遺伝子組み換え作物の問題とは(3)
遺伝子組み換え作物の代表は大豆ですが、その中でもアメリカ産大豆の約7割の作付け面積(2000年度時点)を占めるのがモンサント社です。日本の大豆も多くはこのモンサント産の大豆です。
モンサント社はベトナム戦争での枯れ葉剤撒布という人類史上最大の生物化学兵器被害をもたらした化学(農薬)メーカーでも有名です。枯れ葉剤によって直接死亡したとされるベトナム人は、ほぼ3500人だったといわれていますが、生まれてきた子供たちへの遺伝的な影響を含めて、言語を絶する被害となりました。
その枯葉剤の技術を転用したのがラウンドアップという除草剤で、その除草剤に対して遺伝子組み換え技術によって耐性を持たせた大豆がラウンドアップレディです。
この技術により薬剤耐性作物が出来た事で薬剤使用量が増加し、農薬残留量の増加がまず懸念されますが、1999年10月に厚生省は農薬残留量の基準を大幅に引き上げる(基準を緩くする)事になりました。
この背景にはどんな経緯があったのか?
遺伝子組み換え作物の問題とは(2)でも引用させていただいた河田氏の論文を紹介させていただきます。
この先、知りたいと思った方は、ポチッとお願いします!
本当に環境問題を考えるのなら、まずは事実の追求を!!
おひさしぶりです、かっし~です
早いもので、もう12月 年の瀬と言えば、年賀状
毎年、ギリギリで悩まされていますが・・・
そんな年賀状にも、地球温暖化問題の波が ・・・その名もカーボンオフセット葉書
元サッカー選手中田英寿、“世界のサカモト”坂本龍一、今年話題の小島よしおetc・・・
様々なジャンルの有名人やクリエーターが参加し、「地球の未来へ贈ろうムービー」と称して、地球温暖化防止メッセージを展開するなど、HPもなかなか力を入れています
カーボンオフセットとは、『Carbon=二酸化炭素』+『Offset=打ち消す』
今回、通常の年賀葉書代に上乗せする形で1枚5円の寄付金を集め、クリーン開発メカニズム(CDM)を活用して得た削減分を、日本の削減分として宛がいます。このように、オフセットしているわけです。
CDMについては、12/9のブログ記事『クリーン開発メカニズム(CDM)が途上国の環境を破壊?』をご参考下さい。
気になるのは、これで本当に変わるのか??ってところです・・・
いつも応援ありがとうございます
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選抜育種~遺伝子組み換えまで、品種改良のいろいろ。
農業に携わっている私たちにとっては、この時期は、来春からの野菜、稲の作付けを考える時期です。
そのときに、悩むことの1つが、どんな品種を栽培しようかということです。
野菜だけでなく、稲も、ここのところ新品種の開発が盛んで、どんどん新手が登場していて、楽しみでもあります。
そこで、品種改良について調べてみました。
人類の農耕の歴史は、安定栽培や多収、おいしさ等を求めて
品種改良の飽くなき追求をしてきた歴史
と言っても良いと思います。
調べてみると、もっとも基本的な選抜育種から、このブログでも取り上げられている遺伝子組み換えまで、多種多様な方法があって興味深いのですが、一方で、自然の摂理に照らして、どこまでやっていいものか?
という疑問も湧いてきます。
まずは、どんなものがあるのか。
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環境ホルモンってどんな問題だったのか~その3~
こんにちは~:D
環境ホルモンシリーズ第三弾です
今回も引き続き、『なぜ環境ホルモンがあれだけ盛り上がり、急速に沈静化したのか?』という問題を、考えていきたいと思います。
その2では、この現象を引き起こした【マスコミの問題】を詳しくお話しました。
要するに、マスコミが根拠もないのに報道をしたり、むやみに危機感を煽ったりしたために、「環境ホルモン」という言葉だけが一人歩きをしてしまった…というのが大元の原因ではあります。
ただ、この問題がここまで大きくなったことの要因には、そのマスコミの情報を受け取る側の意識も影響していました。
今回その3では、もう一つの要因である【大衆の意識の問題】について、考えていきたいと思います
では、続きはぽちってしてからでお願いします
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生理の血はトイレで出す ~女の自然の摂理その2~
11月27日、みわつんさんの、 女の身体はどうなっている?!~女の自然の摂理その1~ 読んでいただけましたでしょうか?
>まさに、長い年月をかけて人間(哺乳類)が、作り上げてきた自然の摂理・・・
>昔の女性は、月経時であるときこそ、女の悦びを感じ、普段よりより一層女であることに感謝し、しとやかになったと聞きます。。
月経時に、女の悦びを感じ、女であることに感謝し、しとやかになっていた昔の女性、
素敵 です。
そんな昔の女性たちは、なんと、月経血を「コントロール」していたそうです
月経血をコントロールするってどういうこと
月経をわずらわしいと思っているみなさん、もっと素敵な女性になりたいと思っているみなさん、昔の女に学び、月経に女の悦びを感じられるようになるために、続きをぜひお読みください 😀 (もちろん、男性も読んでくださいね。)
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沖縄男性の平均寿命に異変!!日本人皆への警鐘②
前回、沖縄男性の平均寿命の「異変」について投稿しました。リンク
今回は、その原因と思われる戦後沖縄の、食文化の変化について投稿します。(幕内秀夫氏「美味しい食事の罠」より引用。)
もともと、琉球の文化は台湾などと非常に近く、油脂で炒める食文化でした。それでも、基本的な食材はイモや野菜、魚。そうした伝統的な食生活は、日本一の長寿をを誇る沖縄の人たちの健康を支えてきました。
じぁ、なぜ異変が起きたの?
