2011-05-30

放射性物質拡散シュミレーションって、どうなん(@_@)??

みなさん、こんにちは ぴのこです
最近、原発ニュースは後だしジャンケンのように、次々と過去の重要情報が出てきています
私たちは事実を知らされないままで、大丈夫なんでしょうか 😥 ?
・・ということで、私たち素人で事実を追求していくことにしました

最初の疑問はこれです
放射性物質って、どのくらい拡散するんでしょうか??
ネット上にはいろんな拡散シュミレーション がありますが、
「ど~なん ?」「あたってるの 🙄 ?」の評価は、
なかなかやっている人がいないので、実測値との整合性を検証してみました
まずは、現在、どんなシュミレーションがあるのか、一覧化してみました

拡散予測シュミレーションサイト一覧
国内
文部科学省 SPEEDI リンク
日本気象庁 リンク
株式会社 VIC(ヴィジブル・インフォメーション・センター) リンク
海外
ドイツ気象局 リンク
オーストリア気象局 リンク
(※台湾気象局・ノルウェー気象庁は、シュミレーションを終了していました。)

たくさんありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか
続きを読む前に、応援クリックお願いします

 にほんブログ村 環境ブログへ


各シュミレーションサイトの特徴
%E7%84%A1%E9%A1%8C%E8%A1%A8.JPG
画像の確認
SPPEDIの計算のしくみは、こちら
グリッド・・どのくらいの距離毎に格子状に分割してシュミレーションしたか、その格子の大きさ。

上の表をザッと見て・・・
日本の気象庁はそもそも「国内対策には参考になりません」と書いているように、グリッドが100Kmでは他国への影響を予測するモノサシ です
(日本の気象庁なのに、IAEAから言われたからやってるだけのようです。。)
ドイツ気象局は参照しているのが気象条件(お天気)のみなので、風向きが参考にできる程度
(実際には、山や谷、平野などの地形的条件も拡散には大きく関与します。)
㈱VICは、グリッドの大きさも2.5Kmと細かくてよいのですが、データが3/12~3/30だけと少ないのが残念です
SPEEDIは、もともと原発防災用に開発されたシステムで、グリッドも250mごとにあるので、現実に活かせる部分があるかもしれません

ということで、SPEEDIと実測値の整合性を調べてみることにしました

実測値との整合性
SPEEDIのデータと実測値を元に作られた、群馬大学・早川さんの放射能地図と重ね合わせてみます
早川さんの放射線地図 (クリックで拡大)
Fukushima.jpg
条件やデータ元を書いた作業マップは、こちら
早川さんの放射能地図は、特に危険な汚染地域が北西方向に細長く伸びていて、続いての汚染地域がちょうど奥羽山脈にぶつかったところで南下しているように見えます
SPEEDIの予測はこの図と比較して、どのような形になるのでしょうか?
早速、やってみましょう

まず、早川先生の放射能地図の作業マップのデータ元、

>▼データは福島県による4月5-7日測定。1m高さ。
>http://www.pref.fukushima.jp/j/index.htm
>各市町村の小学校から、数字が大きな学校をひとつ二つ選んだ。

にあわせて、SPEEDIの4月5-7日の3日間(72時間)分のデータを抽出しました

SPEEDIは1時間ごとにシュミレーションを出しているので、3日間(72時間)で合計72枚の図が集まりました。
そのうち、下記の3方向の風向きがありました
①海側・北西・南西から風  : 63.9%(46枚/72枚)
②陸側・南東からの風     : 26.4%(19枚/72枚)
③陸側・北東からの風     : 9.7%( 7枚/72枚)


今回は、ひとまず『大気』拡散のシュミレーションの検証を行いますので、②③を扱います。
風向き別に、1時間毎の図(②:19枚分、③:7枚分)を重ね合わせて、その拡散予測線の最大ラインを引いてみました。(②:赤系、③:青系に色分け)

すると、こうなりました
②陸側・南東からの風(※ 赤の○ラインは、30Km)
%E6%96%87%E9%83%A8%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%9C%81%E3%80%80%E5%8C%97%E8%A5%BF.JPG
③陸側・北東からの風(※ 赤の○ラインは、30Km)
%E6%96%87%E9%83%A8%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%9C%81%E3%80%80%E5%8D%97%E8%A5%BF.JPG
②と③をあわせると、こうなります
ただし、②方向の風と③方向の風では、吹いた割合が違います。
陸側に吹く風は72枚のうち、26枚ありました。
そのうち、②の風:73%(19枚/26枚)③の風27%(7枚/26枚)です。
%E6%96%87%E9%83%A8%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%9C%81%E3%80%80%E4%B8%A1%E6%96%B9.JPG
②と早川さんの放射能地図を同縮尺にして重ねてみました。
%E6%97%A9%E5%B7%9D%E3%80%80%E5%8C%97%E8%A5%BF.JPG
②③と早川さんの放射能地図
%E6%97%A9%E5%B7%9D%E3%80%80%E4%B8%A1%E6%96%B9.JPG

比較図からわかること

陸側へ吹く風の7割を占める②の拡散予測最大ラインと早川さんの放射能地図の最も危険な地域は、40Km圏内においての大まかな風の流れの方向性はほぼ同じ
その点においては、参考にできるでしょう
しかし、公表しているSPEEDIの想定放出量は、たった1ベクレルのため、40Km以上の拡散状況が表現されていないため、それ以上の範囲では参考になりません。。
また、参考にできるのは最も危険な地域のみで、それ以外の危険地域については網羅できいていません。

比較してみた率直な感想としては、「SPEEDI・・、いくら何でも、まさか1ベクレルしか出てないなんてありえない条件でシュミレーションしてるなんてー 」でした。
シュミレーションにおいて、放出量がどのくらいか(危険な拡散範囲の大きさ)は重要ポイントになりそうです
例えば、広域(関東圏、東京、千葉など)の場合、どの程度影響があるのでしょうか。。

それを知るためにも、
福島原発には、どれだけの放射性物質があって、どれだけ放出されたのか?
日々、どれくらい放出されているのか?
それがわかれば、私たちでも、もう少し具体的に予測がたてられそうです

こちらも、ただ今、素人の追求、進行中~
近日、記事UPしますので、お楽しみに

List    投稿者 staff | 2011-05-30 | Posted in F04.東北地方太平洋沖地震~原発は必要か否かNo Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2011/05/898.html/trackback


Comment



Comment