2007-01-07

コレラの流行も人間の排泄物が原因??

こんにちは~ヨネザワです
 るいネットに掲載されている狒狒さんの (http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=140390)を見て、自分も「人糞=汚染・危険」という常識に違和感を覚えました
 排泄物の利用は(確かに臭いけれど )、本当に不衛生で危険なんだろうか
 今回注目したのは、世界でもたびたび大流行している コレラ
世界で最も怖い感染症の中の一つであり、日本でも感染症の一つとして法律で定められている。
 
  「このような感染症を防ぐためにも、排泄物の利用は不衛生であり、行うべきではない」 ということなのだが、どのように感染症と排泄物利用が関係するのか、真意を確かめるべく調べて見ました
読む前にポチっとお願いします 😀
 

 にほんブログ村 環境ブログへ


——————————————————————————-
  コレラの原因であるコレラ菌は、水の中に生息する菌であり、その感染経路は、コレラ菌に感染した水やそこに生息する魚介類を人間が摂取することによって感染する。このコレラが大流行してしまうのは、感染した人間の排泄物がそのまま海へ流され、別の人がその水、そこにいる魚介類を摂取し、感染してしまうというパターン また、コレラ菌は自然界の中で、人間の腸内でしか増殖できないということが分かっている。
 
 (これを見ていて… ん~やっぱ排泄物は危険なのか~と思っていたんですけど 次のことを知って、あれ って感じました。)
 コレラ菌の感染力は非常に高いのだが、実は比較的弱い菌であり、酸や乾燥、日光、高温にさらされると容易に死滅してしまうということも分かっている。
 危険じゃないんじゃ だって排泄物を肥料として利用するってことは、当然乾燥しているわけだし、日光にも当たる 肥料とする排泄物が感染していても収穫して人間が摂取する頃には死滅している 魚介類を摂取するにしても火を通せばいいわけだし、何も問題ない 感染している水を直接摂取でもしない限り、感染することは無いということになる
 
 調べてみると、コレラ菌は、水中なら1日、食品中では1~2日、海水中なら3週間(←好塩性のため多少長い)程度しか生息できないということ。やはり理論上排泄物を利用することには、何の問題もないじゃん
じゃあ何で流行してしまうんだろう
 人間の腸内でしか増殖できないということを考えると、大流行するには人間&排泄物が不可欠ということは想像できる 誰かが感染し、その排泄物をそのまま海や河へ流す そして、菌が死滅する前(数日以内)にまたその水を別の人が摂取するということの繰り返しがあってはじめて流行する つまり排泄物を海や河へ流す習慣と、海や河の水を日常的に利用するという習慣が無い限り、コレラが流行することは無いということになる
colera_area.gif)
 今回はコレラに注目して調べてみましたが、やっぱり「排泄物が不衛生、危険」であるという常識は違うんじゃないかってますます感じてきました まだまだ確信は持てていないので、今後引き続いて調べていこうと思っています

List    投稿者 yoneyuu | 2007-01-07 | Posted in I02.循環型社会ってなに?9 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2007/01/82.html/trackback


コメント9件

 雑草Z | 2007.02.06 23:12

 
 実は、暫くアップもなかったし、糞尿(シリーズ)は、もう出尽くしたのかな(掛詞ではありません・・・失礼)?と思っていましたが、新たな展開素晴らしいですね。
 またまた、非常に興味深い内容、感服致しました。
 海外のトイレで素晴らしいと思っていたのは、トイレが豚小屋や池に直結していて、豚や魚が処理してくれるものでした。(これらについてもいつか調べて下さいますか?) 
 エコサン、と言う言葉ははじめて知りました。これらだったら、日本でも設置できますね。
 下水道は早くやめないと大変なことになるでしょう。生態系の物質循環を断ち切っているわけですから・・・
 私は、自分のブログでも述べているように生態系の循環で一番大切な(鍵となる)物質は糞尿だと思っています。
 そのことを私のブログでも、繰り返しになってしまいますが、また描くべきだと思いました。またかっし~さんの記事をTBさせて戴いて、描いて宜しいでしょうか?
 

