2007-08-12

石油の不思議 ~無機成因説からのアプローチ~

前回掲載された「化石燃料について(リンク)」からはや5ヶ月。月日が立つのは早いものです。
imagekenkyu3p2.gif
コメントにて、しつれいしますさんにっしんさんからの質問を頂いていましたが、難解な質問で、お返事が滞っていました。申し訳ございません。
正直、無機成因説を研究している専門家でもないので、1つずつ丹念に調べていくことにします。今後とも宜しくお願いします。
続きはクリックしてからお願いします。

 にほんブログ村 環境ブログへ


>無機成因説でも、地球内部で生成されるには時間がかかるのではないでしょうか?
いきなり難しい質問ですね。でも、たしかに、気になるところです。
(1)無機成因説での石油の生産過程
最初に石油が地球の内部で生成すると考えたのは周期表で有名な ロシアのメンデレーエフです。
彼によると、

・地球内部(=上部マントル)に浸透した水が高温高圧のもとで地球内部(上部マントル)の炭化物と反応
・上部マントルの炭化水素はマントル内物質や地殻より軽いため地表に染み出してくる。

ということのようです。
無機成因説における石油の生産過程について、イメージしやすいよう化学反応式でみてみましょう。

まず、地球内部の炭化物が水と反応してアセチレンを生み出し、そのアセチレン が石油の元になる様々な炭素化合物になります。
CaC2 + H2O ⇒ C2H2 + CaO
炭化カルシウム   アセチレン 酸化カルシウム

この反応で出来たアセチレンは反応しやすい炭化水素だから、地殻内を上昇しながら
温度を下げていくうちに簡単に他の炭化水素に変化します。
3C2H2      ⇒ C6H6     (ベンゼン)
   触媒Al(アルミニウム)600度
C2H2 + H2  ⇒ C2H4     (エチレン)
C2H4 + H2  ⇒ C2H6     (エタン)
C2H2 + H2O ⇒ CH3CHO  (アセトアルデヒド)
CH3CHO+ O ⇒ CH3COOH  (酢酸)

こうして出来た化合物が石油の元になるのです。
これが、無機成因説における石油の生産過程です。
(2)石油が地球内部で生成されるのに時間がかかるか?
いろいろ調べたのですが、なかなか決定的な資料やデーターは見つかりませんでした。
よって、これからは完全な仮説となるので留意してください。
おかしい、間違っていると思われる方が遠慮なくご指摘下さい。
おそらく、上記の反応にはそれほど時間を要しないと思われるので、反応時間は割愛します。
しかし、上部マントル(深さ30km~670km)への水の浸透と、上部マントル内でできた炭化水素が地表に染み出してくるには相当な時間がかります。上部マントルへの水の浸透は、水が地殻成分より軽いためなんらかの要因がないと浸透していきません。(リンク)よって、プレートテクトニクスによる、 低温で密度が高い故に沈み込む海洋地殻による含水相の地球内部への運搬が考えらます。つまり、上部マントル(深さ30km以上)へ水が到達する時間は、プレートの移動速度を年間5cmとすると、10万年で5kmなので、60万年以上かかることになります。
次に、上部マントル内でできた炭化水素が地表に染み出してくるのには、根拠はないですが、仮に上部マントルから地表面まで地殻(深さ10km~30km)を1時間1mmの速度で上昇するとして、年間10m、1,000万年で10kmとなり、地表までは1千年~3千年かかることになります。
(3)まとめ
結局、地球内部で石油が生成されるには、約60万年程度かかることになります。
(4)考察
無機成因説であっても、石油が生成され採掘可能な地表面に現れるには約60万年かかることになる。
ということは、たとえ無機成因説が正しく現在もなお石油が生成され続けているとしても、地球内部(上部マントル)への強制的な水の注入がなければ石油は今以上増えていかないということになる。
無機成因説が正であるならば、地球誕生以来の地表面水量の変化を調べることで、今後の石油生産量の変化を解くことが出来るのかもしれません。
次回以降探っていこうと思います。

List    投稿者 isgitmhr | 2007-08-12 | Posted in F01.化石燃料の起源ってどうなってるの?6 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2007/08/178.html/trackback


コメント6件

 なっつん | 2007.11.01 23:17

待ってました第3弾!!
この前、さんぽさんの記事を読んで自然栽培が気になったので、サユールさんのレタスを食べてみました♪
そもそも見た目も全然違うんですね!!
レタスって丸だと思っていたんですが、はくさいみたいな感じでした。それに葉がすごくしっかりしていて、土のにおいがして食感もしっかりあるんです。
(実験はしてませんが)冷蔵庫で3日ほど経つと、確かに白い液体が・・・2週間ほど前に買って冷蔵庫に眠っていたスーパーのレタスはいまだにピンピンしてて、「なぜ生ものなのにこんなに長生きするの?」って改めて思いました。

 ハチノコジェルビー君の大冒険♪ | 2007.11.02 12:35

蜂のこジェルビー君    外れ舟券食べるヤギロボット

外れ舟券食べるヤギロボット 東京・江戸川競艇2007年11月02日08時18分 東京都の江戸川競艇場に先月末、外れた舟券を食べるヤギが登場。投げ捨てられが…

 さーね | 2007.11.04 17:58

単純だけど、説得力ありますねー^^
有機野菜の方が、環境にちゃんと適応してるってことかな。
一般野菜は、農薬に助けられてるから、適応不能って感じですね^_-

 ストップ地球温暖化! | 2007.11.04 20:09

小沢氏「混乱にけじめ」 クラプトン「いとしのレイラ」

「報道に憤り」とも 会見全文 2007年11月04日18時48分 (asahi.com)より引用。 民主党の小沢代表が4日、 開いた辞意表明会見

 さんぽ☆ | 2007.11.06 15:33

>なっつんさん
コメントありがとうございます☆
そうなんですよ。レタス、葉が肉厚ですよね。
外側の葉は、ややにがみがあったりして、レタスって味があったんだ~って気づかされたり。
それに葉がすごくしっかりしていて、土のにおいがして食感もしっかりあるんです。
>冷蔵庫で3日ほど経つと、確かに白い液体が・・・
2週間ほど前に買って冷蔵庫に眠っていたスーパーのレタスはいまだにピンピンしてて・・・
この違いはやっぱり気になりますね。
これからもいろいろ観察をお願いしま~す☆
>さーねさん
コメントありがとうざいます!!
>単純だけど、説得力ありますね
そういってもらえると嬉しいです☆
やっぱり、有機と一般栽培の一番の違いは、農薬より肥料にありそうな気がしますね。
一般栽培のように、肥料を過剰に投与すると、過剰に窒素が発生して虫がよってくる。→だからその分農薬も使う。
簡単にいうと、そういった関係になっている様です。
そういった悪循環が、「適応不能」状態ですね。

 kitajima | 2007.11.10 13:09

はじめまして。
ブログ応援サイトのファイブスタイルです。
ブログの記事、拝見させていただきました。
当ファイブスタイルでは、5つのスタイルの
カテゴリからブログをご紹介出来ればと考え、
担当者の私が1つずつ訪問しご紹介させて
いただいております。
是非、訪問していただければと思います。
詳しい説明はこちら⇒ 
http://www.fivestyle.biz/info/guidance
最後になりましたが、不快に思われた方、および
既にご案内を受けた方にはお詫び申し上げます。
ファイブスタイル
http://www.fivestyle.biz

Comment



Comment


*