2009-06-05

【人口問題】6~ニホンザルからみる、同類闘争圧力が低下すると数が減る~

■はじめに
これまでに、原モグラ:本能態→原猿初期:本能態→原猿後期:共認態への移行期→真猿:共認態
と猿が進化する過程での個体数△について見てきたが、日本で親しみのある猿といえば・・・

そう!ニホンザルですよね♪
ということで今回は、ニホンザルについて考えていきたいと思います。
■ちなみにニホンザルってどんな動物?
・体長は50-60cmくらい。最大では全長1.3mに達する。雌より雄の方がやや大きい。同じ仲間にくらべて、尾が短いのが特徴である。また、顔と尻が赤い。手足の皮膚はむしろ黒い。日本ではサルの顔や尻が赤いのは当たり前だと思われているが、これは実際にはニホンザルの特徴である。
・北は下北半島から、南は屋久島まで、本州、四国、九州の各地に分布している。本州北部下北半島のニホンザルは、ヒトを除いた全世界の霊長類の中で、最も高緯度に生息していることで有名である(北限のサル)。サルが雪景色の中に生息しているのは珍しい光景であるため、ニホンザルのことを英語でSnow Monkeyと呼ぶこともある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サルの尻や顔が赤いのはニホンザルだけだったんですね。なぜ赤いんでしょうか?
『交尾期になると、メスは発情して顔やお尻の周辺が鮮やかな赤色になります。
オスも顔やいんのうがまっかになります。
発情したメスはそわそわと落ち着きをなくし、
独特の声をだしてオスを交尾に誘います。
オスもメスにたいしてさまざまなディスプレイをして交尾に誘います』。

これを見ると、ニホンザル解脱埋没(性埋没)していった結果に赤くなってきたのではないでしょうか?
またなぜニホンザルは雪景色の見える辺境に生息しているのか?推測ではあるが、サルの同類闘争に敗れて、漂流してきたのではないだろうか?漂流は無いにしろ、同類闘争に敗れて逃げてきたと思われる。
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■ニホンザルは絶滅危惧種??
 日本では、人里近くに生息するニホンザルは全国各地で農産物の被害とそれに伴う捕獲数も年々増えている状態です(農林水産省:平成15年度のサルによる農作物被害面積=4.7千ヘクタール、15.2億円になっていて、獣類では、シカ、イノシシに次ぐ3番目の被害金額)
 人里近辺では、畑を荒らしたり、物を盗んだり、人に危害を加えたりといった「猿害」が目立っています。これは、スギなど針葉樹の植林で中腹にエサの木の実がなる落葉広葉樹がなくなり、 結果的にエサを求めて田畑や人里に降りてくることが原因です。
そのため、数が増えて困っていると見られがちですが、実は全体的には生息域である「落葉広葉樹林」が減少とともに個体数も減少してきているといわれています(現在日本に棲む野生のサルの数は最大に見積もって約10万頭、あるいは一般的にはその半分の5万頭とも言われています。「自然増加率 約3.3%=年間1500頭~3000頭強△<害獣処分数 年間約5000頭以上」→全体としては個体数減少)。

農水省HPより借用
■ニホンザルは逃避種(同類闘争に敗北して縄張りを追い出された敗北種)
 ニホンザルは北限の猿といわれ、霊長類の中ではもっとも北に生息しています。もともと熱帯でしか生きられない真猿類のなかでは他種の存在しないニッチな環境に適応して生き延びてきたといえます。つまり、この北限生息域における逃げてきた敗北種だということです。
 しかも、日本のような島国では他種が進入して来ることもなく、かつ小島や小半島のような分断され閉鎖された特殊閉鎖地域(屋久島や下北半島のニホンザルはこれにあたる)では、長い年月を経て同類闘争の圧力が極度に衰弱して、闘争を率いる首雄の存在理由も無くなってしまいます。
「同類闘争圧力の弛んだニホンザル2例」
>一つは天王寺動物園のサル山の事例。長期政権を誇った旧ボスの死亡のあと、体格も腕力もトップで間違いなく新リーダーと目されていた個体が、ボスとしての 調整役を果たす気が無く、群れの統制が崩れ始めているという話題です。なぜかこの個体はメスたちから総スカン状態で、母系社会のニホンザル社会で重要な「メスの信任を得る」というボスの資質に欠けている、と述べられています。
>この異変は、いずれも旧ボスの長期政権の後に起こっています。動物園は言うに及ばす、嵐山の170匹という個体数も餌付けの結果起こったものであり、ヒトもサルも、外圧低下状況での長期政権は群れ秩序崩壊の予兆といえそうです。

