2007-12-20

選抜育種~遺伝子組み換えまで、品種改良のいろいろ。

農業に携わっている私たちにとっては、この時期は、来春からの野菜、稲の作付けを考える時期です。
そのときに、悩むことの1つが、どんな品種を栽培しようかということです。
野菜だけでなく、稲も、ここのところ新品種の開発が盛んで、どんどん新手が登場していて、楽しみでもあります。
 そこで、品種改良について調べてみました。
 
 人類の農耕の歴史は、安定栽培や多収、おいしさ等を求めて
品種改良の飽くなき追求をしてきた歴史
と言っても良いと思います。
 調べてみると、もっとも基本的な選抜育種から、このブログでも取り上げられている遺伝子組み換えまで、多種多様な方法があって興味深いのですが、一方で、自然の摂理に照らして、どこまでやっていいものか?
という疑問も湧いてきます。
hayano.jpg
  まずは、どんなものがあるのか。
 続きを読む前にポチっとよろしく!
   
 

 にほんブログ村 環境ブログへ


以下
http://www.h6.dion.ne.jp/~tanaka42/hinshu.html#26
からの引用です。

「選抜育種法」
メンデル以前の品種改良方法。江戸時代には武士、町人が花の品種改良を道楽としていた。ポイントはいいものをさらに育て、いらないものを捨てていく。この捨てることができず、もったいないと思っていると品種は改良されない。分離育種法、集団選抜法、循環選抜法などの言葉がこれに関係している。
「交雑育種法」
コメの品種改良はこれ。コシヒカリもこの方法によって生まれた。交配すること、その後の選抜育種がカギになる。突然変異利用、純系選抜法、系統育種法、集団育種法、派生系統育種法、合成品種育種法などの言葉がこれに関係している。
「導入育種法」
ただよそから持って来ただけだ、として育種法として取り上げてない文献もある。南北アメリカからヨーロッパに導入され、それが日本にまで伝えられた作物は多い。白菜のようにまるで日本に古くからあるように馴染んでしまった野菜も多い。アブラナ科の野菜には、露地栽培しているとミツバチなどによって他のアブラナ科の植物と自然交配され、代が進むごとに野生種に近くなり、野菜としての商品価値がなくなるものが多い。
「一代雑種育種法」
F1ハイブリッドという言葉によって全く新しい、アメリカから導入されたハイテクのように思う人もいるかも知れない。しかしメンデルの法則の第1実用化者は日本人、外山亀太郎博士が1915(大正4)年に蚕のハイブリッド品種を実用化し、そのとき育成された「日1号X支4号」は好評で、以後20年間、全国各地で広く市域された。野菜の一代雑種は埼玉県農試の柿崎洋一が大正13年に、埼交茄と玉交茄の2品種を育成し、その種子を農家に配布した。これが日本で最初で世界で最初の野菜の一代雑種だった。
 私たちが日頃食べている野菜はアブラナ科の野菜――だいこん、ラディッシュ、かぶ、クレソン、はくさい、キャベツ、芽キャベツ、ケール、こまつな、きょうな、カリフラワー、ブロッコリー ――を始め、そのほとんどがハイブリッドになっている。
————————–中略——————–
「細胞育種法」
葯を培養する方法と細胞を培養する方法がある。花よりも野菜に多く利用されている。組織培養技術利用、半数体育種法、胚培養、花粉培養、細胞融合、バイオテクノロジーなどの言葉が関係している。
「遺伝子組み換え育種法」
他の品種からとった遺伝子のDNAを染色体に導入し、その遺伝子を働かせ、品種改良を行う方法。①アグロバクテリウム感染法、②パーティクルガン法(遺伝子銃法)、③エレクトロボーレーション法(電気穿孔法)、などの手法がある。
<「ポマト」止まりのバイオテクノロジー>
自然界にある品種を組み合わせて新しい品種を生み出そうとしてきた、そうした試みをして行く内に積極的に突然変異を利用しようと、放射線の平和利用の一環として、ガンマー線の照射や突然変異誘起物質による「突然変異育種法」が行われるようになった。 1964年に誕生した放射線育種場(茨城県大宮町)がその中心になった。ここでは20世紀ナシの黒斑病抵抗性の突然変異品種「ゴールド20世紀」低アミロースイネ「はやぶさ」「ミルキークィーン」
などが生まれた。人為的な変異誘起は不利な方向への発生も多いため、方向性を明確にできる品種改良方法が求められていた。そこに登場したのが植物の細胞操作を主体としたバイオテクノロジー
であった。
————————–中略——————–
 1940~50年代に始まった植物培養技術は、今ではオールドバイオテクノロジーと呼ばれ、ニューバイオテクノロジー(細胞融合や遺伝子組み換え)と区別されている。この技術は1980年代に入ってから実用的な成果をあげた。現在ジャガイモの95%はウイルスフリー苗で、イチゴも75%がそうなっている。サツマイモやニンニク、山芋などにもウイルスフリー苗の利用が広がっている。橙色のかわいいミニカボチャ「プッチーニ」はペポカボチャと日本カボチャの胚培養によって誕生したものだ。
ニューバイオテクノロジー 品種改良は胚培養によっていくつかの成果をあげた技術をさらに発展させていった。細胞壁を除去した裸の細胞(プロトプラスト)を融合処理すると、植物の種類が違っても細胞は融合する。その融合細胞は分裂をし、うまくいけば、融合細胞起源の新しい植物が誕生する。こうして1978年にドイツの研究者G・F・メルヒャース等によって「ポマト」
が生まれた。これはナス科ナス属のジャガイモとナス科トマト属のトマトを細胞融合によって両方の性質を持つ植物で、地上にはトマトが実り、地下にはジャガイモができた。トマトの実にジャガイモの芽の毒素が溜まることがわかり、食用にはできなかった。また次世代の種子の獲得は困難だった。植物体はジャガイモやトマトに接ぎ木することによってかろうじて維持されている状況だった。、双方の葉肉細胞を酵素処理して裸の細胞(プロトプラスト)化し、細胞融合剤・ポリエチレングリコール(PEG)で融合させるものだった。
  ————————–中略——————–
20年に及ぶ膨大な実験の結果、細胞融合技術は、縁の遠い組合せの関係を克服する技術には成り得ないことがはっきりした。両者の縁が遠ければ遠いほど、今まで存在しなかった新しい生物が誕生すると期待されたが、そのような「自然の摂理」に反した植物は誕生し得ない
ことがはっきりした。そしてそのことによって、品種改良の限界もはっきりしてきた。品種改良で、できること、できないことがはっきりしてきたのだった。