その前に、応援よろしくお願いします。
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京都議定書~・基準年設定の裏側に迫る・~
京都議定書では、温室効果ガスの削減目標値は1990年を基準としているが、一体なぜ1990年を基準年としているのか?その経緯の情報公開はされていない。
それには様々な説があるようです。
その一つが、「国際エネルギー機関(IEA)の最初の発表(1991年版)であり、その中で使用されている二酸化炭素の排出等に関する統計が1990年になっている。」というものである。
つまり、地球温暖化問題とエネルギー問題は密接な関係があるという観点からであるが、実際には活用可能なものとしてIEAのデータしかなかったというところではないだろうか。
だとしても、1990年以降は活用すべきデータはあった訳で、京都議定書時(1997年)などを基準年とすることも考えられたのではないだろうか?
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沖縄男性の平均寿命に異変!!日本人皆への警鐘。
昨今、いたるところで健康ブームが言われていますが、確かに、実際、私たちの体は、過剰な糖分、脂質にまみれています。
以下に引用する幕内秀夫氏の「美味しい食事の罠 」によると、沖縄男性の死亡率が急激に悪化しており、それは、彼らの戦後の食生活の変化によるものだとの分析です。
勿論、そこに書かれたことは日本人皆に当てはまることで、それが、極端な形で現れているだけといえます。便利さ、刺激、を求めた現在の食は危険なものと成っており、誰にとって切実な問題です。
長い間、男性も女性も、長寿のトップは沖縄でした。
美しい海、豊かな自然の恵み、暖かい気候、歌って踊る、大らかな琉球文化....。沖縄のオジイやオバアたちは、みんなとても元気です。都会でも琉球文化は大人気。沖縄料理の店は、ヘルシーなイメージが若者にもウケています。
ところが、この長寿の島、沖縄の男性に異変が起きました。厚生労働省が5年ごとに発表する都道府県別の平均寿命というものがあるのですが、2002年に発表された平均寿命では、沖縄の男性が、前回の4位から、一気に26位にまで転落していたのです。一方の女性は、6回連続で1位の座を守りました。このことは、長寿の島のイメージを傷つけ、地元は大きなショックを受けました。これは「26ショック」と呼ばれています。
なぜ、このようなことが起きたのか。それは、沖縄の男性の年齢別の死亡率を見てみるとわります。50歳より上の人たちの死亡率は、明らかに全国平均より下なのに対し、50歳以下の人たちの死亡率は、全国平均を軒並み上回っている。50歳を境に、明暗がくっきりと分かれてしまっているのです。
つまり、高度経済成長期以降の食文化によって育ってきた人たちと、それ以前の、昔ながらの食生活をしてきた人たちの間に、明らかな変化が生じているということです。
今や、沖縄男性の実に46.9%が肥満だといわれています。これは異常な事態です。さらに、厚生労働省が今年公表した「2005年度都道府県別年齢調整死亡率」では、沖縄が、肺疾患、糖尿病、肝疾患の死亡率が全国でもっとも高かったことが分りました。
一体、沖縄の食生活にどのような変化が起きたのでしょうか。
続く。(現在の沖縄の人々の、食卓事情を次回報告します。)
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クリーン開発メカニズム(CDM)が途上国の環境を破壊?
12月6日の読売新聞に次のような記事がありました。
環境途上国「クリーン事業 裏の顔」インド報告
主な内容は以下のとおりです。
金儲けの欲望を推進力に温室効果ガス削減を進めよう、と編み出された炭素ビジネスが盛んだ。中心となるのは、クリーン開発メカニズム(CDM)先進国の企業が途上国での削減事業に投資し、そこでの削減分を自国での削減分として使える。(中略)
インド北西部のグジャラート州パンチマハル地区の農村地帯にあるグジャラート・フルオロケミカルズの化学工場。ここで昨年、国連への申請第1号プロジェクトが始まった。
工場では、エアコンなどの冷媒を作るが、その過程で温室効果ガスのハイドロフルオロカーボン(HFCs)を大気中に出していた。グ社は日本の商社、英国の化学会社、オランダの銀行による融資や技術を得て焼却施設を新設。HFCsが焼却処理されて大気中に放出されなくなった分を削減分として、事業に参加する日英オランダ各社に売る。
図はYOMIURI ONLINE より引用
ちなみに、京都議定書による削減対象となっているHFCsは、CO2の140~11,700倍の温室効果があると言われており、国連環境計画の推計によると、世界のCDMによる08~12年の削減量の過半数がHFCsプロジェクトによるものらしい。
なんと、これにより、インドプロジェクトでは先進・途上国双方の企業が莫大な利益を得ていると言う。
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環境ホルモンってどんな問題だったのか~その2~
みなさん、こんにちは~
長らくお待たせしました
今日は、「環境ホルモンってどんな問題だったのか~その2~」をお届けしたいと思います
前回(「環境ホルモンってどんな問題だったのか~その1~」)は、
環境ホルモンって何?
いつから・どのように騒がれたのか?(年表)
環境ホルモンに関する新聞報道件数のグラフ
から、「環境ホルモン騒ぎ」の実態をおさえていきました。
この資料から見えてくることは、ある一時だけ騒がれて、その後一気に盛り下がったという現状です。
これは、特に『環境ホルモンに関する新聞報道件数のグラフ』を見てもらうとよくわかると思いますが、98年の前半には、あっても50件だった報道数が、98年の中盤には一気に800件にも膨れ上がり、かと思うと約一年後には約200件にまで下がり、その後年を経るごとに件数は少なくなっていって、今やほとんど話を聞かない、という状態になっています。
一体、なぜそのようなことが起こるのか?
今回は、この『なぜ環境ホルモンがあれだけ盛り上がり、急激に沈静化したか?』という問題を解明していきたいと思います。
続きは、ぽちっとしてからお願いしまっす