2006-12-19

バイオマスってなに?3 (単独では成立しないから支援が必要)

「バイオマス・ニッポン総合戦略」なるのもがあるのをご存知でしょうか?
戦略の経緯

「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002」(新骨太:平成14年6月25日閣議決定)において、農林水産省、環境省、関係府省は協力して、動植物、微生物や有機性廃棄物からエネルギー源や製品を得るバイオマスの利活用について14年度中にとりまとめる等、計画的に取り組むべきことが指摘されている。

参考;バイオマス・ニッポン総合戦略骨子の策定について

「バイオマス・ニッポン総合戦略骨子」のポイントより

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この指摘を受けて、農林水産資源を活用したバイオマス産業の重要性及びその総合的な利活用に関する戦略で、平成14年12月に閣議決定しました。(ちなみに管轄は農林水産省になっています。)
そして、バイオマスの利用についての様々な支援(交付金や税制優遇など)が行われるようになりました。
本当に「環境にやさしい」だとか「地球温暖化が問題である」という認識があれば、支援がなくとも全てが転換できるはずである。しかし、国(農林水産省)の取り組みから見ても、実態は支援がなければ転換できないのではないだろうか?
・支援がないとバイオマスは成り立たないの
・支援が成立した背景は

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この支援こそが、バイオマス問題を初め様々な環境問題をお題目化させている、あるいは加速させている原因ではないでしょうか?



交付金が付くとお題目化してしまうのはなぜ?
交付金なしでの単独事業では採算性に合わないからであり、裏を返せば交付金を貰うと儲かるからではないでしょうか?
つまり、環境問題を考えなくともバイオマス事業には参加することが出来るのです。
しかしながら、バイオマス事業にしても利益を受けている企業は一部に止まると思われます。

環境問題を隠れ蓑にした、市場第一主義が根本にある。それらを、具体的に担ってきたのは、先進国国家、巨大資本であろう。例えば、排出権取引などは、恐ろしいほどの市場原理第一の発想であり、まともに問題解決しようといている人間の発想ではないし、『環境にやさしい』という企業は、最も公害を出す製品を作る企業であるからである。

『るいネット』より環境問題を考えるための視点

多くの企業は、コストが掛かると分かっていてもバイオチップなど環境に良いという製品をアピールしなければ市場で生き残っていないという問題を抱えることになるのです。
従って、本当に環境に良いかどうかとは別問題になってしまう=お題目化してしまうのです。



なぜ、このような仕組みが出来上がったのでしょうか?
政治家やマスコミは困難な状況に立ち向かう姿勢が、庶民に支持されるということを知っており、現実的には不可能としりつつも、京都議定書などの温暖化対策を推し進めようとしているのです :x
(※環境破壊や異常気象などにより庶民の危機感を煽り、環境問題への関心を高めたのです。)
しかし、バイオマスにしろ温暖化問題にしろ一旦お題目として庶民の間で共認が形成されてしまうと全てが絡め取られてしまいます。上記でも述べた通り、全ての企業は「環境にやさしい」をアピールしないと生き残れないのです
一見すれば、解決できない環境問題を、排出権を初め交付金の捻出などによって、政治家などの特権階級が市場に押し付けたように見えますが、実態はまったく逆の構造であると思います
市場縮小が限界に達したのを受け、経済界や産業界などからなんらかの圧力が働いたのではないでしょうか?
(機会があれば、このブログでも紹介していきたいが、地球のCO2温暖化説の仕掛け人は原発業界であるとも言われており、気象学者キーリングが大気中にCO2濃度の精密測定ができたのも原子力予算の流用であったとされています。)
つまり、環境問題は市場に飲み込まれているのです。
※逆説的になりますが、市場は単独では成立しなくなり、環境問題をも組み込む必要があったとも言えます。


バイオマス,3を通して環境問題を見てきたが、最大の問題は環境問題の間違った見方ではないだろうか?
環境問題であれ何であれ、仮説領域であっても政策として出来上がってしまえば(=共認支配されれば)、それが正しいのか間違っているのかという疑問には蓋をしてしまうことにある。
現在の環境問題に疑問を持ってもらうためにも、事実の追求や調査などを続けていくことがこのブログの目的の一つでもあります。
by 村田頼哉

