【気候シリーズ】日本の気候・風土の特徴とは?
前稿の「自然の摂理から‘気候’を考える(後編)」の問題提起を受けて、今回は「日本の気候・風土の特徴とは?」に迫ります。
◆海洋に支配されている日本気候
植生の分布に着目し、気温と降水量の年変化を元にしたドイツの気象学者ケッペン流の区分によれば、日本は6つの地域からなります。
▲「地理と気候の日本地図」(浅井建爾著)P.23より
〔北海道気候区〕:亜寒帯で、気温は一年中低く冬の寒さが厳しい。
〔太平洋側気候区〕:夏は蒸し暑く降水量が多いが、冬は空気が乾燥し降水量が少ない。
〔日本海側気候区):冬は積雪が多く気温は低いが、夏は日照時間が長めで気温も高まる。
〔内陸性気候区〕:海から離れているので年較差・日較差が大きく、概して降水量は少なく湿度も低い。
〔瀬戸内式気候区〕:中国山地と四国山地に季節風が遮られて降水量が少なく、温暖で日照時間も長い。
〔南西諸島気候区〕:亜熱帯性気候区で年平均気温は20℃を超え、年較差が小さく降水量が多い台風の常襲地。
▲「地理と気候の日本地図」(浅井建爾著)P.27より
南北に細長い島国なゆえに、それぞれの気候区はさらに細分化された特色を持ちますが、日本気候の特色は、海洋に支配されていることにあります。それというのも、日本海流は毎秒6~6000万トンにも及び、幅100km・水深6~700mもの流れが時速5~9kmの速度で太平洋岸を流れているからでです。その流量は、世界中の河川の総流量の約20倍にも相当するそうです。
◆日本海は、いつ頃に形成されたか?
現代の海流は日本海流(黒潮)から対馬海流が分岐し日本海を北上していますが、それ以前は、日本はユーラシア大陸と陸続きであったと云われます。それでは、日本海はいつごろ形成されたのでしょうか?
▲「日本海は、どうできたか」(能田成著)P.183より
能田成氏は、放射性物質による年代特定と地磁気の変化を地上に露出しているチャートを入念に解析して、東北日本は1650万年前頃~1440万年前頃に反時計回りに回転し、西南日本は1480万年前~1420万年頃に時計回りに回転することで日本海は形成されたという説を提起しています。
回転運動によって日本列島は東アジアの東端から切り離され、東日本島孤と西日本島孤となり、その後、隆起や沈降・衝突を経て現在のような日本列島になったというのが、能田成氏の日本海形成のストーリーです。
●遺伝子分析による日本列島形成の歴史
オサムシの大部分の種は、後翅が退化していて飛べず地域変異に富むので、どのように分布圏が成立し、種分化が起こってきたのかを探るのに恰好の材料といわれます。逆の言い方をすると、現存種の分布から大陸や島の離合集散の歴史が推し量られるということです。
▲クリックすると拡大した図が見れます。
第1グループ(オオオサムシ亜属、マイマイカブリなど)は、約 1500 万年前、日本列島が大陸から分離する際にそこに乗っていた祖先型が、列島内で分化したと考えられる。マイマイカブリは、約1500万年前にまず東西2系統に分かれ、それぞれがさらに3と5亜系統に分岐しており、それぞれの分布は列島内の特定の地域に限定されている。これは日本列島が現在の姿になるまでに、まず大陸から離れて2つの半島になり、それらがさらに8つの島になる様子を写していると考えられる。
第2グループはユーラシア大陸から、氷期に陸橋を渡ってサハリンや千島経由で北海道に入ったもの(アカガネオサムシ、コブスジアカガネオサムシなど)と、朝鮮半島から対馬(つしま)に入ったもの(ツシマカブリモドキなど)である。これらのオサムシは、大陸やサハリンの同種や近似種と氷期直前に分岐し、日本各地で多様化したことが系統樹から推測できる。
(「オサムシから進化を語る」より)
フォッサマグナ (中央地溝帯)の位置、オサムシの系統分布・ミトコンドリア ND5遺伝子による分岐年代推定などとも整合しますので、日本列島は、約1500万年前頃に大陸から分離した(=日本海が成立した)ようです。
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電磁波って危険!?その5~電車は、密閉された金属の箱=電子レンジと一緒!?
