2009-09-08

リサイクルの本質を考える(8)~ゴミの現状から。リサイクルの実現は集団の再生から~

法律とゴミの中身の変遷を見ていくと、始まりは伝染病を予防するための事業の一環で、発生するゴミの種類・中身に対応する形で法整備が進んでいったことがわかります。
で、よくよく見てみると、実は「リサイクル」なんて、高度成長期までは、普通にある程度実現されていたということもわかります。
大量生産大量消費による増加で回収しきれなくなったゴミ、回収がコスト的に合理的でなくなったゴミについて、その処理を制度化し、正当化する法律が、現在の「廃棄物処理法」であるとも言えるのかもしれません。
次回は、現状のゴミの実態について、具体的に掘り下げて考えていくことにします。リサイクルの本質を考える(7)~廃棄物問題の歴史(明治・大正・昭和)~より

 
ということで、今回は現状のゴミの実態について基本的なところからレポートします。
ゴミは一般廃棄物と産業廃棄物に分類されます。
正確な定義はこちらを参照していただくとして、一般廃棄物は家庭や事業所からでる日常的なゴミで、産業廃棄物は、建設工事や工場など、事業活動の中で生じるゴミです。
一般廃棄物のゴミ総排出量は平成18年で約4900万トンで、産業廃棄物が約4億1800万トン。産業廃棄物の方が一桁多いんですね。
gomi01.gif
<一般廃棄物と産業廃棄物の推移>画像はこちらからお借りしました。

(さらに…)

  投稿者 nannoki | 2009-09-08 | Posted in L.リサイクル問題2 Comments »