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コメント10件

 中年のおじさん | 2006.12.09 15:36

【確かに膨大なエネルギー消費ですね】
日本では汲み取り便所が縄文時代からつい最近まで便所の主役でした。が昭和20年代に便所の水洗化が進みそれに合せて下水道及びし尿浄化槽の普及が著しく発達し、その結果汲み取り便所は殆どなくなりました。
し尿は、農耕にとって非常に重要な資源でしたから、昭和30年代まではまだ大都市でもし尿汲み取り桶の山積みが普通に見られたそうです。植物が生長するに必要な栄養素(BOD、窒素、燐)のうち有機物(BOD)は自然界に多くありますが、窒素、燐は少ないのです。ですから窒素、燐があると植物は多いに繁殖するのです。その結果湖でのアオコ、海での赤潮が大量発生するのです。
また今、日本では窒素、燐が不足して輸入しています。世界的に見て燐は重要な戦略資源になっているようでアメリカなどはリン鉱石の輸出規制をしています。もったいないですね。
 ところで便所を水洗化にするとどんな問題があったのか?
汚物を流すに必要な水量(一人当たり1日の汚物量約130gを流すに使う水の量は、50L=50kg)は、汚物量の400倍近くの容量、重量が必要になります。その結果昔のような汲み取り方式では大変な作業になるので回収不可能になったそうです。→都市に衛生上の問題が多発した結果、法規上、汚物処理した「し尿」排水も、公共水路や川、湖に流す事を承認したようです。→栄養の高い排水が公共水路や川、湖にながれ公害問題となったです。
まだまだ 便所と浄化槽の歴史を調べるとおもしろい話が色々ありましたから、またの機会にお話します。
 

 うん子 | 2006.12.09 17:58

子供のころ祖父母の家のトイレって暗くてくさくて、
怖い!って感じでした。
汲み取り式もまだまだのこってたし。
それが、今では、水洗があたりまえ。
当時、水洗になるっていいことだと思ってたけど、
かっし~さんの投稿よんでこんなにエネルギーを使うものなんだ!!
って驚きました。
他の生物の役に立たない仕組みを作って、
衛生的=いいことって思い込んでたと気がつきましたぁ。

 かっし~ | 2006.12.09 23:44

コメントありがとうございます♪
>中年のおじさんさん
日本は窒素やリンをわざわざ輸入しているとは驚きです!!
しかも水洗化への流れも興味深いですね~。
前回のお話で、「水洗化により河川がきれいになった」というデータがあったのですが、正確には、「し尿排水を河川に流すのをやめたからキレイになった」ということでしょうね。
また、色んなお話、聞かせて下さい。
>うん子さん
“他の生物の役に立たない仕組み”ってまさにその通りですね!!『人間だけが』よくなることしか考えてない仕組みってことですよね。それなのに、環境にいいとか言ってるのって、めちゃくちゃ変ですよね~

 雑草Z | 2006.12.10 0:01

 糞尿は偉大なる肥料であり、エネルギー源です。今でも肥溜めに入れてさえ置けば他の資源のリサイクルよりもずっと簡単に利用できる筈なのに、下水処理の段階で他の有毒物と混ぜてしまうなんて愚の骨頂ですね。混ぜればエントロピーが増えてゴミになる事は明らかです。あまりにも愚かな処理法を行っている役人達はどうしようもないですね。理系的素養や自然に対する感覚がないのでしょうか?良心がないのでしょうか?
「肥溜め」「汲み取り式便所」を復活させるには色んな障害があるでしょうが、最低、現在の下水処理のように大規模で無差別のものではなく、糞尿(等)専門の小規模なもので、小動物や微生物を最大限利用したものにするべきだと思います。勿論石油を使わないもの。「現代の肥溜め」ってところでしょうか。
 かっし~さんの糞尿シリーズは本当に面白く、私の主張の裏付けとなる資料も満載です。今までの3回は全て私のブログ<雑草の言葉>にTBさせて戴きました。今回の記事も12/3の[動物として最低限果たすべきこと]の本文ならびにコメントの呼応の部分に是非とも使わせて欲しい内容でした。(私のほうは一旦もう終わってしまいましたが。)糞尿シリーズはまだお仕舞いにせずに続けて欲しいと思います。現代の「肥溜め」が復活するまで・・。

 natsu | 2006.12.10 12:53

はじめまして。
ウンチからエコというブログを書きました。
バイオトイレの話です。
ホント、知れば知るほど、めちゃくちゃなことが
多くて、環境問題には、気が滅入りますが。
やれることはやっていこう!と思ってます。
とても、勉強になるブログでありがたいです。
また、訪問させていただきます。

