!

 fwz2 | 2010.08.15 22:57

以前は(20年ほど前)日本の官僚は優秀といわれていましたが、それも固定観念、外圧状況や次代状況の変化によって、今やここまで堕落してしまったということですね。

 leonrosa | 2010.08.16 18:14

リンゴヨーグルトさん、fwz2さん、コメント有り難うございます。
「国益よりは省益」に続く言い回しに、「局あって省なし」があります。
省庁には、多くの局があります。そして、局単位で特別会計を握っています。例えば、道路整備特別会計は国土交通省の道路局が管轄します。
そして、道路局は道路特別会計を既得権として局の利益を最大化します。
この官僚の行動様式をさして、「局あって省なし」と言います。
中央官庁の世界は、世の中とは全く異なる論理で運営されているのです。 
 

 こまてぃ | 2010.08.17 23:49

>そこで、各省庁が考えだしたのが、特別会計です。
その省庁の権限が及ぶ分野で税金を作りだし、その税収をもとにして事業を行う特別会計です。 
>各省庁は、特別会計という聖域を作りだし、そこで省益の拡大を図ってきたのです。
そうなんですね・・・知らなかったです。
そして、官僚には構造的に欠陥があるんですね。圧力がかからないと集団は腐敗していく・・・><よくわかりました!

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