2012-12-30

【時代認識】1 ~いま、社会の基底部で何が起きているのか~

◆ ◆ ◆ 3.11を経て、皆は何を感じただろうか
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左:コチラ、右:コチラから画像はお借りしました。

昨年の3.11を契機に、これまでの「市場拡大を絶対とする自由経済」「人類を破滅へと向かわせる原発を生み出した近代科学」、そして、それらを導いてきた「近代思想」にもいよいよ疑問や限界を感じ始めたのではないかと想います。

「市場はもうウンザリ」⇒市場からの脱却が始まった
科学の発展を無防備に受け入れていると殺される時代になった ~全文明史を覆すほどの大転換期~
「自由自在」とは意味不明な言葉である

今までの常識が全く役に立たないほどの外圧状況の中で、皆が「本当にこの社会や生活で良かったのか?」などの想いを感じ、そういった中で、はっきりとした像を結ばないとしても、“今までの社会ではダメだ、変わらないといけない”⇒“自分達で新しい社会を創っていく”といった時代の転換を予感させたのではないでしょうか。

しかし、今はどうでしょう。

先の選挙で云えば、(大衆の意識が反映されなかったにせよ)景気を建前にした新自由主義の安倍が政権をとったことや、3.11後の政府の対応は大量生産・大量消費を加速させる政策(→市場拡大→環境問題悪化)にしかなっていないこと(リンクリンク)が示しているように、現在では新たな社会への可能性は摘まれていき、閉塞する社会に戻りつつある状況だということを、みなさんも薄々感じていることと想います。

では、このモヤモヤを突き破るような“本当の安定”には一体何が必要なのでしょうか?

(さらに…)

  投稿者 tutinori | 2012-12-30 | Posted in A.史的構造認識から紐解く環境, A05.時代認識No Comments »