 かっし~ | 2006.12.10 19:24

>雑草Zさん
いつもありがとうございます。
確かに下水処理の段階で色んなものと混ぜたものから、良いところだけを取り出そうという発想は、よく考えたら色んなところで無理が生じていますよね。
私も雑草Zさんのブログ読ませて頂いています♪
私とは違った視点からのアプローチもあり、大変勉強になっています。一旦終わってしまったとのことですが、また機会があればぜひ書いて下さいね!!
>natsuさん
初めまして☆コメントありがとうございます。
バイオトイレの話は、ちょうど昨日、他のブログメンバーから教えてもらったばかりだったので、natsuさんのブログ、勉強になりました♪
私も、また訪問させて頂きますので、宜しくお願いします。

 「るいネット」ファン | 2006.12.16 21:28

下水処理施設は水の過剰消費施設

日本人はウンチを処理するために、石油を輸入している?! msg:139656 より
>日本国民の0.2%の人の下水を処理するために、これだけの量を使…

 狒狒 | 2006.12.17 20:11

人糞は危険なのか?

カッシーさんのブログを読み、有り余る人間の排泄物を江戸時代みたいに農作物に還すことは出来ないのかとネットを探っていた。
しかし、人糞は危険であるという認…

 バイオ-ナガオカ | 2006.12.25 16:53

エコロジカルサニテーションという考え方があります。簡単にいうと「し」と「尿」を分離させて「尿」を液肥として活用するというものです。下水道処理システムで失われてしまう貴重な資源(とくにリン)を回収して食物連鎖のサイクルの中に組み入れることが大きなポイントとなります。そのためのシステムを組み込んだバイオトイレがありますので、よろしければご参考に。

 中年のおじさん | 2006.12.29 21:06

■今回浄化槽の現代的問題を書きます。
中年のおじさんは、栄養の取りすぎ(太りすぎ)で、廻りから非難されていますが、栄養の取りすぎで困っているのは、中年のおじさんだけではありません。浄化槽に住んでいる微生物さんも栄養の取り過ぎで困っています。
ちょっと浄化槽の役割と構造を話しておきます。浄化槽の役割は、し尿排水と生活排水を浄化し、衛生的で安全な水質にするものです。
そして浄化槽の構造を解かりやすく云うとゴミカゴと微生物飼育器です。
大きなゴミ・固形物等は、網,ゴミダマリ槽を設けて取り、排水の栄養分(BOD・窒素・燐)を微生物に食べさせ、最後に、排水を塩素消毒して放流するものです。そして浄化槽からは、二酸化炭素/水/窒素ガスおよび汚泥(繁殖した微生物の塊:窒素,燐を吸収している)がでてきます。
飽食以前の排水は、栄養分(BOD)が低く、消化し難い物でした。と言うのは、し尿は 人が、栄養を取った後の物もしくは消化し切れなかった物でしたからです。
しかし飽食時代の排水は、食べ残し(微生物にとって栄養価が高い)や、純粋の栄養分(自然界にはそのままの形では存在してない砂糖分・油分等)および生物では処理できない化学物質を含んでいます。
その結果、浄化槽の中の微生物は、異常に繁殖したりして、浄化槽内のメカニズムを破壊し、そして最終放流水質は、基準を守れないです。・・・・ダメな浄化槽になるのです。
結局、人が必要以上の物を手に入れても無駄になるばかりか、植物連鎖の下位の物にまで同じ問題を発生させているのですね。
人間社会でも上司がダメであれば、部下は悲惨な目になるのは、事実です。此れと同じ現象が自然界でも発生するのですね。

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