2021-10-18

水の構造は多様で、その柔軟性が鉱物や電気エネルギーとの一体化を可能にしている

ホメオパシー医療で用いられる「レメディー」は、水に薬効(毒性)のある混合物を混ぜ、極限まで希釈することで完成します。それを摂取することで、体に表れている症状が一時的に悪化(好転反応)しますが、その症状が引くと、治療が完了している、という治療法です。

近代医療においては、「混合物の分子も残らないほど希釈したレメディーはただの水で、治療効果があるはずがない。治っているのはプラシーボ効果(思い込み)だ。」と言われてきましたが、果たして本当にそうでしょうか?

「水」の持つ特性を知らべていくと、理論上分子が残らないほど希釈されたとしても、薬効のある混合物の特性が水に記憶されるのではないか、ということが分かってきました。

 

の特性①

「水分子の水素結合は正四面体だけではなく、規則正しくない乱れた構造の2種類がある」

【参考】東京大学 生産技術研究所 https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3242/

これまで、水の構造が、熱揺らぎの下で、「ある1つの構造の周りに幅広い分布を持つのか」、あるいは、「規則的な構造と乱れた構造といった2種類の構造の動的な混合物であり、その結果2つの構造の存在を反映して2つのピークを持った分布を示すのか」について、長年論争が続いてきた。このような論争が長年続いてきたのは、これまで、実験的に検証可能な水の構造の特徴に関する直接的証拠が存在しなかったためである。今回の研究結果は、X線散乱・中性子散乱により直接測定可能な、正四面体構造に起因したピークの存在を示したこと、またその強度が、研究グループが分子レベルの構造指標を用いて独立に求めた液体における正四面体構造の占める割合と比例していることを示した点に大きな意義がある。実際、本研究により、水の液体中には、温度低下に伴い、エネルギー的により安定な正四面体構造がより多く形成される直接的な証拠が得られた。これにより、「液体の水は、乱雑な構造と規則的な局所構造が動的に共存した状態である」という二状態モデルに基づく現象論(H. Tanaka, Phys. Rev. Lett. 80, 5750 (1998))の妥当性が、分子レベルで示されたといえる。

この発見は、レントゲン(ノーベル物理学賞受賞)とポーリングとポープル(ノーベル化学賞受賞)を含む、水の構造に関する1世紀以上にわたる長年の議論に終止符を打つ可能性があるという点で、重要なものであると考えられる。また、水が2つの状態の共存状態であるという事実は、水という物質の条件に依存して2つの液体状態が存在する可能性も示唆する。水の重要な性質の1つとして、水の状態が温度・圧力・イオン濃度などにより大きく変化するという環境適応能があるが、その鍵は、2つの状態の分率という、他の単純な液体にはない自由度を内包している点にあると考えられる。

 

水の特性②

「鉱物は、水中に溶けても「鉱物としての構造を持っている」

【参考】地球と気象・地震を考える http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2012/09/1187.html

通常、水に溶けている「ミネラル」というと、Ca(カルシウム)やNa(ナトリウム)などの原子がバラバラに存在しているように想像されます。

しかし川田博士は、鉱物は水中でも鉱物としての最小単位の構造を保ったまま存在していると考え、これを「鉱物の超微結晶」と表現しています。「鉱物の最小単位の構造」とは、SiO4四面体の基本構造のことです。

確かに、陸上では結晶として存在している鉱物が、水中に溶けていくと一つ一つの原子に完全にバラバラになるとは考え難いです。(こういった考えから、当記事では、水中に溶けた鉱物もあえて「ミネラル」と呼ばず、「鉱物」と表現しています。)

川田博士は、そのような鉱物の構造を、電子顕微鏡で捉えました。それが、次の写真です。

電子顕微鏡による観察によると、鉱物は以下のような3段階の階層構造になっているようです。

①鉱物の超微結晶が250個程度集まって、直径20Åの球状粒子となり水に分散(一次粒子)。※1Å(オングストローム)=0.1nm(ナノメートル)

②一次粒子は合体して、100~300Åの二次粒子を形成。(写真①右上の粒子)

③高濃度になると、二次粒子がさらに合体して1000Åの三次粒子になり、それが2~3個つながる。(写真②のイモムシ形の塊)

鉱物は、水中においてもその結晶構造を保ったまま、しかも段階的に大きな塊を築いて存在しているというのです。

ちなみに、このような3段階の階層構造は、「水」にも見られる構造です。しかも驚くべきことに、一次・二次・三次粒子の大きさが、鉱物と水とでほぼ同じ大きさなのです!

これは偶然というよりも、むしろ「鉱物と水の相互作用」という視点で捉える必要があります。両者は海において、相互不可分とでも言えるほど、密接な関係を築いているはずです。

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これらの記事より、水は柔軟な構造を持ち、その柔軟性によって鉱物などとも結びついて1つの構造体になることがわかります。

ホメオパシー医療のレメディーでも、水に混合物を入れた後に何度も振盪させますが、その振盪の中で混合物と水を徐々に1つの構造物に組み替えていっていると思われます。

では、なぜ水と一体化した混合物に薬効が現れるのか?

今度は水と人体の関係性に秘密があるように思います。引き続き、水の不思議についてホメオパシーを基点にして追っていきます。

List    投稿者 二鳥土入 | 2021-10-18 | Posted in 波動と生命エネルギーNo Comments » 

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