『次代を担う、エネルギー・資源』状況編11 ~まとめ1/2:必要量の予測~
みなさん、こんにちは
いよいよ、『次代を担う、エネルギー・資源』状況編も、終盤に差し掛かってきました
『次代を担う、エネルギー・資源』プロローグにおいて、
【1】(太陽エネルギー循環サイクルの)自然の摂理に則っている
【2】(国内で)自給自足できる
【3】共認充足を得られる生産と消費の場とセット
ということが、次代を担うエネルギー・資源の条件、という問題提起から『次代を担う、エネルギー・資源』の追究は出発しました
そして、これを追究するうえで、現在のエネルギー・資源を取り巻く状況をおさえ、
①次代に必要とされるエネルギー・資源の必要量の予測
②新エネルギーの各国の動向
を、この【状況編】シリーズで追究してきました
今回はここまでの内容のまとめを行い、次回の最終回で今後の可能性を記事にします
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1.次代に必要とされる日本のエネルギー・資源の必要量の予測
予測は、日本の1965年~2010年の総人口・総世帯数・GDP・そして、最終エネルギー消費の動向より、2030年においての必要量の予測値を算出しました。(※1980年を100とした指数で表示)
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1)エネルギーの必要量
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上記の表より、2030年時点のエネルギー必要量は、10,000PJ(ぺタジュール)、1975年の消費量に相当しています。
2)石油の必要量(※石油製品→ナフサ)
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石油製品として必要な2030年のエネルギー量の予測は、23,000千トン=1,000PJになります。
3)資源の必要量(※コモンメタル、レアメタル)
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2.新エネルギーの各国動向
1)各国のエネルギー構成
現在、世界の1次エネルギー全体における再生可能エネルギーは 13.3%[CRW10.6%+水力2.2%+(地熱、太陽熱、風力、潮力、波力、海洋エネルギー)0.5%]とまだまだ低い。
(※CRW:可燃性の木材など再生可能エネルギー)
(資源エネルギー庁エネルギー白書 2008年版(2008)より引用。)
その状況のなかで、日本は化石エネルギー=石油、石炭、天然ガスへの依存度が高く、新エネルギーの比率は低い。
2)世界の再生エネルギーの投資額
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3)日本の再生エネルギーの投資額
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新エネルギー関連への予算は、新エネルギー全体でも1,338億円にすぎず、他国に比べて大きく立ち遅れています。
(2009年度比較で、世界投資額の0.01%、第一位の中国の0.04%、第二位のアメリカの0.08%、第三位のイギリスの0.1%。)
それに対し、原子力予算は、4,889億円と新エネルギー全体の約3倍もの予算が割り当てられてられ、他国に比べダントツに大きい値です。(※参考:リンク)
つまり、現在の日本は、化石燃料に替わるエネルギーとして「原子力発電」に舵を切っているのです。
この原因は、日本の原子力開発推進体制が、官僚を中心とする利益集団の権益実現の為に存在しているためです。
このままでは、いくら可能性がある新エネルギー技術があろうとも、国家予算や民間の投資は一部の利益集団が壁になり原子力中心に推進され、もっとも重要と思われる新エネルギー開発へは十分な金額と制度が整備されてゆきません。
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次回、【状況編】シリーズのラスト記事で、今回予測した次代に必要なエネルギー・資源量を(原子力ではなく)自然の摂理に則ったエネルギー・資源で自給自足していく可能性を扱います。。。。。
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