2009-10-13

シリーズ新エネルギー③『都市鉱山は循環型社会の実現基盤』

%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A42.jpg
写真は『エコジャパン』さんからお借りしました
   
この写真は、携帯電話の中身だ。ここに書き込まれているアルファベットはレアメタルの元素記号を表す。
      
Nd、Ag、Pd、Ba、Ni、Zr・・・・・
    
すべて遠い国から輸入されたものだ。これがなければ携帯電話は動かない。今回は、このようなレアメタルが、日本国内に大量蓄積されているという話から始めよう。それを都市鉱山という。
   
『都市鉱山』という命名はどこから来たか?
    
まず、日本の工業生産は資源を輸入し高度な製品を作り出す。そこでは、レアメタルと呼ばれる希少金属が使用済みも含めた大量の製品の中に蓄積される。もし、それを再利用できれば、その蓄積だけで輸入に頼らず必要な生産をまかなうことが出来る可能性がある。
   
そして、日本は家庭や企業に工業製品を有り余るほど所有している。つまり、山奥にある鉱山と同じように、都市部の家庭や企業の所有する製品の中にレアメタルは埋蔵されていることになる。これが、都市鉱山といわれる所以だ。
    
これが実現すれば、市場縮小経済における日本の突破口の一つになる。
   

08年年末なんで屋劇場「金融危機と意識潮流の変化」ノート4:突破口は鎖国経済モデル
   
このようなある種の鎖国経済モデルは、環境面では循環型社会の実現でもある。日本は江戸時代、既に鎖国経済モデル=循環型社会を実現したことがある。従って決して実現不可能なモデルではない。むしろ鎖国状況にありながら江戸は当時最先端都市であったことを考えると、鎖国経済モデルは、現在の閉塞したグローバル経済モデルの突破口として世界を牽引していける可能性もある。

   
それでは、都市鉱山を探索に行こう!
   
 

(さらに…)

  投稿者 sinsin | 2009-10-13 | Posted in E.次代を担う、エネルギー・資源1 Comment »