2022-08-16
持続というリズムが生み出す螺旋。ループするリズムは、物理的な空間の中で差異を取り込みながら稼働しつづける。
木と人・生命との親和性の根源を探る続編です。
これまで、ミクロの視点から木をはじめとした植物が、細胞レベルで刻まれている螺旋構造の追求。
”螺旋構造”をもつ”電磁波・波動”が生命を統合しているのではないかという視点から、木のゆらぎが人間のゆらぎと共振共鳴して快感覚を刺激している!?
といった仮説を立ててきました。
その螺旋構造による電磁波・波動とゆらぎはどう連関していっているのか、を今回は探っていきます。
宇宙を貫く基本波動の存在と、宇宙のエネルギーと同期して、それと同じ渦構造と相似形の対数螺旋構造が組みこまれている多くの現在の生物が存在する
ように、
たとえばアサガオのつるの先の幹と葉の伸び方は左巻きの螺旋状、人間も出産の時、胎児が螺旋状に回りながら出てくるという(またへその緒も螺旋を形成している)。
画像はコチラからお借りしました。
木も一見、まっすぐ伸びているように見えるが、幹をよく見てみると、ねじれ(螺旋を描き)ながら伸びている様子や、細胞レベルで刻まれている螺旋構造からも明らか。
生命現象を貫く要素のもう一つがリズムで、すべての生物は生体リズムを刻む時計を体内にもっていて、生命を維持している。そのリズムは何を根拠につくられているかというと、サーカディアン・リズム。日本語では概日リズムと言われている。これは太陽の動きを基準としたもの。
この螺旋とリズムの相互関係とはどういったところにあるのでしょうか。
磁力の発見の歴史(近代)③~17世紀の機械論哲学(ガリレイ、デカルト)と力
16世紀後半から17世紀の初めにかけて、技術に進捗とヨーロッパ人の活動範囲の拡張により、それまで知られていなかった自然の諸相が明らかになっていったことで、アリストテレスとプトレマイオスの宇宙像が随所で綻びを見せるようになってきた。地球に関する知識の広がりに伴い磁石と地球磁場について多くの事実が判明したことや、17世紀初頭の望遠鏡を用いたガリレイによる惑星の衛星の発見や月面観察のように、新しい観測機器が新しい世界を開いたこともある。さらに、チコ・ブラーエの精密な天体観測が知識をより精密化させたことで、これまでの理論の不十分性や観測との齟齬を暴き出したことも大きい。ギルバードの磁気哲学やケプラーの惑星運動論は、このような時代背景の中で生み出されてきた。一方で、事実の発見に論理が追い付かない(ギルバードはアリストテレスに囚われていたし、ケプラーも新プラトン主義の土俵にあった)状況になっていた。そのため、17世紀になると、アリストテレスや新プラトン主義にとって代わる新しい学問、哲学の創出を目指す動きがヨーロッパ全土で湧き上がってきた。
ここで登場したのが、通常はガリレオ・ガリレイ(1564-1642)やルネ・デカルト(1596-1650)と語られているが、共にケプラーの楕円起動の意義を認めることができず、近代宇宙論の要となる万有引力の発見には至っていない。彼らが、提唱した自然観は「機械論的自然観」と呼ばれており、それは、物体の幾何学的形状と大きさ、そしてその運動や配置や個数のみを客観的なものと考え、物体が呈するもろもろの感性的性質を被説明事項とみなす還元主義となっている。