2010-12-10
環境問題のパラダイム転換 1 ~CO2地球温暖化仮説を題材にして~プロローグ
世の中、エコだエコだと言ってるけど、すべてが空回りしているように見える。
燃費のいい車が出れば、みんなが珍しがって、意味も無く試乗する。
エコポイント制度は、エコポイントがたまれば、また別のものが買える。
電化製品をエコポイントで買えば、電気を消費する元が増えてしまう。
言っていることとやっていることが反対に見えるのは私だけですか?kgxpp552さん『yahoo知恵袋』より
これは『Yahoo知恵袋』の環境問題に対する素人の方の疑問です。
この質問の背後には、環境問題と経済活動とは密接に絡み合っていて、どちらか片方だけ取り出しても解決策にならないという問題意識が読み取れます。これに対して、私たちはどのように答えるのでしょうか?そこで、この疑問をもう少し整理していきましょう。
☆☆☆問題の整理
現在、社会で大きな影響力を持つようになったエコという概念は正しいのか?
その概念に沿った経済活動は、環境問題に対して意図とは全く逆の効果を生み出しているのではないか?
そうであれば、なぜ多くの人々がこのような概念を正しいと信じてしまうようになったのか?
ということになると思います。
これらは、例えば『温暖化は事実かどうか?』など、従来から行われてきた自然科学的領域に偏重した環境問題に対する方法論では答えが出ないほど深い問題だと感じます。そうであれば、私たちは環境問題を解決したいという意識とは裏腹に、追求の方法や対象が的外れであったということになります。これでは、問題が混沌とするばかりです。
そこで、今回シリーズではこのような疑問に対して、
まず『エコ』に代表される環境問題を考える上で基軸となる概念や、それにそった経済活動が、現実社会に何をもたらしたのか?を調査していきます。それと同時に、今や環境を認識するための常識ともいえる『二酸化炭素による地球温暖化仮説』を題材にして、この論理が社会にどのように広まり影響を与えてきたのか?も追求テーマとして重要です。
その上で、なぜそのようになったのか?本当の環境問題とはなんなのか?を明らかにし、それを解決できる新しい切り口を考えて行きたいと思います。