みなさん、こんにちは~
現代社会は、電磁波社会
今日は、みなさんも通勤や通学で使うことも多い、乗り物です
いまや電車や車は日常生活では切っても切れません 😥
果たして、乗り物の電磁波はどのくらいなのでしょうか
今までの記事も、ぜひ読んでください
①電磁波って危険!?その1~便利になったけど・・未知なる電磁波
②電磁波って危険!?その2~電磁波って何?
③電磁波って危険!?その3~電磁波がもたらす影響って?
④電磁波って危険!?その4~未解明なまま使用される医療機器
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【気候シリーズ】人工気象操作技術(ケムトレイル)に迫る
前回プロローグはこちら(前編)(後編)
プロローグで示した通り、現在の金貸しの狙いが「貨幣秩序のリセットの引き金を引くための食料高騰→ハイパーインフレの誘発」にあり、その食料危機演出のために気象操作という手段を取り得る可能性があります。
しかし、最近の地震やハリケーンの頻発などに代表される異常気象は、人工操作というより、むしろ天体サイクルの影響の可能性も拭えないため、目下最重要課題として、
①気象操作技術の解明
②現在の異常気象は天体サイクルの異変によるのかそれとも気象操作によるのかの解明
③そもそも現在の「異常気象」はどう「異常」なのか?の解明
④そもそも地球環境における気候(大気候~小気候)はどのようにして生まれたのかの解明
を挙げさせて頂きました。
今回エントリーでは、①気象操作技術の解明を扱います。
人工的に気象操作する例としては、人工地震や人工ハリケーン、ケムトレイル(化学雲)などがネット界や書籍でよく登場します。今回はその中でも、ケムトレイルを取り上げて、気象操作技術の真偽の程と内容に迫って行きたいと思います。
ケムトレイルを追求するに当って、ベンジャミン・フルフォード氏とジェリー・E・スミス氏共同著作「気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル」出版社:成甲書房を参考書にさせて頂きました。
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【気候シリーズ】自然の摂理から‘気候’を考える(後編)
(前稿の続きです)
さて、このような異常気象を金貸したちが人工的に引き起こしているとすれば、その狙いは何でしょうか?それは恐らく、貨幣秩序のリセットの引き金を引くための食料高騰→ハイパーンフレの誘発でしょう。
●破局後の経済は?そのとき秩序は維持できるのか?
