2011-07-26

プレートテクトニクス説のウソ11~なぜ地震予知は成功しないのか?~

●「地震予知はどうしたら当たるの ?」
たくさんの人が大きな期待を寄せる地震予知。
地震大国日本で予知の研究が始まったのは1980年なので約30年が経ちましたが、まだまだ研究途上。今回は地震予知を研究するために設けられた「地震予知連絡会」が現在どのような研究をしていて、今後どのように地震予知を実現していこうと考えているのか。そして、なぜ地震予知がなかなか実現しないのか?ということを追求していきます。
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●日本の地震予知戦略

地殻に力が加わって変形が進行し、それが限界に達すると急激な破壊(断層のすべり)が起こって大地震となる。したがって、広域の基盤的観測に基づいて大きな歪みが蓄積されているところ、さらにそのために地殻の変質が進行しつつあるところを見出して、そこに観測を集中して地震の発生を制度良く予知しようというのがこれまで地震予知戦略であったし、このすすめ方は今後も変わらないであろう。(『地震予知を考える』より引用)

日本の地震予知戦略は、地震が起こりそうな場所に目星をつけ、そこを集中的に観測しているというのが実態なんですね では具体的にどのような計測をしているのでしょう 😀

①地震空白域の観測
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大地震は地殻の応力が次第に増大してついに破壊する現象であると考えられるので、長い期間大きい地震が起こっていないところは、次の大きな地震が起こる可能性のあるところと考えられる。よって、地震空白域を観測によって見つけ出す。

②地殻変動・歪みの観測
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地殻変動を測定することによって、地殻に蓄えられている歪とその変化を評価できることから、水準測量や辺長測量が長期・中期予知に有効である。この分野は、近年に至って宇宙技術を利用したGPSやVLBIの導入によって飛躍的に発展しつつある。
ふむふむ。技術は進歩してきているんですね
では、どのような経緯でこれらの観測をすすめることになったのか、経緯を見ていきましょう

●日本予知の歴史

1880年 日本地震学会発足(イギリスのユーイングと日本人の有志)
【1891年 濃尾大地震(M8.0)】
1892年 震災予防調査会発足(菊地大麓〔東大総長〕)
     ・地震の性質や原因の研究が必要であり、震災予防に関する問題の研究は短
      時日で成功するものではなく、長期にわたる観測が必要。

【1923年 関東大震災(M7.9)】
1925年 東大に地震研究所設置
     ・理論と計測の分野が強く推進され、経験的手法はかえりみられなくなった。
【1944年 東南海地震(M7.9)】
【1946年 南街道地震(M8.0)】
1946年 地震予知計画研究グループ(組織的な予知研究を推進)
     ・ほとんどの議論は実施すべき観測計画の具体的な問題について
1969年 地震予知連絡会
【1973年 根室半島沖でM7.4】
   →1968年に地震空白域として予測=長期予測に成功した例
【1978年 伊豆大島近海地震(M7.0)】
   →予算の関係で直前予知はかなわなかったが、前兆現象が観測されたため、
    予知の可能性を示唆
【1995年 阪神淡路大震災】
   →予知できず。
      ↓
阪神大震災予知の失敗後、日本学術会議は30年以上にわたってすすめられてきた地震予知研究について検討。「これまでの成果では精度の高い短期予知は不可能」と結論し、地震発生後の被害軽減をめざす基礎研究の必要性を強調した。朝日新聞はこれを「地震の直前予知は不可能―被害軽減研究へ転換促す」の見出しで紹介した。

さて本当に予知はできないのでしょうか
気になるのは、最初に紹介した戦略が全てプレートテクトニクスを前提にしたうえで立てられた戦略であるということです。普通は立てた仮説でうまくいかなかった場合、もう一度その前提条件に立ち戻り、そこから再度検証していくのですが、自分たちにはできないとあきらめてしまっています。つまり地震予知が当たらないのは仮説がずれているからなのではないでしょうか。
そう 地震が予知できる可能性は残されているんです
学者に求めらていることは何か。それは社会のみんなの期待に応えること。地震を予知できるようになってほしいというみんなの期待に真摯に向き合い追求してほしいですね
とはいっても要求しているだけでは何も実現しません 😉 どうすれば予知できるようになるのか!次回はその可能性をご紹介します

List    投稿者 coro | 2011-07-26 | Posted in F01.化石燃料の起源ってどうなってるの?No Comments » 

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