2011-03-26

東北地方太平洋沖地震~原発は必要か否か12~自然の摂理を踏み外してしまった原発技術開発

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(画像は社会科学者の時評さんよりお借りしました。)
地球温暖化対策のもとで、原発がクリーンエネルギーとして脚光を浴びている。原爆材料プルトニウムを大々的に利用するプルサーマル発電が開始され、ナトリウム火災事故を起こした高速増殖炉「もんじゅ」が14年の冬眠をへて運転再開。
さらに政府が閣議決定した「エネルギー基本計画」では、2030年までに原発14基以上を新増設し、現在60%台まで急落している原発稼働率を90%まで引き上げる方針を掲げている。
エコの名の下で、日本人は疑問を抱くことなく電力会社の宣伝文句に踊らされているが、日本の原子力産業が突進しようとしている未来には、とてつもなく巨大な暗黒時代が待ち受けている。
その正体こそ、地球の地殻変動がもたらす「原発震災」の恐怖である。
スマトラ島沖地震、四川大地震、新潟県沖地震等々は、刻々迫る東海大地震の予兆である。この日本列島に阪神大震災をはるかに上回る巨大地震が襲うのは確実で、そうなれば浜岡をはじめとする原発が大事故を起こし、首都圏崩壊、さらには日本全土が壊滅するおそれが高い。
科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間は、電力会社にも一人もいない。
その時に、浜岡原発が破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる可能性は、ほぼ百パーセントと言ってよい。これは、時限爆弾の爆発を待っている、ということになる。私たちに分らないのは、その時限爆弾が、いつ爆発するようセットされているか、その時刻だけなのである『原子炉時限爆弾』広瀬隆著 2010年8月発売

今回の福島原発事故の報道や状況から、『原子力発電は安全』という認識の誤りが明らかになってきました。
これまで、官僚や学者、マスコミは『原子力発電は安全』という社会共認を形成してきました。だから、人々も漠然とではあるが『たぶん安全なのだろう』と思ってきました。これは、当の官僚たちも同じなのではないかと感じます。
自らが「安全だ」と言っているうちに、自家中毒的に「安全神話」にはまっていってしまったのではないでしょうか。
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いずれにしても、福島原発はまだ予断を許さない状況です。今回の記事も「原発は必要か否か」の視点から、過去記事の引用抜粋、改訂してお届けします。詳細な内容は以下の記事をごらんください。

『次代を担う、エネルギー・資源』原子力発電のまとめ1~(技術開発編)
シリーズ11~地球の物質循環から切り離された廃棄物の増量→蓄積の危機~

(さらに…)

  投稿者 hirakawa | 2011-03-26 | Posted in F04.東北地方太平洋沖地震~原発は必要か否か2 Comments »