2011-05-12
プレートテクトニクス説のウソ⇒『新・地震のしくみ』その4~地震発生のメカニズム、『熱移送説』~
『プレートによる衝突と沈みによって、地震は発生する』
このことは、教科書などを通して習ったことであり、地震の起こるメカニズムとして捉えてきた人も多いと思います。しかし、このプレート説には矛盾も存在し、このブログでも3回にわたり、これらの矛盾について紹介してきました。
今回は、新・地震のしくみとして、今注目を浴びている地震発生のメカニズム『熱移送説』をご紹介します。追求したところ、この理論の方が整合性が高いと判断しています。
まずは、この『熱移送説』の概要を押さえていきます。
その前に…
皆さんは地球の内部がどのようになっているかご存知ですか?
これまでは、地球内部の様子はあまり明確にわかっていませんでした。しかし、ここ最近の研究で地球の内部の様子がわかってきました。
地球の内部が何かに関係しているの?そう、地震です。
>地震学者は先に地震の原因をモデル化する、理論を先行させる研究ですが、私(著者の角田氏)の専門は構造地質学で、過去に起こった地殻変動の歴史を解明して、「結果」から「原因」を探る研究です。
研究を開始した1963年から、「地殻変動の原因、地震の原因はマグマやマントルにあるのではないだろうか」と思っていました。
たとえば、神奈川県と山梨県との県境にある丹沢山地の真ん中では、マグマの固まった閃緑岩が地下から押し上げて、上にあった地層を押し曲げています。
そうした地層の年齢を調べてみると、ほとんどが海底でできた地層です。
また、丹沢地域の南の足柄地域を調査すると、プレートの衝突や沈み込みがありません。
もし、太平洋プレートが押し寄せているなら、足柄地域は南から北へ力を受けて、東西方向に曲がった軸ができているはずです。
ところが実際の足柄の地層は、地下からの押し上げによって、東から西へ押し上げられて曲がっています。
2008年5月に発生した巨大地震では、日本では起こらずに、なぜ中国中西部の四川省で起こったのか、プレート・テクトニクス理論では理由を説明できないのです。
「マントルトモグラフィ」(※左図)で地球内部の画像を写すと、マントルは均一ではないことがわかります。
そして、南太平洋とアフリカには、約6000度の溶けた物質でできている外核からの熱が伝わってきている様子がわかります。
るいネット『地震の発生メカニズム「熱移送説」の紹介(1)』より
画像引用元:地球の中はどうなっているのか
※マントルトモグラフィ:医療で使われているMRIの技術を地球科学に応用し、地震波を使って地球の内部を見ることができるようになった技術。
『熱移送説』という地震発生のメカニズムでは、地震の原因はプレートでなく、地球の内部にある【マグマ】や【マントル】が関連しているではないか、と唱えられています。そして、地球の内部にあるマントルが【均一でない】ことも地震に関連しているようです。
なぜ、マグマやマントルが地震と関係があるの?
詳しくは、続きを読んでくださいね♪