『次代を担う、エネルギー・資源』状況編6 ~資源(レアメタル・コモンメタル)の使用状況、利用先、使用量~
みなさん、こんばんは~
『次代を担う、エネルギー・資源』状況編5 ~石油・石炭の使用量・利用先~では、
次代のエネルギーの条件
自給自足出来るか?
自然の摂理に則っているか?
共認原理に則っているか?
のについて、現代のエネルギーの主流である石油・石炭の自給の可能性を追求しました。
石油は、現状、国内資源に乏しく、現在の消費量のうち自給しているのはたったの0.3%。
これでは、今後エネルギー量が減少していくことを考慮しても、到底まかないきれません
“石油エネルギー”は代替エネルギーで賄えますが、“石油製品”は代替の可能性が見つけられていない大きな課題です
では、その石油製品を石炭で賄うとどうなるのでしょうか 🙄 ?
日本で自給できる石炭で、石油製品(化学製品)を賄うには、“50年分オーダーの値”であると想定する。
こちらも、継続的に自給出来るかどうかという点では、非常に難しいことがわかりました 😥
今後、脱石油製品は大きな課題です
今回は、同じく“資源”という点で非常に欠かせない、
『金属類はどうなっていくのか?』を調べていきます
まずは、そのための基礎情報を調べてみました~
(画像はコチラからお借りしました )
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◆コモンメタル・レアメタルって何だろう?
(コチラを参考に作成しました。)
金属は、コモンメタルとレアメタルに大きく分けられます
資源が使いやすく古くから用いられてきた金属がコモンメタル(普遍金属)。
使いにくく最近になって利用され始めた金属がレアメタル(希少金属)。
レアメタルは偏在していたり、精製が困難。また、最先端技術には不可欠となっています。
(コチラからお借りしました。)
レアメタルは、上の図のように、31 鉱種 47 元素の総称。
利用形態は、鉄鋼、銅、アルミニウムなどコモンメタルの添加物として使用するものが最も多いです。
その他、半導体や磁石や超伝導素子など電子・磁性材料に用いられたり、ITO(透明電極材料)やセンサー、発光素材など機能材料に用いられたりしています
◆金属(コモンメタル・レアメタル)の利用先
・コモンメタルの用途
コモンメタル(鉄・銅・アルミニウム・マグネシウム等)は幅広い用途で使用されており、現代社会において、なくてはならないものです。自動車ひとつを例にとって見てもその数万点に及ぶ部品の多くがさまざまな金属材料でつくられ、さらに部品を製造する機械類にも金属材料が使われています。
ほとんどの機械が鉄を素材としているほか、銅は電子・電気部品、電線ケーブル、給水管、建築物、日用品など 、アルミニウムは航空機、建材、自動車部品、日用品、缶材、電線など様々なものに使用されています。(コチラより)
・レアメタルの用途
下の図に示すように、大きくわけて構造材用添加、電子・磁性材料、機能性材料の3つに分けられます。
【構造材用添加金属】マンガン、バナジウム、ニッケル、クロム、モリブデン、タングステン、コバルトの7種類は、使用量が多いため、特に重要な金属として 60 日間の国家備蓄が行われている。
【電子・磁性材料用金属】半導体や電池素材、磁石の素材、超伝導素材などに利用されている。
【機能性材料用金属】触媒、光学機器素材、ファインセラミックス、ニューガラスなどに用いられている。
いずれも、最先端技術には欠かせない素材であり、使用量が少ないといえども、レアメタルが重要な役割を果たしています。
(コチラよりお借りしました!)
◆金属(コモンメタル・レアメタル)の使用量と埋蔵量
日本・世界の金属の消費量、そして世界の埋蔵量を見てみましょう
※耐用年数=世界の消費量/世界の埋蔵量で算出しました
※引用・参考先
・世界の消費量・世界の埋蔵量(データは、「独立行政法人 物質・材料研究機構・2008年」)
・日本の消費量 レアメタル、レアアース、アルミニウム、銅・亜鉛・鉛、
鉄「図解 世界資源マップ ダイヤモンド社」
・埋蔵国 コモンメタル、レアメタル
耐用年数を見てみても、多少の差はあれ、どれも少ないことが分かります
そして、金属に関して、日本は世界有数の消費国です
こんなに大量の金属を日本はどこから供給しているのでしょうか?
現状として、日本の金属素材はその原材料供給の大半を海外に依存しています。
中でも、レアメタルは生産地域が偏在し、生産国が数カ国に限られているという特徴があります。
そのため、供給元の政情や天災などに影響されることがあります。
また、レアメタルの供給を取り巻く状況は、供給国の輸出規制以外にも、付加価値の高い製品への加工、資源ナショナリズムの台頭など深刻なものが多いです。
(コチラを参考に作成しました。)
上図のような背景から、最近ではレアメタル価格の暴騰が発生し、供給不安定を招いたりしています。
このような状況を改めて捉えてみると・・・、
ただでさえ、金属の耐用年数は少ない (と見積もられている)
しかも、日本はそのほとんどを海外依存している
このままでは、いつか供給が途絶えてしまってもおかしくありません
海外依存から脱却し、日本国内での金属の自給は可能なのか
次回から、その可能性 を探っていきます
これまでのシリーズ・エントリー
『次代を担う、エネルギー・資源』状況編1~世界と日本のエネルギー消費の現状~
『次代を担う、エネルギー・資源』状況編2~運輸部門のエネルギー消費はどうなるのか?~
『次代を担う、エネルギー・資源』状況編3~民生部門(業務、家庭分野)のエネルギー消費の実態は?~
『次代を担う、エネルギー・資源』状況編4~産業部門(製造部門)のエネルギー消費の実態は?~
『次代を担う、エネルギー・資源』状況編5 ~石油・石炭の使用量・利用先~
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コメント3件
雑草Z | 2011.03.20 0:42
>プルトニウムは溜まる一方
これは正に深刻な状況ですから、この事一つとっても、原発は早く廃止にすべきです。
プルサーマルは、すべきでないリサイクルの典型ですね。その事を多くの人に知って欲しいですね。
当方も原発に関しては色々調べて、多くの記事を書いています。
>そもそも見切り発車だった
と言う事も勿論以前より知っていましたが、
それでもここの記事は。今まで知らなかった事まで詳しく書いてあり、かなり参考になりました。
ここまでしっかり調べて毎日アップする事は凄い労力だと思います。感服したします。
今回の福島原発事故を受けて、原発について書くサイトは沢山あるでしょうが、シリーズ化してここまでしっかり調べあげて、方策も提案していくサイトはなかなかないでしょう。
ここと近藤邦明氏の <『環境問題』を考える> くらいでしょうか。
green | 2011.03.29 22:18
形あるものは壊れる、絶対に壊れないものを作ることはできないという視点から見て欲しいと思いますね。
普通、壊れたら直すか、廃棄して新しく作れば良いのですが、原発の場合、その技術すら怪しくて時間とコストも掛ります。
例えば設計が完璧でも、建築するのは人間で、その後に管理するのも人間で、完ぺきにできると考える方が妥当性を欠くと考えるのは常識では。
何もかも、あらゆる面で無理があると考えています。
優惹 -ゆひな- | 2011.03.18 23:51
放射能 -東北地方太平洋沖地震-
最初はあまり気にしていなかった。