こうしてみると、遺伝子組み換え以前に、既に、自然界では起こり得ない人為的処置によって、種々の品種改良(?)がおこなわれていることに改めて驚きます。
 しかも、今、かなりメジャー、あるいは、ごく普通に出回っているものの多くが、いわゆる「バイオテクノジー」の成果によるものです。
 農業をやっている私達の間では、ウイルスフリー苗なんて、作目によっては、それがなければ、商品になるものをつくることが非常に困難な状況でもあります。

 さらに、現場の実態も含めて、追求して行きたいと思います。
 

List    投稿者 naganobu | 2007-12-20 | Posted in N03.遺伝子組替えってどうなの?13 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2007/12/255.html/trackback


コメント13件

 nannoki | 2008.05.30 13:09

地球温暖化問題を自然科学の問題に置き換えて、あたかも正当な論理のように摩り替えているのはその通りだと思います。
しかし、一方で自然科学的な問題として見てしまうと殆どの人が信じてしまうというのも事実だと思います。その背景には、事実を拠り所に判断するという事実収束の潮流が流れているのでしょう。この潮流こそが、逆にこの問題を解決していく基盤にもなるのだと思います。

 shijimi | 2008.05.30 14:10

Hondaさんはじめまして☆
「自然科学の問題」「データ」を見せられると根拠有るもののように思えてしまいますね。今まで何の疑いもなくCO2排出は悪!CO2出さないものは善!というような価値観を流布するようなCMを前のように見ていました。
でも、そのデータは発信者の立場によって抽出の仕方が変わってくるぐらいにあやふやなもの。法律とかで縛られたり、削減が義務化して商売に繋げている現状がとてもいやらしいなあと感じます。

