【病は「腸の脳」が原因!?】科学を身近に☆NewStream
こんにちは!
旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。 😀
【病は胃腸から「腸の脳」に注目】ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
精神的な問題と思われることが実は胃腸の状態によって引き起こされている可能性もある。
食道や胃腸が消化以外の多くの身体機能に影響を及ぼしていることを示す研究が増えている。
骨形成や学習、記憶、さらにはパーキンソン病といった疾病と消化管の健康の興味深い関係が研究で明らかになってきた。
最近の研究では、胃の不調や腸内細菌がうつ病や不安神経症を促している可能性のあることが少なくともマウスの実験で分かった。
消化管と脳の間の情報伝達をさらに解明すれば、幅広い疾病の原因特定や治療に役立つとともに、診断の糸口を医師に提供できる可能性がある。
米スタンフォード大学医学部の消化器科および肝臓病科の部長を務めるパンカジ・パスリチャ教授は「消化器系関連の問題だけでなく、その他の身体に関連した問題で、消化管に注目することは医学研究上重要だ」と指摘する。
食道から胃、腸まで一本につながっている消化管は独自の神経系を有し、脳とは独立して機能している。
この腸神経系は研究者の間で「腸の脳(gut brain)」として知られている。
腸の脳は神経の接続を通じてすい臓や胆のうなどの臓器をコントロールしている。消化管で分泌されるホルモンと神経伝達物質は肺や心臓といった臓器と相互作用する。
脳や脊髄(せきずい)と同じように、消化管にも無数の神経細胞がある。
コロンビア大学のマイケル・ガーション教授によると、小腸内だけでも100万個の神経細胞が存在しており、この数字は脊髄内とほぼ同数であるという。
脳と消化管をつなぐ主な導管の役割を果たしているのは、脳幹から下に伸びる迷走神経。
しかし、消化管は脳から指令を受けるだけではない。
ガーション教授は「脳はマイクロマネージメントを好まないCEO(最高経営責任者)のようなものだ」と語る。
脳が消化管に送り込む情報より、消化管が脳に伝達する情報のほうがはるかに多い。
精神病や脳疾患の患者が胃腸障害を訴えるケースも多い。
新しい研究からは、不安神経症などの精神疾患が腹痛を誘発するように、消化管内の疾患が脳疾患の原因になっている可能性もあることが示されている。
パスリチャ教授らはこの問題を研究するために、生まれたばかりのマウスの胃を刺激するという実験を行なった。
これらマウスは8~10週間後までに身体上の障害がなくなったものの、泳ぐ運動をさせても普通のマウスより早く止めてしまうなど、胃を刺激されなかったマウスに比べ、うつ状態や不安の大きい行動を示したという。
こうしたことから、脳に針を刺す脳生検をせずに、通常の大腸内視鏡検査で摘出できる消化管の神経細胞によって疾病を突き止めるといった研究も進んでいるという。
~~Point~~
・食道から胃、腸まで一本につながっている消化器官は独自の神経を有し、脳とは独立して機能しており「腸の脳」と呼ばれている。
・脳が消化管に送り込む情報より、消化管が脳に伝達する情報のほうがはるかに多い。
・消化器官の疾患により、精神病や脳疾患を引き起こす可能性がある。
◆関連投稿
・丹田≒小腸あたりは気の出所♪
・セロトニンの95%が腸で作られている
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2012/08/1177.html/trackback
コメント3件
天変地異 | 2013.10.19 9:09
【追記】
上記、2011年の北極圏のオゾン層破壊のデータは、
・ 「国立環境研究所×北極圏のオゾン層破壊」で検索するか、
・ サイエンスチャンネルの動画「北極オゾンホールが観測史上最大規模に」
で、見る事ができました。動画では、2011年の北極圏のオゾンホールは2月頃から発生し始め、3月、4月にかけて最大規模になっています。したがって、少なくとも原発事故が直接のきっかけではなさそうです。
国立環境研究所の説明では、2011年は地表が温暖化→放射平衡で成層圏が寒冷化→極成層圏雲の発生→フロンガス由来の物質が、オゾン層を破壊しやすい物質に変化→オゾン層破壊、と言うシナリオのようです。
匿名 | 2013.12.04 23:49
その本は、フラワーオブライフですかね。
天変地異 | 2013.10.18 2:16
米ソの成層圏核実験がオゾン層破壊の一因である、と何かの本で読んだ事があります。この本の題名を忘れたので、ネットで検索していた所、本はみつからなかったのですが、興味深い記事を見つけました。2011年3月から4月にかけて、北極圏上空で巨大なオゾン層の破壊があったそうです。福島原発事故との因果関係については、水素爆発で飛散した放射性物質は高空まで届かないので、オゾン層の破壊とは関係がない、とも書かれています。
ただ、気になるのは、福島原発3号機の爆発は水素爆発ではなく、核爆発だった(アーニー・ガンダーセン氏)とも言われています。核実験でオゾン層の破壊が生じるなら、原発の核爆発でも同様の影響がありそうな気もします。ただ、日本から北極圏まではちょっと遠すぎる気もしますが・・・・。
もしかすると、これは私の妄想ですが、福島巨大地震を誘発するために稼動したHAAP?が北極圏のオゾン層破壊をもたらしたのかも知れませんね。
いずれにしても、上記記事の情報ソースが既に削除されているため、北極圏のオゾン層破壊についての詳細は不明です。また、何か分れば、此処に書き込みます。