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【人口問題】6~ニホンザルからみる、同類闘争圧力が低下すると数が減る~

■はじめに
これまでに、原モグラ:本能態→原猿初期:本能態→原猿後期:共認態への移行期→真猿:共認態
と猿が進化する過程での個体数△について見てきたが、日本で親しみのある猿といえば・・・
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そう!ニホンザルですよね♪
ということで今回は、ニホンザルについて考えていきたいと思います。
■ちなみにニホンザルってどんな動物?
・体長は50-60cmくらい。最大では全長1.3mに達する。雌より雄の方がやや大きい。同じ仲間にくらべて、尾が短いのが特徴である。また、顔と尻が赤い。手足の皮膚はむしろ黒い。日本ではサルの顔や尻が赤いのは当たり前だと思われているが、これは実際にはニホンザルの特徴である。
・北は下北半島から、南は屋久島まで、本州、四国、九州の各地に分布している。本州北部下北半島のニホンザルは、ヒトを除いた全世界の霊長類の中で、最も高緯度に生息していることで有名である(北限のサル)。サルが雪景色の中に生息しているのは珍しい光景であるため、ニホンザルのことを英語でSnow Monkeyと呼ぶこともある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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サルの尻や顔が赤いのはニホンザルだけだったんですね。なぜ赤いんでしょうか?
『交尾期になると、メスは発情して顔やお尻の周辺が鮮やかな赤色になります。
オスも顔やいんのうがまっかになります。
発情したメスはそわそわと落ち着きをなくし、
独特の声をだしてオスを交尾に誘います。
オスもメスにたいしてさまざまなディスプレイをして交尾に誘います』。

これを見ると、ニホンザル解脱埋没(性埋没)していった結果に赤くなってきたのではないでしょうか?
またなぜニホンザルは雪景色の見える辺境に生息しているのか?推測ではあるが、サルの同類闘争に敗れて、漂流してきたのではないだろうか?漂流は無いにしろ、同類闘争に敗れて逃げてきたと思われる。
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■ニホンザルは絶滅危惧種??
 日本では、人里近くに生息するニホンザルは全国各地で農産物の被害とそれに伴う捕獲数も年々増えている状態です(農林水産省:平成15年度のサルによる農作物被害面積=4.7千ヘクタール、15.2億円になっていて、獣類では、シカ、イノシシに次ぐ3番目の被害金額)
 人里近辺では、畑を荒らしたり、物を盗んだり、人に危害を加えたりといった「猿害」が目立っています。これは、スギなど針葉樹の植林で中腹にエサの木の実がなる落葉広葉樹がなくなり、 結果的にエサを求めて田畑や人里に降りてくることが原因です。
そのため、数が増えて困っていると見られがちですが、実は全体的には生息域である「落葉広葉樹林」が減少とともに個体数も減少してきているといわれています(現在日本に棲む野生のサルの数は最大に見積もって約10万頭、あるいは一般的にはその半分の5万頭とも言われています。「自然増加率 約3.3%=年間1500頭~3000頭強△<害獣処分数 年間約5000頭以上」→全体としては個体数減少)。
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農水省HPより借用
■ニホンザルは逃避種(同類闘争に敗北して縄張りを追い出された敗北種)
 ニホンザルは北限の猿といわれ、霊長類の中ではもっとも北に生息しています。もともと熱帯でしか生きられない真猿類のなかでは他種の存在しないニッチな環境に適応して生き延びてきたといえます。つまり、この北限生息域における逃げてきた敗北種だということです。
 しかも、日本のような島国では他種が進入して来ることもなく、かつ小島や小半島のような分断され閉鎖された特殊閉鎖地域(屋久島や下北半島のニホンザルはこれにあたる)では、長い年月を経て同類闘争の圧力が極度に衰弱して、闘争を率いる首雄の存在理由も無くなってしまいます。
「同類闘争圧力の弛んだニホンザル2例」
>一つは天王寺動物園のサル山の事例。長期政権を誇った旧ボスの死亡のあと、体格も腕力もトップで間違いなく新リーダーと目されていた個体が、ボスとしての 調整役を果たす気が無く、群れの統制が崩れ始めているという話題です。なぜかこの個体はメスたちから総スカン状態で、母系社会のニホンザル社会で重要な「メスの信任を得る」というボスの資質に欠けている、と述べられています。
>この異変は、いずれも旧ボスの長期政権の後に起こっています。動物園は言うに及ばす、嵐山の170匹という個体数も餌付けの結果起こったものであり、ヒトもサルも、外圧低下状況での長期政権は群れ秩序崩壊の予兆といえそうです。

これは、「同類闘争圧力▼→集団統合力▼→解脱埋没→外圧適応力▼→個体数▼」となってきているといえます。その結果として、ニホンザルは辺境である日本にしか存在しない固有種でそれ以上には適応拡散できなかったととや、現在でも生息域の減少(広葉樹面積▼)という環境変化に適応できずに個体数▼している絶滅危惧種になっているのです。

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