 にほん民族解放戦線^o^ | 2008.05.31 0:10

とんだ茶番…ノーベル平和賞にアル・ゴアとIPCC

やれやれ…
「環境ファシズム」に関するエントリーを書いた矢先にこれか…
ノーベル平和賞、ゴア前米副大統領らにhttp://www.yomiuri.co…

 にほん民族解放戦線^o^ | 2008.05.31 0:11

環境問題がファシズム化している。この手のキャンペーンには注意が必要

以前、こんなエントリーを書いたが…
CO2地球温暖化原因説は、“ウーマンリブ”運動と並ぶ壮大な詐欺ではないか?
環境破壊は生態系の破壊に…ひいては人類…

 かっし~ | 2008.06.01 0:02

『二酸化炭素増加→地球温暖化』というわかりやすい図式に加え、「地球のため」「未来の子ども達のため」という、NOを言わせない状況が作り出されているんですね。
でも、一方で、環境問題に対する答えは、『1人1人できるところから』。
これも、儲け続けるため、成果を出させないようにしているということなのでしょうか?

 Honda | 2008.06.01 19:43

nannokiさんへ
>その背景には、事実を拠り所に判断するという事実収束の潮流が流れているのでしょう。この潮流こそが、逆にこの問題を解決していく基盤にもなるのだと思います。
そうですね、そのためにも近代科学的思考法の欠点という問題も扱う必要がありそうです。

 Honda | 2008.06.01 19:49

かっし~さんへ
>でも、一方で、環境問題に対する答えは、『1人1人できるところから』。
これも、儲け続けるため、成果を出させないようにしているということなのでしょうか?
そうだと思います。一人一人出来るところからという発想は、困難な課題を前にして、自分はそれなりに役割を果たしているから大丈夫と、本当の課題から目をそらす理由になってしまうからです。

 Honda | 2008.06.01 19:59

shijimiさん
コメントありがとうございます
>でも、そのデータは発信者の立場によって抽出の仕方が変わってくるぐらいにあやふやなもの。法律とかで縛られたり、削減が義務化して商売に繋げている現状がとてもいやらしいなあと感じます。
ホントいやらしいですね。この商売が動き出したときどんな状況になるのかを考えてみると、問題がすぐわる思います。
CO2削減のために、金融も含めて、さまざまな産業が発達して経済成長を遂げていく。その時環境はどうなっているのか・・・

 arinco | 2008.06.03 12:02

以前読んだ本で、環境問題は外交問題である。と書いてありました。すなわち政治問題、もっというと利権問題という事ですね。IPCCが政治的機関というのは、うっかりすると見落としてしまいそうです。一見研究機関に見えてしまいますから・・・・

 Honda | 2008.06.03 15:15

arincoさんへ
>IPCCが政治的機関というのは、うっかりすると見落としてしまいそうです。一見研究機関に見えてしまいますから・・・・
そうですね、うまく演出していると思います。
でもよく考えると、科学的研究機関が国際社会を統合したという事実はありません。いまあるのは、強者による力の原理での統合(≒支配)という政治的解決だけです。
いまは、これに変わる統合様式が無いので、国際問題は何を議論しようとも、最終的には政治的決着しか無いということでしょう。
ということは、自然科学だけではなく、人間をも対象とした科学をもとにした、事実による社会統合をどう実現していくか?という問題になるのだと思います。

 ぴー | 2008.06.05 11:48

 大学時代に、IPCCの述べている事は全く根拠のない事柄だという話を聞いたことがあります。なのに、京都議定書のような政府間取引が存在し、日本以外の国が設けることになる…環境問題って人の良心に付け込むから、誰も反対しにくい。何か政治的要因がかなり含まれてて嫌だなーって感じます。

 Honda | 2008.06.08 14:42

ぴーさん、こんにちは
>環境問題って人の良心に付け込むから、誰も反対しにくい。何か政治的要因がかなり含まれてて嫌だなーって感じます。
嫌だなーって思うことをそのままにしない!ことが重要です。でも、このように感じる人が増えてきたのも事実です。
これは、洗脳も限界があるということでしょう。あとは事実をどれだけ広めていくのかに、かかっています。
どんどん発信していきましょう。

 気になるワードを詳しく検索! | 2008.06.09 3:42

【地球物理学】についてブログや通販での検索結果から見ると…

地球物理学 をサーチエンジンで検索しマッシュアップした情報を集めてみると…

Comment



Comment


*