2011-06-09

原発は、知れば知るほど、無計画~想いを繋げよう♪3~

「想いを繋げよう♪」シリーズ、今回で第3弾です。
今までのはこちらです。
想いを繋げよう♪~イケてないよ!学者さんΣ( ̄□ ̄;~
想いを繋げよう♪2~“想定外”って…(*゚Д゚) ?想定するための材料集めてた?~
この驚きの事実、みなさんは、知っていますか?
こんなにも原発が無計画だったということ。
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「高速増殖炉・もんじゅ」
   
    
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5月23日の参議院行政監視委員会での小出裕章氏の話の「文字おこし」を紹介します。
Monipo blogリンクより転載します。

まず、私自身は原子力に夢を持って、原子力に夢を抱いて、原子力工学科というところに入った人間です。
     
なぜそんなことになったかというと、原子力こそ未来のエネルギー源だと思ったからです。無尽蔵にあると、石油や石炭は枯渇してしまうから将来は原子力だということを信じてこの場に足を踏み入れた人間です。
        
しかし入ってみて調べてみたところ、原子力というのは大変貧弱な資源だという事に気付きました。
   
今これからこのスライドに再生不能のエネルギー資源というものの量を順番に書いていこうと思います。
      
まず、一番多い資源は石炭です。
え、大変膨大に地球上にあるということがわかっています。
しかし今書いた四角は究極埋蔵量です。
実際に経済的に掘れるとわかっているのは確認埋蔵量といわれているわけですが、この青い部分だけだという事です。
この四角が一体どれくらいの事を意味しているかというと右の上にちいちゃな四角を書きましたが、これは世界が1年ごとに使っているエネルギーの総量です。
石油の現在の確認埋蔵量だけで言っても、数字で書くとこんな事になりますが、60年、70年はあるし、究極埋蔵量がすべて使えるとすると800年近くあるというほど石炭はたくさんあることがわかっています。
     
その次に天然ガスもあることがわかっている、石油もある。
そしてオイルシェール・タールサンドといっている現在あまり使っていない資源があるということがすでにわかっているわけです。
     
そして、私自身はこういう化石燃料というものがいずれ枯渇してしまうから原子力だと思ったわけですが、原子力の資源のウランは実はこれしかないのです。
石油に比べても数分の1、石炭に比べれば数十分の1しかないという、大変貧弱な資源であったわけです。

        
あれれ?いずれ石油、石炭枯渇するから原子力ということじゃなかったっけ?
それなのに、石炭や石油より資源が貧弱なんて~ヾ( ̄o ̄;)
    
あっ、でも「それは、違うんです!大丈夫なんです!」と原子力推進派の声が聞こえてきます・・・
     

ただ、私がこれを言うと、原子力を進めてきた行政サイドの方々はそれはちょっと違うんだ。と。そこに書いたのは核分裂性のウランの資源量だけを書いただろう。実は自分達が原子力で使おうと思っているのは、核分裂性のウランではなくてプルトニウムなんだと。いうわけです。つまり非核分裂性のウランをプルトニウムに変換して使うからエネルギーとして意味があることだということを言っているわけです。
       
どういうことかというとこういうことです。
まず、ウランを掘ってくるという事はどんな意味としても必要です。
それを濃縮とか加工という作業を行って原子力発電所で燃やすと。
これが現在やっていることなわけです。
      
しかし、これを幾らやったたところで、いま聞いていただいたように原子力はエネルギー資源にはならないのです。
そこで原子力を推進している人たちはこんな事ではないと言っているわけですね。
      
ウランはもちろん掘ってくるわけですけどあるところからプルトニウムというものにして高速増殖炉という特殊な原子炉をつくってプルトニウムをどんどん増殖させていくと。
それを再処理とかしながらぐるぐる核燃料サイクルで回しながらエネルギー源にするんだ言ったわけですね。
で、最後は高レベル放射線廃棄物という大変厄介なごみがでてきますので、それをいつか処分しなければいけないという仕事を描いたわけです。
ただ、プルトニウムという物質は地球上に一滴もないので、仕方ないので現在の原子力発電所から出てくるプルトニウムというのを再処理して高速増殖炉を中心とする核燃料サイクルに引き渡すというこういう構想を練ったわけです。

     
地球上にないものを作っているの!こわ~。
それで?
            