リンクより
米国債のデフォルトを皮切りに、世界中の国債が暴落すると、まずパニック買いや銀行取付騒ぎが始まり、デフォルトから1~2週間で預金封鎖が強行される。国債暴落とは貨幣価値の暴落と同義であり、あらゆる物価が2倍→3倍→5倍と跳ね上がっていく。この超インフレ状態が、1~2ヶ月続くだろう。物価が日毎に上昇してゆく超インフレが演出される。預金封鎖も紙幣を紙屑化するための一手段であり、それによって人々の貯金は霞のように消えてしまったも同然となる。そういう状況に追い込んでおいて、1~3ヶ月後に世界中で一斉に新紙幣が発行される。これは、新紙幣によって金融経済(=国債経済)をリセットして、実物経済に再転換させ、それによって市場を延命させようとする計画だろう。
そのためには、物価とりわけ食料価格を2倍から5倍へと段階的に超インフレ化させる必要があり、そのために、1ヶ月毎に人工災害が引き起こされる。(そのような人工災害の実験の一つが東北大震災と原発事故であった疑いが濃厚である。) すでに、ケム・トレイルと呼ばれる気象操作のための化学物質が数年前から盛んに航空散布されており、その頻度が年々増えている。
つまり追い詰められた金貸し(国際金融資本)の生き残り戦略としてのハイパーインフレによる貨幣秩序のリセット→そのための食糧危機の演出→そのための気象操作という視点である。
写真は干ばつの被害が続く中国湖北省で人工的に雨を降らせる試みとして雲を撒くためのロケットを発射する中国兵。湖北省の1400の貯水池の水位は、運用レベルを下回っており、飲料水不足や電力不足により100万人以上が今も苦しんでいるという。
こちらからおかりしました。
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【気候シリーズ】自然の摂理から‘気候’を考える(前編)
環境ブログにははじめて投稿しますyama3nandeと申します。震災、原発を契機に「自然の摂理から環境問題を考える」が扱うテーマが非常に広範になってきました。増加しているといわれる地震や異常気象は何を意味するのか?それは地球のサイクルなのか、それとも金貸したちによる気象操作なのか?そして原発事故を契機とするエネルギーや食糧危機さらには経済危機がそこに重なってきた時に、私たちは生き残れるのだろうか?
今後の対策を考える上でも、地球温暖化説のような金貸しの陰謀に囚われることなく、気候そのものをしっかりと理解する必要が高いと考えました。そこで、仲間と一緒に、「自然の摂理から‘気候’考える」ことに挑戦していこうと考えています。
今日はこれからの追求の助走として、気候を探求していく現在的な問題意識や追求の方向性について先日、仲間と話し合った内容を投稿します。
写真は竜巻による被害を受けたアラバマ州の様子
こちらからお借りしました
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自然現象のメカニズム解明への第一歩は“近代科学信仰”からの脱却
画像はこちらとこちらからお借りしました。
今年は3月11日に東日本大地震・大津波(→原発事故)が起こり、以降も7月末の新潟・福島豪雨(数十万人規模の避難勧告)、9月初旬の台風12号(9/6時点で死者・行方不明者106人…平成以降で最大被害)と大きな災害が発生しています。
これらの自然圧力の脅威を受けて、自然現象のメカニズム解明⇒対策案の確立への社会的な期待も高まっていると思われます。
そして、このメカニズム解明⇒対策案の確立という課題を突破するカギとして、科学分野での追究成果(理論・法則etc.)に期待がかかりますが、膨大な費用やエネルギーを投入しながら、なかなか成果に結びついていないという状況です。
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電磁波って危険!?その4~未解明なまま使用される医療機器
ぞくぞく電磁波の危険 が報告されていますね~
「日常にこんなに~ 」と、少し凹んでしまいますが、
「でも、確かに、これだけ電気 をつかっているんだもの。電磁波の影響って必ずあるよね」
って、みょ~に納得しちゃったりもします
では、第4回目、今日は「医療機器 の危険性」についてです
「異常が無いか調べにいったのに、検査に行くことで病気になってしまった 」
という話しも、ありえるかもしれません。
今までの記事も、ぜひ読んでください
①電磁波って危険!?その1~便利になったけど・・未知なる電磁波
②電磁波って危険!?その2~電磁波って何?
③電磁波って危険!?その3~電磁波がもたらす影響って?
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次代のエネルギー潮汐・海流の可能性 6.日本は波力発電が主流となる!