これは、「同類闘争圧力▼→集団統合力▼→解脱埋没→外圧適応力▼→個体数▼」となってきているといえます。その結果として、ニホンザルは辺境である日本にしか存在しない固有種でそれ以上には適応拡散できなかったととや、現在でも生息域の減少(広葉樹面積▼)という環境変化に適応できずに個体数▼している絶滅危惧種になっているのです。

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コメント4件

 ふぇりちゃん | 2010.01.07 0:02

家電リサイクル法や容器リサイクル法などが発足されたときには「なんでそんなにお金を払わなきゃいけないの!?今まで無料だったのに」と思いつつも、「仕方ないか・・・」となんとな~く受け容れてきましたが。
今になって、「やっぱりおかしい!結局、お金が目的!?」と感じるようになりました。
(ちなみに。以前スーパーでゴミ袋を購入する際、5枚500円でした。レジで料金を言われるまで気付かず、あまりの高さにビックリ!!「いりません」とも言えず、渋々購入しました・・・)
地球温暖化についての上記学者の件ですが。
権力者が「自分たちにとって都合の悪い人物たちを抹殺!」って、絶対にオカシイと思います。
自分たちが正しいと判断するなら、事実や根拠を誰が見ても理解できるように示すべき。
権力を行使しての抹殺なんて、もってのほか。その時点で、自分たちの間違いや非を認めているようなもの。
こんなことが罷り通る社会なんて、絶対にダメ~~!!

 お前が騙されてんだよ | 2010.01.07 22:01

これだよ、これ
どこがおかしいのか、言ってみろよ
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho

 お前が騙されてんだよ | 2010.01.07 22:04

http://naotok.seesaa.net/article/128284561.html
爆笑しながら観た。丸山教授と武田教授が話し出すと笑いが止まらない。
http://mutofutoo.blog109.fc2.com/blog-entry-1594.html
年末の超常現象バトルみたいになっていた(笑)。たぶん、武田邦彦が、たま出版の韮澤潤一郎だと思う(笑)。つまり、
科学者としては最低最悪ということなんだけど、韮澤さんだと思ったら、かわいく思えてきた(笑)。一方、丸山さんは、
まだ、科学者としての何かは残っているようだが、1000年スケールの温暖化(の要因)についての研究なのに、より狭い
スケールの5年後について予言する論理的矛盾、グラフを改ざんなどを江守さんに指摘されても、何も言い返せなかった。
丸山さんは、一見、まじめな研究者っぽいのに、目立ちたいんだなーと残念に思った。昔はそれなりの研究者だったんだ
ろうに・・・・(彼はプルームテクトニクスの提唱者。もしかしたら、これで脚光を浴びる快感を覚えてしまい、それを
忘れられないのかもしれない)。
最後には、江守さんも、「こいつらに何を言っても・・・」という感じで諦めて苦笑いしていた。(完璧に、超常現象バトルの構図じゃん・・・)。

 leonrosa | 2010.01.07 23:08

ふぇりちゃん、コメントありがとう!
日本をここまでガタガタにした元凶は、特権階級の暴走ですね。
学者序列社会では、国の学術研究費の1/2を東大が占め、1/3を京大が取り、残りを全国の大学に配られると言われています。(正確には、もう少し2大学の比率は低いと思いますが。)
実は、武田先生も槌田先生も、この序列トップの東大卒業生です。
但し、武田先生も槌田先生も講座制の中で、講座の主である教授の意のままに研究するのを辞めた人達ですね。「身分をとるか、事実をとるか」で、事実解明の道をとった人達です。
両氏は、身分でものを言っているのではないですね。
一方、東北大学の某教授は、国立大学の教授という身分をはずした時に、どこまで、世の中に通用する論説を展開できるかはなはだ疑問です。
だから、文部科学省の予算で出版できる資料の中で、温暖化懐疑論者批判を展開しているのです。
なお、武田先生は、中学生にも分かる論理展開ができるので、一般書籍(新書)を沢山出しています。
「中学生でも分かる文章を書ける」というのが、その実力を測る物差しになります。
東北大学の某教授も、新書版を出して、対抗したらよいのです。
一般書籍(新書類)を沢山出版できる、声がかかる学者仲間に対して、内々、嫉妬の感情も隠れているとも思いますね。
ふぇりちゃん、ごめんなさいね。
他のコメントも意識して、あらぬ方角へ脱線してしまいました。

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