『次代を担う、エネルギー・資源』バイオプラスチックの可能性2 ~バイオプラスチックとは
こんばんは。
前回のエントリーでは、現代においては、その性能・性質等において、プラスチックは簡単には、無くせないものであることが明らかになりました。
一方で、プラスチックの原料となる石油は、一般的には、数億年前の生物の死骸が化学変化を起こしてできた化石燃料であるため、枯渇性の有限資源といわれており、中長期的には供給量の減少も危惧されています。
このような状況から、持続的にプラスチックを供給する手段として、化石燃料に依存しない、バイオマスを利用したバイオプラスチックの可能性が注目されています。
お米のもみ殻や古々米からつくったバイオプラスチック製品
greenz.jp HPより
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次代を担うエネルギー・資源 トリウム原子力発電11 ~地球の物質循環から切り離された廃棄物の増量→蓄積の危機~
一時的な便利さを求めるあまり、私達は日々ふんだんに電力を使用しています。しかし、その電力は使用すればなくなります。けれども結果生じる使用済核燃料は消えません。
原子力発電がこのまま続けば、ひと時の快適さのために危険な廃棄物がどんどん溜まっていき、その後始末に途方も無い労力と費用が半永久的に発生するという構造にあるのです。
前回の記事『次代を担う、エネルギー・資源』トリウム原子力発電10~計画通りに進まない“再処理”計画~』で、放射性廃棄物は消滅することなく半永久的に残り続けることに触れました。今回は、それらの使用済核燃料や放射性廃棄物をいったいどうしているのか?という点を整理していきます。
現状、使用済核燃料の再処理量は、増え続ける使用済核燃料の量にまったく追いついていません。再処理に回すことのできない使用済核燃料は、いったいどこへ行くのでしょうか?
いつも応援ありがとうございます
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『次代を担う、エネルギー・資源』バイオプラスチックの可能性1~プラスチックとは?
現代社会は石油が無尽蔵に利用できることを前提に成り立っています。石油は数十億年の長い時間をかけて植物が変化したものと言われています。数十億年前の太陽エネルギーを植物が地下深くに固定したものとも言えます。これを、今人類はあっという間に消費し尽そうとしています。
石油は植物由来ではないという説もありますが、どちらにせよ現状では輸入に頼らざる得ません。今後世界情勢が不安定になっていく要素の多い中で、生存の根幹に係わる食料とエネルギーを海外に依存しなければならないのはリスクが大き過ぎます。(日本にとって絶対大丈夫な同盟国は今のところ存在しません)
その上、地球の地下深くに眠るエネルギーを大気に放出していることへの違和感もあります。石油の場合、その多くが熱エネルギーとなって放出されていますが、外部から入力される太陽光エネルギー以外の物を大気に放散していることになります。CO2地球温暖化説は嘘っぱちですが、温暖化が進んでいるとしてもおかしくありません。
よって、今後エネルギー源は、石化燃料以外の現在の太陽光エネルギーを出自とするバイオマス系や、放散熱量の少ないエネルギー利用を考えてゆく必要があります。これについては、当ブログの「藻から作る石油」や「トリウム原子力発電」や「マグネシウムエネルギー」などのシリーズで追求しています。
そして、石油がもたらすものはエネルギーだけではありません。
全石油消費量の約20%は、蒸発温度の差からナフサに精製され、これがプラスチック類を作り出す原料になっています。
画像はランチちゃんのプラニュースさんからお借りしました。私たちの身の回りはプラスチックだらけですね。
今後、石油消費量を抑える上で、エネルギーの脱石油と共にプラスチック類の生産をどうするか?を考える必要があります。
当ブログの『次代を担う、エネルギー・資源』状況編12 ~まとめ2/2:今後の可能性~でも次のように述べましたが,
>例えば、 「藻のエネルギー」「木材のリグノフェノール」は、現在の石油製品に替わる燃料にするのに技術的にはそれほど難しいことではありません。
あとは、この生産を促進する開発に予算を投入すればいい。
今回のシリーズは、そのプラスチックをバイオマスから作り出す可能性について調査します。
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『次代を担う、エネルギー・資源』状況編12 ~まとめ2/2:今後の可能性~
みなさん、こんにちは
いよいよ今回で、『次代を担う、エネルギー・資源』状況編も最
終回です
『次代を担う、エネルギー・資源』状況編11 ~まとめ1/2:必
要量の予測~で、次代の日本に必要なエネルギー・資源の量
を予測しました。
では、この必要量を(原子力ではなく)自然の摂理に則っ
たエネルギー・資源で自給自足していく可能性はあるのでしょうか?