前回までは、世界の潮汐発電について紹介してきました。今回は日本の先進的な波力発電について紹介します。
波のエネルギーは、場所によってその特性が異なります。また、365日、時刻や、月の満ち欠け、季節によってもその大きさが変化することはよく知られています。
例えば、日本海側では、冬の季節風による波が高く、逆に夏期は比較的穏やかなことが多いのです。これに対して、太平洋側は台風の時期を除けば、季節的な変動は少ないといえます。静穏な海が、何日も続くことはあまりなく、一年を通じて、1~2m程度の波が押し寄せることが多いのです。
その波の力を使って安定して電気を作ろうという試みを紹介します。
写真はこちらよりお借りしました。
○波力発電の種類
波力発電の方式は大きく分けて1次変換によって以下の3種類に分類することが出来ます。
日本を中心として、これまでにどのような研究開発がおこなわれてきたか、見てみることにしましょう。
1.空気エネルギーに変換する
2.機械的なエネルギーに変換する
3.水の位置エネルギーまたは水流エネルギーに変換する
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素人が創る科学の世界~【光 子】3~『カタカムナ説を紐解く』
これまでに扱った『2重スリット実験から見る量子論の不思議』を通じて、量子力学上存在する、様々な解釈論の背景にある原理(前提条件)と、その思考性が見えてきました。
この前提となるのが、電子くらいの大きさになると、それがどこにあってどのような運動をするのかについて、両方同時に測定できないという測定限界理論です。これを『不確定性原理』といって、今の人間の技術力や認識力の限界を素直に受け入れた理論です。
これをそのまま受け入れて、分からない部分はあるが、何かの実態はあることを前提に謙虚に論理構築すればいいのですが、この原理にこだわりすぎて、強引に『観測される前は波であり、観測されると粒子になる』というようなあまり根拠の無い論理にしてしまったのかなぁと感じてしまいます。
(リンク)
このように、普通の人にとっては理解に苦しむ論理が量子力学の世界で成立してしまう背景には、要素還元主義から来る矛盾を、要素還元主義で説明しようとする思考矛盾≒物事の全体性を捨象した思考方法があります。素人にとっては難解極まりない解釈論の数々。しかし、『これが分からないのは専門知識がないからだ』と断ずるのであれば、それは科学者達の放漫ではないでしょうか。
近代科学的思考では超えられない壁に、私たちは直面しているのかもしれません。”世界をどのように見るのか”というモデルそのものの創造が、今求められています。
そこで、【光 子】シリーズ3回目となる今回は、近代科学が陥った閉塞を突破するための新たな仮説・認識をひとつ、ご紹介したいと思います。
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次代のエネルギー潮汐・海流の可能性 5.世界の新たな潮汐・海流発電への試み
Minesto UK社の海中凧による潮流発電システムです。
前回、世界各国の潮汐発電を紹介しました。
既に実用化されている大型のものとしては、フランス・ランス潮汐発電所(最大出力240MW=千kW)、韓国・始華湖潮力発電所(最大出力254MW)があり、これらは、大規模な水力発電所(ちなみに黒部川第四発電所で335MW)、あるいは小規模の火力発電所に相当する発電量を誇ります。
ところが、潮汐を直接利用するためには、5~8mの潮位差が必要とされていますし、いずれもが巨大なダムを湾岸に造営する構造になっており、このような活用ができる適地は限られてきます。
実際、日本においては、潮位差が大きい太平洋沿岸でも平均2~3m、潮位差の一番大きい九州有明海の奥部で4.9mと、潮汐を直接利用するには潮位差が小さく、また、巨大なダムを湾岸に造営することは困難であり、日本で潮汐発電がつくられる可能性は低いとされています。
しかし、これまで見てきたように、潮汐は自転と月の引力によって生みだされ、海流は太陽からの膨大なエネルギーによって生みだされており、潮汐・海流は宇宙が存在する限りは、絶えることがない恒久的なエネルギーであり、特に日本の場合は、国土面積は小さいものの、領海と排他的経済水域を合わせると世界第9位の面積を持っており、海流エネルギーを使わない手はありません。
そこで、今回は、潮流・海流による発電への世界各国の先進的な取組みを紹介します。
*潮流とは、潮汐現象による流れのこと。潮位差はあまり大きくなくても海峡などのように海底地形が狭まっているところでは流れが速くなる。
*ソフトエネルギーから引用させていただきます。