2010-06-28
『次代を担う、エネルギー・資源』バイオプラスチックの可能性1~プラスチックとは?
現代社会は石油が無尽蔵に利用できることを前提に成り立っています。石油は数十億年の長い時間をかけて植物が変化したものと言われています。数十億年前の太陽エネルギーを植物が地下深くに固定したものとも言えます。これを、今人類はあっという間に消費し尽そうとしています。
石油は植物由来ではないという説もありますが、どちらにせよ現状では輸入に頼らざる得ません。今後世界情勢が不安定になっていく要素の多い中で、生存の根幹に係わる食料とエネルギーを海外に依存しなければならないのはリスクが大き過ぎます。(日本にとって絶対大丈夫な同盟国は今のところ存在しません)
その上、地球の地下深くに眠るエネルギーを大気に放出していることへの違和感もあります。石油の場合、その多くが熱エネルギーとなって放出されていますが、外部から入力される太陽光エネルギー以外の物を大気に放散していることになります。CO2地球温暖化説は嘘っぱちですが、温暖化が進んでいるとしてもおかしくありません。
よって、今後エネルギー源は、石化燃料以外の現在の太陽光エネルギーを出自とするバイオマス系や、放散熱量の少ないエネルギー利用を考えてゆく必要があります。これについては、当ブログの「藻から作る石油」や「トリウム原子力発電」や「マグネシウムエネルギー」などのシリーズで追求しています。
そして、石油がもたらすものはエネルギーだけではありません。
全石油消費量の約20%は、蒸発温度の差からナフサに精製され、これがプラスチック類を作り出す原料になっています。
画像はランチちゃんのプラニュースさんからお借りしました。私たちの身の回りはプラスチックだらけですね。
今後、石油消費量を抑える上で、エネルギーの脱石油と共にプラスチック類の生産をどうするか?を考える必要があります。
当ブログの『次代を担う、エネルギー・資源』状況編12 ~まとめ2/2:今後の可能性~でも次のように述べましたが,
>例えば、 「藻のエネルギー」「木材のリグノフェノール」は、現在の石油製品に替わる燃料にするのに技術的にはそれほど難しいことではありません。
あとは、この生産を促進する開発に予算を投入すればいい。
今回のシリーズは、そのプラスチックをバイオマスから作り出す可能性について調査します。
励みになります、よろしければクリックお願いします。↓