 かっし~ | 2007.02.06 23:40

雑草Zさん、早速のコメントありがとうございます♪
待っていて下さる方がいらっしゃると思うと、こちらの張り合いがでます。
ぜひTBもお願いします!!
エコサンの一種として、日本では、「バイオトイレ」と呼ばれるものがあるんです!!現在は、一般家庭よりは、山岳や災害時など下水道が使えない場所で設置されています。
仕組みは、今回ご紹介した堆肥化型とほぼ一緒。
おが屑と人糞を混ぜて堆肥化をはかるというものです。
日本の場合、この≪バイオトイレ≫で検索をかけた方が、色々でてきます。
>トイレが豚小屋や池に直結していて、豚や魚が処理してくれるものでした。
についてですが、ブログで何度か少しだけ書いたことはあるのですが、まだまだ調べきれていない箇所なので、今後の追及課題に1つにさせて頂きますね☆

 たかな | 2007.02.08 1:48

私も北海道の雪原に数週間だけ登場するビニールハウスのレストランに行ったときに、バイオトイレと出会いました~☆http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/tokachisf.html
全然くさくないし、ボッとんともちょっと違うし、合理的な仕組みだな~と思った記憶があります^^
ちなみに、日本では、宇宙ステーションで使う技術の応用で、インフラフリーの住宅開発がされています。その中でもトイレをどうする?の部分は、確か今年度代々木公園で実験をする予算がついたとか・・・って聞いた気が。
※インフラフリーのトイレっていうことは、排泄物等の水分が循環して、飲料や他の目的に再利用される仕組みですね。http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/interview/070201_anilir/

 雑草Z | 2007.02.12 17:37

 TBの許可有難うございます。この記事だけでなく以前の記事もいくつかTBさせて戴きますね。・・・もう少しお待ちください。
 私も山でバイオトイレは見たことがありますが、かなりコストがかかると聞きました。山に運び上げるコストなら仕方ありませんが・・ちょっと大掛かりな感じがして、改良の余地を感じました。私はてっきりCO2とH2Oまで分解してしまうのかと思いましたが、堆肥化型のほうが簡易でいいでしょうね。でも、出来た堆肥はどうするのでしょうね?
 エコサンの中では、堆肥化型のほうが望ましく感じます。カルーセルが理想に近いと思ったのですが、ご紹介の中では最も大掛かりですね。外部からの投入エネルギーは必要ないのでしょうか?気になる部分です。 
 堆肥化型の場合、ミミズや菌類(キノコやカビ)は、いつ、どのように入れるかも興味深いところです。
 考察しなければならないと思ったことは、堆肥化した場合、どの段階で畑などに入れるべきかということです。畑などの土の中にはミミズをはじめ小動物や微生物が沢山いたほうが好ましいでしょうから、彼らのえさになるのはどの段階までか・・・ある程度早い段階のほうが効果的な感じもします。
 兎も角、本来糞尿はクリーンエネルギーですね(笑)。最後は、二酸化炭素と水になるわけですから・・・。下水処理などしなければ最終的に全く環境汚染になりません。(私のブログではこのような観点から描かせて頂きます。)
 ・・糞尿シリーズ色々出ましたが・・次の展開まだあります・・よね?・・・楽しみにしております。

 かっし~ | 2007.02.15 22:47

>たかなさん
住宅開発の中で、ある程度下水道とう形で確立されているかのうように見えるトイレについて、「どうする?!」がでてくること自体、きっと「このままじゃヤバイ!!」と思っている人が、たくさんいるってことですよね。
貴重な情報ありがとうございます。
>雑草Zさん
雑草Zさんから頂いた疑問点
・できた堆肥の使い道は?
・カルーセル、外部からの投入エネルギーは必要?
・下肥のできるまでの期間は?
全部、私も疑問に思ってるところなんです!!
堆肥化の方法がいろいろあって、多く実践されていることもわかったけど、農地も縮小しているし、需要と供給はあっているのか?
そもそもどうやって農地まで持ってくるの?
などなど、気になるところがいっぱいです♪
さらに、大前提として、『食生活が変わり、身体も変わってしまった現代人から出される人糞で、本当に昔の下肥のような効果は得られるのか?!』も疑問ですね。
そちらの方からも、一度検討の余地がありそうですね☆

