2007-12-12

沖縄男性の平均寿命に異変!!日本人皆への警鐘。

昨今、いたるところで健康ブームが言われていますが、確かに、実際、私たちの体は、過剰な糖分、脂質にまみれています。
以下に引用する幕内秀夫氏の「美味しい食事の罠 」によると、沖縄男性の死亡率が急激に悪化しており、それは、彼らの戦後の食生活の変化によるものだとの分析です。
勿論、そこに書かれたことは日本人皆に当てはまることで、それが、極端な形で現れているだけといえます。便利さ、刺激、を求めた現在の食は危険なものと成っており、誰にとって切実な問題です。

長い間、男性も女性も、長寿のトップは沖縄でした。
美しい海、豊かな自然の恵み、暖かい気候、歌って踊る、大らかな琉球文化....。沖縄のオジイやオバアたちは、みんなとても元気です。都会でも琉球文化は大人気。沖縄料理の店は、ヘルシーなイメージが若者にもウケています。
ところが、この長寿の島、沖縄の男性に異変が起きました。厚生労働省が5年ごとに発表する都道府県別の平均寿命というものがあるのですが、2002年に発表された平均寿命では、沖縄の男性が、前回の4位から、一気に26位にまで転落していたのです。一方の女性は、6回連続で1位の座を守りました。このことは、長寿の島のイメージを傷つけ、地元は大きなショックを受けました。これは「26ショック」と呼ばれています。
なぜ、このようなことが起きたのか。それは、沖縄の男性の年齢別の死亡率を見てみるとわります。50歳より上の人たちの死亡率は、明らかに全国平均より下なのに対し、50歳以下の人たちの死亡率は、全国平均を軒並み上回っている。50歳を境に、明暗がくっきりと分かれてしまっているのです。
つまり、高度経済成長期以降の食文化によって育ってきた人たちと、それ以前の、昔ながらの食生活をしてきた人たちの間に、明らかな変化が生じているということです
今や、沖縄男性の実に46.9%が肥満だといわれています。これは異常な事態です。さらに、厚生労働省が今年公表した「2005年度都道府県別年齢調整死亡率」では、沖縄が、肺疾患、糖尿病、肝疾患の死亡率が全国でもっとも高かったことが分りました。
一体、沖縄の食生活にどのような変化が起きたのでしょうか。

続く。(現在の沖縄の人々の、食卓事情を次回報告します。)

  投稿者 fwz2 | 2007-12-12 | Posted in M01.身体の自然環境14 Comments »