2007-03-04

遺伝子組換技術の原理

 images.jpg yuyuさんのエントリーによると、大豆の自給率が5%、つまり95%の輸入大豆。その輸入品は、遺伝子組換が大半です。
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list.pdf
圧倒的に、モンサント社の申請となっています。
 それらは、日常食べている食品(またはその加工品)であり、日本にかなり輸入されています。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/anzenka/pdf/sankou2_4b.pdf
農林水産省 農林技術会議事務局技術安全課より
『ところで、遺伝子組換の原理ってどうなん?
と思ったひとは、クリックお願いします!』


 

 にほんブログ村 環境ブログへ


もともと菌の生存戦略のひとつだった
 土中に生息しているアグロバクテリウムという細菌は、植物細胞にプラスミド(染色体以外の遺伝子)というリング状の遺伝子を送り込み、宿主となる植物のDNAを改変させて栄養源となるオパインという物質を生成させる戦略をとっています。これはこれで、自然の摂理における生存様式の一つです。
 遺伝子組換技術はこの原理を応用したものです。それは、下記の発見によって可能になりました。
 
 ○1953年 ワトソンとクリックによりDNAの二重螺旋構造を解明
 ○1967年 ばらばらのDNA断片をつなぐ糊の役割をするDNAリガーゼを発見
 ○1968年 ウェルナーがDNAの鎖を切るハサミの役割をする酵素=制限酵素の作用を解明
 ○1973年 ボイヤーとコーエンにより、大腸菌の遺伝子に黄色ブドウ球菌の遺伝子を組込み、遺伝子組換えの基礎技術を開発
 ○1974年 シェルらがアグロバクテリウムのTiプラスミドを発見
 対象となる植物に送り込みたいDNA遺伝因子(除草剤に対して枯れない性質等)をアグロバクテリウムと同じように、プラスミド(染色体以外の遺伝子)というリング状の遺伝子の一部を制限酵素を使って切り取って、そこに、送り込みたい遺伝情報をもつ遺伝因子をDNAリガーゼを用いて組み込みます。そのプラスミドは標的となる植物に感染する力を持っていますので、それを組み込まれ成長した植物は、新種の生物となります。極端なことを言えば、ゴキブリの遺伝子をもつトマトも原理的には可能です。
glos_40_s.jpg
http://www.biotech-house.jp/glossary/glos_40.html より図を引用
 これまで、様々な外圧に適応しようとDNA変異によって成し遂げてきた種が自然界の中でバランスを保ってきましたが、この行為は、ある特定の環境外圧に対して、組み替えられた遺伝子を持った新種が当初圧倒的に優位に立つこととなります。しかし、その耐性を持つものが新たに出現します。
 
 たとえば遺伝子組替え以前にも、ブドウ球菌の特効薬としてペニシリンが開発されましたが、それに耐性を持った菌が発生。それではと特効薬のメシチリンを開発しましたが、それに耐性を持った菌が発生してしまい、その特効薬としてのバンコマイシンを開発し、ついにはそれに耐性を持った強力な菌が発生してしまいました。自然の摂理としての生存適応力がいかにすさまじいかを示しています。
 
 圧倒的な逆境に対して適応する力が生命の適応原理です。それを人工的に改変してしまうことで根底的には、生物種としてのDNA適応力を根こそぎ奪ってしまいかねないことが危惧されます。実は、その適応構造はまったく解明されていないのですから。 
 

List    投稿者 y.suzuki | 2007-03-04 | Posted in N03.遺伝子組替えってどうなの?No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2007/03/106.html/trackback


Comment



Comment


*