 ぐうびるこ | 2007.02.16 0:42

読ませていただいて、頭のモヤモヤがすっきりしました!
わたし、犬数匹と生活してるんですが
常日頃、世間一般の犬の糞処理方法に疑問を感じています。 散歩中、道端に落とした糞尿を取り除いた後、さらに地面をペットボトルの水で洗い流せなどと、指導している人もいます。
自分の犬ブログにも書いたんですが、夏期、庭に糞を放っておくと、あっという間に食糞昆虫が糞を分解して粉々にしてくれるんですよ。 
普段は、果樹の根元に枯葉と土と混ぜて埋めておきますと、おいしいみかんが採れて喜んでいます。
地域によっては、犬の散歩コースに
微生物発酵による糞処理用のゴミ箱を設置しているところもあるらしいです。
http://www.nhk.or.jp/gokinjo/faq/funtori/inu_toile.html
こういうのも、エコサンですよね?
広まってほしいなあ・・・

 かっし~ | 2007.02.17 21:14

>ぐうびるこさん
コメントありがとうございます♪
ぐうびるこさんのブログ、見させて頂きましたが、ほんとすごいミカンですね!!
昔は、糞の他にも、生ゴミなど、普通に庭の苗木や家庭菜園にやっていましたよね~
『ペットボトルの水で流して…』というのも、感染などのこともあるのでしょうが、臭いを異常に嫌う、清潔志向もあるように思います。
ご紹介頂きました微生物発酵による糞処理用のエコサン、街の花壇等に使われているとのことですが、実際の農業に活かせば、びーぐるこさん宅のミカンような立派なものができるのかも?!
野菜の栄養価が低くなっていると聞きますが、解決の糸口になるかもしれませんね☆

 雑草Z | 2007.02.19 21:47

「出来た堆肥の使い道」は、生態系の物質の循環という意味でも、絶対に農地に使うべきですね。
 私が、「出来た堆肥はどうするのでしょうね?」と言ったのは、山のバイオトイレで作られた堆肥のことです。山ではあまり必要ありませんからわざわざ下ろすのでしょうか?ってことです。(笑)・・こういう場所はCO2とH2Oまで分解するほうがいいのかも知れないけれど、設備が大げさになるのは良くないですね・・
 確かにかっし~さんのおっしゃるように、農地に遠い場所で出来た堆肥の使い道とか、需要と供給の関係を考えると堆肥の使い道に困りそうですね。だからやはり食料は自給率100%で地産地消でなければならないとつくづく思います。それが自然の摂理に沿ってます。
 現代日本人の人糞は、輸入した食糧を食べている事もあってかなり栄養過多らしいです。(へんな人口物質も入っているかも知れませんが・・)だから、家畜の糞尿も含めれば糞尿だけ使えば他の肥料は一切不要どころか、沢山余ってしまうそうです。
 その分貧しい東南アジアなどの食料輸出国の人糞は栄養不足で化学肥料を購入して投入しなければならないので、ますます、人々は貧しくなり、土地は痩せていくという悪循環だそうです。だから、繰り返しますが、地産地消と小さな地域毎の自給自足は、社会が持続するための必要条件でしょう・・
 かっし~さんの記事は本日付けのブログでTBさせて戴きました。
http://zassou322006.blog74.fc2.com/blog-entry-134.html

 田舎暮らし@最新情報【田舎暮らし情報満載】 | 2007.05.25 11:40

田舎暮らしの自家用の野菜とスーパーの野菜の栄養価の違い:現在の野菜や果物のビタミン・ミネラルは2001年の約10分の1:栄養学の算定基準は?

田舎暮らしでは、自家用の野菜には有機肥料をなるべく多くやり、農薬も必要最小限限度しかまかず、虫や雑草もなるべく手で取ります。一方出荷用の野菜には、化学肥料…

Comment



Comment