2022-08-14
気候変動問題・脱炭素は「エネルギー安全保障問題」へ、BRICS・新G8の力が増大へ向かう!
ドイツは7月末にロシアからの天然ガスパイプライン(ノルドストリーム1)を当初の20%供給に減らされ、この冬が越せないという危機的な状況が続いています。前回の本ブログでもふれたように、「欧州のエネルギー政策の優先順位は、脱炭素どころでは無く、「脱炭素→エネルギー安全保障へと大きく転換」しています。ここにきてドイツは石炭火力発電の復活だけでなく、原子力に猛反対した緑の党も遂に折れ、2022年に末に停止予定だった残りの3基の原子力発電所の稼働も継続することに。参考:リンク
そもそも「気候変動対策」そのものが、ベースとなる安定したエネルギーの供給を前提としており、その上に天候や風に大きく左右される再生可能エネルギーで脱炭素を目指すストーリー。その足元がぐらぐらに。
そしてこのエネルギー安全保障の問題は、欧州だけでなく、先進国対BRICsの問題として新たな展開へと進んでいます。