2019-08-14

脳回路を解く(12)~・脳回路の推定モデル・~

『脳回路を解く(11)~・構造認識と大脳連合野・~』では、

構造認識は、大脳中枢の外識→内識をフル稼働させて照準を絞り込むことによって生み出される。その際、大脳中枢→大脳(専用回路)→連合野を何度も反復させて絞り込んでゆくが、そのサイクルを駆動させるのは連合野ではなく大脳中枢である。つまり、潜在思念が何らかの可能性を感取しない限り、連合野発でどれだけ追求しても、使える構造認識は生み出せない

一方、生物が生きていくためには把握機能(把握(認識)の二元化と類型化)は不可欠で、把握スピードで生死が分かれるように、スピード力も一つの課題となっています。

では、この把握機能と、潜在思念から生み出される構造認識とはどのような関係になっているのでしょうか?

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①.幹(発信)が枝を伸ばして、根(受信)へ。☆しかし、枝は根の方が多い。伸ばして接続するのは根の枝の方。

②.根(受信)の枝を伸ばして、幹(発信)の枝へ。それなら電気は根→幹の一方向で済む。しかし、接続先である、幹の枝は数が少ない。

③.最も効率的なのは、根(受信)の枝が、次の根(受信)の枝に接続すること。しかし、その場合は、接続点で受・発信両方のレセプターが必要。かつ電流両方向のニューロンが必要。

∴レセプターは根=受信専用、幹=発信専用。∴電流は根→幹の一方向の方が単純。その意味で効率的。従って、②。幹の枝は少ないが、探索枝は多くが空振りで、幹の枝に接続するのは少数だと考えられる。

・高速神経(ニューロン)の形は樹木と相似形で良く似ているが、上下が逆になっている。特に、最先端の大脳新皮質の表面=最上部は、厚さ5ミリに亘って高速神経(ニューロン)の根っこの枝で埋め尽くされており、その根から幹(軸索)が下へ下へと大脳中枢に向かって伸びている。

・高速神経(ニューロン)の幹(軸索)の長さは2ミリ~10ミリ。幹の枝よりも根っこの枝の方がはるかに多く、根っこの枝は1000本もあり、それが枝分かれして最終的な接続点は1万個もある(一つの細胞で)。

又、根っこの枝の長さは3ミリ~30センチに及ぶ。

・この幹と根の枝の長さの大きな差は、接続の仕方は幹が枝を伸ばして根の枝に接続するのではなく、主要には根が枝を伸ばして幹の枝に接続していることを示している。更に、大脳連合野などの一部の神経では根の枝が他の根の枝に接続している可能性が高いが、この場合は上記③の通り、接続点は受・発信両方のレセプターと両方向に電流を流す高速神経(ニューロン)が必要になる。

・ある一つの情報が伝わる全経路の大半は枝が占めており、幹(軸索)は極一部を占めるにすぎない(つまり、幹が高速である意味がない)。これは、大脳の「どうする?」探索では、反射神経のような0.1秒以下のスピードは不要で、0.5秒前後のスピードで充分だからと考えられる。

・高速神経(ニューロン)の接続点が1万個もあるということは、好奇心と追求心さえあれば、ある一つの言葉or情報が最大1万もの別の言葉or情報と接続できるということであり、この接続量が言語能力や認識能力を規定している。しかし、その接続量を増やしてゆく駆動力を生み出しているのは(大脳新皮質の観念回路ではなく)、大脳中枢の潜在思念である。

List    投稿者 asaoka-g | 2019-08-14 | Posted in O.進化史, O01.脳回路No Comments » 

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