【原発関連情報】日本の原発開発はアメリカの核戦略に規定されている!?
画像はこちらからお借りしました。
原発の安全神話が崩壊して以降、電気需要は原発以外の発電で賄えること、そもそも原発は他の発電方式よりも高コストであることが次々に露呈してきました。
それでも原発の必要性が喧伝されるのは、電力会社(を資金源とするマスコミ、学者、官僚etc.の人たち)が荒稼ぎできるからであることが浮き彫りになってきました。
【参考】原発がなくても電力は足りるという事実
このような状況を受け、日本国内でも脱原発(⇒脱市場)へと人々の意識はシフトしています。
海外でも安易な原発推進を見直す流れは加速しており、アメリカでは、2012年8月に米原子力規制委員会(NRC)が、連邦控訴裁判所の判決で提起された使用済み核燃料政策の問題への対応ができるまで、原子力発電所建設の認可手続きを停止すると発表しています。
ところが、そのアメリカのリチャード・アーミテージ元米国務副長官とジョセフ・ナイ現ハーバード大教授が、日本国政府が打ち出した「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指す方針について「受け入れがたい」と強く指摘したそうです。
一体、どういう理由なのでしょうか?
先日、アーミテージとジョセフ・ナイが、わざわざ日本のシンポジュームで、「日本の”原発ゼロは容認できない”」と声高に叫んでいた。
参考)「「日本の原発ゼロ容認できぬ」アーミテージ・ナイ両氏本社・CSISシンポで米知日派の元政府高官」(日経26日)
今日の「天木直人氏のブログ」を見て、その理由がわかった。
そのの要旨は以下である。(松代の感想も加えながら)
・米国は、原発と核兵器開発を”同じもの”と見ている。
・世界支配のなかで、”核不拡散”政策は決定的に重要な戦略である。
・特に、従来の核保有国、欧米・ロシア以外、中国、インド他での”核開発”に神経を尖らせている。
・その充分に気心の知れない国の、”核不拡散”に”日本を使ったコントロール”をやらせようと米国は考えている。
・具体的には、日本各原子力メーカは、GEと日立、WHと東芝と、米国の原子力技術の網の中で、”原発”開発、輸出を行っている。
・したがって、輸出先の原子力技術も、日本メーカを介して、抑え込めるようになっている。
・米国の世界戦略から言えば、原子力技術を核とした”日米同盟”が出来ており、日本が”原発ゼロ”で撤退したら、この戦略は破綻する。
・その結果、米国の手の届かないところで、”原発”拡散=”核拡散”が進み、米国の世界支配の根本が崩れる、と言うわけである。
・先般、橋下維新が、「”原発ゼロ”を進める。しかし”原発輸出”は推進する」と矛盾したことを言っていたが、”媚米”の視点で見れば納得がいく。
・アーミテージとジョセフ・ナイが、”許せぬ!”といきり立つ理由も判るのである。
・つまるところ、「原発ゼロ」は、米国の核戦略受入れか、日本国民の命を守るか、の重大な選択を意味していると言うことなのだ。
・”原発ゼロ”をドイツ視察までして、本気で推進する小沢氏「生活」は、革命の覚悟がいる。と。
「原発ゼロ」「反原発」「禁原発」は、そのまま「日米同盟」反対と一体と言うことなのだ。
参考)「原発ゼロ社会の実現は革命を起こすほど難しい事であると覚悟すべきだo」(天木直人のブログ 2012.10.29 NO2)
「アメリカが”原発ゼロ”阻止に拘る理由がわかった!(投稿者:松代理一郎)」<植草事件の真相掲示板>より
日本では、核兵器と原発は別モノと認識されていることが多いですが、現実にはほぼイコールです。
日本はアメリカの「核の傘」に守られていると言われていますが、日本自体が「核の傘」の一部となっているのです。
もはや原発が自然の摂理から逸脱した存在であることは自明です。
我々は、このままアメリカの核支配の片棒を担ぎ続けることが、本当に安心できる世界につながるのかを考え直す時期を迎えているのではないでしょうか。
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