2007-01-20

安全と安心のギャップだって?・・・(SPEED’98とExTEND2005の間に何が?)

大晦日の記事

『ダイオキシンの規制強化』も『内分泌撹乱化学物質の規制骨抜き』も、

 『儲かるものが一番』という『市場原理』の、『表と裏』だったのです!

を読んでからずっと、環境ホルモンってほんとに大騒ぎしておきながらその後どうなったのか気になっていました。
環境ホルモン問題がクローズアップされた1990年代に、環境庁は「環境ホルモン戦略計画SPEED’98」―(1998/5/13環境庁)―を発表、かなり強いワーニングを発信している。http://www.env.go.jp/chemi/end/endindex.html

SPEED‘98
人や野生生物の内分泌作用を攪乱し、生殖機能阻害、悪性腫瘍等を引き起こす可能性のある外因性内分泌攪乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)による環境汚染は、科学的には未解明は点が多く残されているものの、世代を越えた深刻な影響をもたらすおそれがあることから環境保全上の重要課題である。
(1)内分泌攪乱化学物質問題
 「外因性内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)」とは、「動物の生体内に取り込まれた 場合に、本来、その生体内で営まれている正常なホルモン作用に影響を与える外因性の物 質」を意味する。
 近年、専門家より環境中に存在するいくつかの化学物質が、動物の体内のホルモン作用 を攪乱することを通じて、生殖機能を阻害したり、悪性腫瘍を引き起こすなどの悪影響を 及ぼしている可能性が指摘されており、環境保全行政上の新たで重要な課題の一つとなっ ている。
3.本問題に対する環境庁の対応方針について
(1)基本的な考え方
 内分泌攪乱化学物質問題については、科学研究の分野においてはいまだ緒についたばかりであり、科学的には不明な点が多々残されている。しかし、これまでの科学的知見が指 し示すように、人の健康及び生態系に取り返しのつかない重大な影響を及ぼす危険性をはらんだ問題である。
 このため、学際的なフォーラムの下で科学的研究を加速的に推進しつつ、行政部局においては、今後急速に増すであろう新しい科学的知見に基づいて、行政的手段を遅滞なく講 じうる体制を早期に準備することが必要となる。

「人の健康及び生態系に取り返しのつかない重大な影響を及ぼす危険性をはらんだ問題」
という表現に相当な危機感を抱いていることが伝わってくる。今、本腰を入れて取組まなければ人類の未来は大変なことになるぞ・・・と。
それが・・・

(さらに…)

  投稿者 tatikawa | 2007-01-20 | Posted in Z.その他No Comments »