2010-01-18
『次代を担う、エネルギー・資源』 プロローグ
私たちが生存している地球は、『太陽エネルギー』をすべての基にして「物質」「エネルギー」の『保存則』が成立している。
地球上のすべての現象・変化は“非可逆”ですが(※覆水盆に帰らず)、これはエネルギーで見ても同じで、高密度のエネルギーは低エネルギー化して「エントロピー」は増大し、宇宙にエントロピーを廃棄(廃熱)し続けます。
それが、太陽からエネルギーが補給され“可逆性”を確保します。
そして、太陽エネルギーを使い地球のエネルギーの可逆性を可能にする“媒体”となるのが、短期的には大気や海であり、長期的には主に植物(と動物)です。
このように、地球のエネルギーは、「太陽→地球→宇宙」の関係のなかで循環し保存されている。
近代以降、人類の生産と消費は、長い自然循環のなかで植物(と動物)により生成・蓄積された石油をはじめとする化石燃料を超短期で大量に使用してきた。
また、原子の強引な人工操作によりつくられた原子力エネルギー、そして自然界に存在し得ない人工物質、これらの大量使用を行ってきた。
それにより、自然循環(太陽エネルギーの循環サイクル)を乱し・拡散させてエントロピーを地球上の中に蓄積させ、環境問題(汚染)を起している。
そのため、今後の人類の生産・消費のための『エネルギー・資源』の方向は、自然の摂理に則り、太陽エネルギーの循環サイクルのなかで行うことが前提になる。
そのためには、地域毎の気象特性を生かし、低密度エネルギーを効率よく取り出し、より自給自足・地産地消的に生産・消費を行う必要がある。