しかし、その構想の一番中心が高速増殖炉にあるわけですが、この高速増殖炉は実はできないのです。
     
日本の高速増殖炉計画がどのように計画されて破綻して言ったかということを今からこの図に示そうと思います。
      
横軸は1960から2010まで書いてありますが西暦です。
え、何をこれから書くかというと、原子力開発利用長期計画というものが出来た年度を横軸にしようと思います。縦軸のほうは1980から2060まで数字が書いてありますが、これはそれぞれの原子力開発利用長期計画で高速増殖炉がいつ実用化できるかという風に考えたかというその見通しの年度を書きます。
       
原子力開発利用長期計画で一番最初に高速増殖炉に触れられたのは、第三回の長期計画。1968年でした。その時の長期計画では、高速増殖炉は1980年代の前半に実用化すると書いてある。
      
ところが、しばらくしましたら、それは難しいという事になりまして、次の原子力開発利用長期計画では1990年前後にならないと実用化できないと書き換えました。
      
それもまたできなくて5年経って改定された時には高速増殖炉は2000年前後に実用化すると書き換えたわけです。
      
ところがこれも出来ませんでした。
次の改定では2010年に実用化すると書きました。
これも出来ませんでした。
次は2020年代にもう実用化ではありません。技術体系を確立したいという目標に変わりました。
ところがこれも出来ませんでした。
      
次には2030年に技術体系を確立したいということになり、では次の長期計画でどうなったかといいますと、2000年に長期計画の改訂があったのですが、とうとうこのときには年度を示す事も出来なくなりました
     
私はしかたなくここにバッテンをつけました。
      
そしてまた5年後に長期計画が改定されまして、今度は原子力政策大綱というような名前に改定されましたが、その改定では2050年に1機目の高速増殖炉をとにかく造りたいという計画になってきたわけです。
          
みなさんこの図をどのようにご覧になるのでしょうか。
          
私はここに一本の線を引きました。
          
どんどんどんどん目標が逃げていく事がわかっていただけると思います。
       
この図は縦軸も横軸も1マスが10年で、この線は何を示しているかというと10年経つと目標が20年先に逃げる。ということです。
           
10年経って目標が10年先に逃げたら絶対にたどり着けません。
それ以上に酷くて10年たつと20年先に目標が逃げていくわけですから永遠にこんなものにはたどり着けないという事をわからなければいけないと私は思います。

         
こんなに見切り発車だったなんて!びっくりです
          
しかも、計画ってこんなに何回も書き換えていいのでしょうか?
つくるという目標がつくりたいになっているし・・・
これが会社だったら倒産していますよね( ̄▽ ̄;)
これだけ先延ばしになるってことは実現できないかも・・・ということが頭をよぎらないのでしょうか?
私だったら、その状態でどんどん計画が進んでいくことに不安で不安でたまらなくなってしまいます(><)
         
   
そうやって先延ばししている間に、提言した人は引退・・・。
もしかして、後の世代に押し付ける気では!
            
そして・・・
      

ところが、こういう長期計画を作ってきた原子力委員会というところ、あるいはそれを支えてきた行政は一切責任を取らないという事で今日まで来ているわけです。
     
日本はもんじゅという高速増殖炉という原型炉だけでもすでに一兆円以上の金を捨ててしまいました。現在の裁判制度で言うと1億円の詐欺をすると1年実刑になるそうです。
      
では一兆円の詐欺をしたら何年実刑をくらわなければいけないか。一万年です。
原子力安全委員会、あるいは経産省、通産省等々行政に関わった人の中でもんじゅに責任ある人が何人いるのか私は良く知りません。
       
でも仮に100人だとすれば一人ひとり100人実刑を処さなければいけないというそれほどの事をやってきて、結局だれも未だに何の責任も取らないままいるというそういうことになっているのです。

    
一兆円~!!
そんなにかかっていたなんて~!
何で、責任ないの?
しかも、実験炉としてつくれたら「もんじゅ」は、事故続きです(><)
1995年にナトリウム漏れの大事故を起こした後、14年半運転を停止。そして、運転を再開後、すぐに炉内中継装置を原子炉内部に落とす大事故が発生。燃料棒が炉から取り出せなくなってしまう状態になっています。
24回取り出しにトライするが成功せず・・・。担当者は自殺etc・・・
現在は、運転再開も廃炉もどちらもできない最悪の状態です :evil:
この大きな事故以外にも、ちょくちょく事故を起こしています。
    
本当にこんな状態をみていると、人の手には負えないものを作っているという気がします。
子供でも分かることですよね。
それなのに、まだまだ押し進めていくなんて。
本当に無計画すぎます :evil:     
     
        原発は、知れば知るほど、無計画
 
この事実を多くの方に知ってもらいたいです。

List    投稿者 miwa | 2011-06-09 | Posted in F03.原子力発電ってどうなの?No Comments » 

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