2013-08-31

電磁波の生体への影響1 ~プロローグ:生物は進化過程で電磁波を経験しているから問題無いと言えるか?~

 新しいシリーズを始めます。
電磁波です。
当ブログでも、過去、電磁波の危険性について扱って来ました
電磁波って危険!?その3~電磁波がもたらす影響って?
が、電磁波が身体に悪いというそのメカニズムまで追求し切れていません。
一体、電磁波の何が生体に影響を与えるのか、どの程度の強度で危険になるのか、納得できる文章は、ネット上でも中々見あたらないと思います。
 さらに、生体への直接影響だけでなく、電子レンジによる食品加熱も問題であると言われていますが、一体、水分子の運動による加熱の何が悪いのか?
 このシリーズで、これらのモヤモヤを解明していく予定です。
◆◆◆電磁波の種類
◇ 放射線~紫外線(電離放射線)  3000GHz以上
原子を電離させるエネルギーを持つ電磁波、いわゆる放射線です。生体にとって非常に危険ですが、太陽からやってくる放射線は大気のバリアによってブロックされ、地表にはほとんど届きません。人工的に発生する放射線も、法律でも厳しく制限されています。放射線が危険であることは、はっきりしていますので、今回は扱いません。 
◇ 可視光線~赤外線        3000G~300GHz
 地球大気をつき抜け、最も大量に降り注ぐ電磁波が可視光線です。地表に届く電磁波では、最もエネルギー量が大きく(だから太陽発電出来るし、植物は光合成する)、定常的に存在します。逆に言えば、だからこそ生物はこの電磁波を使ってセンサー(視覚や明暗反応など)を発達させたと言えるでしょう。だから「可視」光線となったのであり、これより周波数の低い電波になると我々には感知できないのです。
◇ 電波              300G~10kHz
 問題の中心部分です。人工的に作られている電磁波の多くがこの部分であり、生体との関係で問題視されているのは多くがこの帯域です。
非常に帯域は広く、波長にして300kmから1mmまでの幅があります。ですから、一概に、電波全てが良いor悪いと言えるものでは無いでしょう。これから少しずつ、その電波の中身を検証していきます。
◇ 電磁界             10kHz~
電波であるともされますが、電波法の範囲よりも低い周波数帯の電磁波はかなり性質が異なります。一般的に良く問題にされるのが、送電線から発せられる電磁波で、50Hzだと波長は6000kmにもなります。ここまで長いと、波の性質は見えてきません。宇宙規模で見ないと波の波長が見えないのですから。そのため、電磁波を電界と磁界に分けてその影響を見ることになります(電磁波とは、電界と磁界が交互に発生している波)。それらがどの程度の強度なら生体に影響するのか?この部分も電波と合わせて検証していきます。
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(さらに…)

  投稿者 hihi | 2013-08-31 | Posted in D04.電磁波No Comments »