2011-08-23

次代のエネルギー潮汐・海流の可能性 5.世界の新たな潮汐・海流発電への試み

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Minesto UK社の海中凧による潮流発電システムです。
 
前回、世界各国の潮汐発電を紹介しました。
既に実用化されている大型のものとしては、フランス・ランス潮汐発電所(最大出力240MW=千kW)、韓国・始華湖潮力発電所(最大出力254MW)があり、これらは、大規模な水力発電所(ちなみに黒部川第四発電所で335MW)、あるいは小規模の火力発電所に相当する発電量を誇ります。
ところが、潮汐を直接利用するためには、5~8mの潮位差が必要とされていますし、いずれもが巨大なダムを湾岸に造営する構造になっており、このような活用ができる適地は限られてきます。
実際、日本においては、潮位差が大きい太平洋沿岸でも平均2~3m、潮位差の一番大きい九州有明海の奥部で4.9mと、潮汐を直接利用するには潮位差が小さく、また、巨大なダムを湾岸に造営することは困難であり、日本で潮汐発電がつくられる可能性は低いとされています。
しかし、これまで見てきたように、潮汐は自転と月の引力によって生みだされ、海流は太陽からの膨大なエネルギーによって生みだされており、潮汐・海流は宇宙が存在する限りは、絶えることがない恒久的なエネルギーであり、特に日本の場合は、国土面積は小さいものの、領海と排他的経済水域を合わせると世界第9位の面積を持っており、海流エネルギーを使わない手はありません。
 
そこで、今回は、潮流・海流による発電への世界各国の先進的な取組みを紹介します。
 
*潮流とは、潮汐現象による流れのこと。潮位差はあまり大きくなくても海峡などのように海底地形が狭まっているところでは流れが速くなる。
ソフトエネルギーから引用させていただきます。

(さらに…)

  投稿者 mamayo | 2011-08-23 | Posted in E10.潮汐・海流の可能性No Comments »