2007-01-24

二酸化炭素による温暖化って本当?第4回 ~地球は数万年サイクルで温暖化・寒冷化する~

simasanです。ところで、ミランコビッチサイクルって知ってますか?
1920~30年代に、セルビアの地球物理学者M.ミランコビッチは、地球に入射する日射量の緯度分布と季節変化について、当時得られる最高精度の公転軌道変化の理論を用いて計算しました。その精度が地質学界で認められてきたことからこの名があります。
この数値は、1960年代まで地質学者たちの間で用いられてきましたが、放射性炭素年代測定法などが普及するに伴い廃れかかりました。しかし、70年代に海洋底のボーリング調査から採取された微生物化石の酸素同位体比の変化から、中生代~古生代の地層からもミランコビッチサイクルと思われる周期的変化が確認され,一躍注目されることになりました。

さて、ミランコビッチサイクルとは?
地球の ①公転軌道の離心率、②地軸の傾きの周期的変化、さらに ③地軸の歳差運動と、3つの周期のことを言う。理論計算では、周期は約2万年、約4万年、約10万年らしい。
①公転軌道の離心率の変化         ②地軸の傾きの変化           ③地軸の歳差運動
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図はウィキペディアより引用
①は楕円であることを極端に強調しているが、地球の太陽からの距離が毎年変化している。
②の現在の地軸の傾きは23.4度であるが、22.1度から24.5度の間で変化する。
③は地球の地軸はコマの首振り運動と同じ挙動で動いていることを示している。
では、このミランコビッチサイクルは、地球の気候変化にどういう影響を与えているのでしょうか? 🙄
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  投稿者 simasan | 2007-01-24 | Posted in G01.二酸化炭素による温暖化って本当?4 Comments »