この【状況編】シリーズのラスト記事となる今回、その可能性を
示します
(画像は、コチラからお借りしました。)
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『次代を担う、エネルギー・資源』状況編11 ~まとめ1/2:必要量の予測~
みなさん、こんにちは
いよいよ、『次代を担う、エネルギー・資源』状況編も、終盤に差し掛かってきました
『次代を担う、エネルギー・資源』プロローグにおいて、
【1】(太陽エネルギー循環サイクルの)自然の摂理に則っている
【2】(国内で)自給自足できる
【3】共認充足を得られる生産と消費の場とセット
ということが、次代を担うエネルギー・資源の条件、という問題提起から『次代を担う、エネルギー・資源』の追究は出発しました
そして、これを追究するうえで、現在のエネルギー・資源を取り巻く状況をおさえ、
①次代に必要とされるエネルギー・資源の必要量の予測
②新エネルギーの各国の動向
を、この【状況編】シリーズで追究してきました
今回はここまでの内容のまとめを行い、次回の最終回で今後の可能性を記事にします
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『マグネシウムエネルギーは次代のエネルギーになり得るか?第5回~太陽光励起レーザーの可能性』
こんにちは
『マグネシウムエネルギーは次代のエネルギーになり得るか?』の第5回です
今回のテーマは 『太陽光励起レーザーの可能性』
マグネシウムを海水から精錬する、また、一度使ったマグネシウムを繰り返し利用できるようにする。そのためのマグネシウムの還元には、大量のエネルギーを必要とします。つまりそれは、既存の精錬方法では、石油や石炭を相変わらず大量消費しなければいけないということ。(詳しくはこちらを参照。)そうなると、マグネシウムエネルギー社会の実現は遠のいてしまいますよね・・・
そこで登場するのが“太陽光励起レーザー”。
まだ実用化には至っていない太陽光励起レーザーですが、実はこの仕組み、植物がエネルギーをつくりだすのと同じ原理をもっているんです!つまり自然の摂理に則っているということ。
さて、太陽光励起レーザーが“植物と同じ原理を持っている”って一体どういうことなんでしょうか???
今回は太陽光励起レーザーの本質の部分に迫ってみましょう
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『マグネシウムエネルギーは次代のエネルギーになり得るか?第4回~マグネシウムエネルギーの利用法』
マグネシウムの燃焼
写真はこちらよりお借りしました
『マグネシウムエネルギーは次代のエネルギーになり得るか?第3回~マグネシウムのエネルギー量』に続き、シリーズ第4回目。
今回は、マグネシウムエネルギーをどのようにして利用するのかを、矢部孝教授の著書である『マグネシウム文明論』を参照しながら、紹介していきます。
続きにいく前に、応援よろしくおねがいします
ありがとうございます
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『次代を担う、エネルギー・資源』 環境問題・新エネルギーをめぐる観念パラダイムの逆転④
みなさん、こんにちわ。
このシリーズも4回目を迎えました。 😀
今回は、前回に引き続き、「社会運動の欺瞞構造」について考えていきたいと思います。
その中でも「近代の社会運動」に焦点を宛てて考えていきたいと思います。
トレバー・ボークの世相を斬るさんよりお借りしました。
そこで参考として「るいネット」より、「社会運動の総括2 社会運動の自己欺瞞」を紹介します。
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『次代を担う、エネルギー・資源』トリウム原子力発電10~計画通りに進まない“再処理”計画~
☆☆☆難解な問題(バックエンド問題)は先送りにされる
2回にわけて“再処理”について書いていきましたが、まとめると、
①:再処理とは安全に処理することではなく、核廃棄物の中からプルトニウムを取り出すことであり、その他は埋めるしかないということ
②:軽水炉などの濃縮ウランを用いた核廃棄物から再処理する技術は、非常に困難であり、未だ確立された技術ではないということ
③:プルサーマルや高速増殖炉を実現させるには、再処理技術の確立が絶対条件であること
④:それにもかかわらず、再処理技術は確立されている前提で、これら(プルサーマル、高速増殖炉)の研究が先行されていること
⑤:高速増殖炉は(プルサーマルも基本的には同じ)燃料生産のためであり、最終処分の問題は何も解決していないこと
ということが分かりました。
このようにバックエンド問題(最終処分問題)とは、複雑で技術的にも難点が多いため、問題は先送りされていくという状態が続いています。
『次代を担う、エネルギー・資源』トリウム原子力発電9~再処理は実用の域に達しているのか?より引用
前回の記事では、再処理とバックエンド問題についてまとめました。今回改めて、「再処理計画の推移」が具体的にどうなっていたのかを追求していきます。
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マグネシウムエネルギーは次代のエネルギーになり得るか?第3回~マグネシウムのエネルギー量
『マグネシウムは時代のエネルギーになり得るか?第2回』に続き第3回です。
マグネシウムから発生するエネルギー量は、一体どの程度なのでしょうか?
豆腐に使用されている“にがり”がマグネシウムというのは聞いたことがありますが、そもそもマグネシウムとエネルギーとは普通に考えるとつながりません。
そのマグネシウムを石油等の化石燃料の代替エネルギーとして活用しようというのが、東京工業大学矢部孝教授なのです。矢部教授の著書である「マグネシウム文明論」を参照しながらマグネシウムの可能性を探っていきます。
まずマグネシウムの特徴から
■マグネシウム(Mg)
酸化数は常に2価を取る。比重は1.74.融点は650℃で、沸点は1100℃。
主に海水中に溶けている塩化マグネシウムを取り出し、溶融塩電解することで得られる。
ギリシャのマグネシア地方から酸化マグネシウムが産出されたことから名前がついた。(ウィキペディア参照)
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