2010-07-15
『次代を担う、エネルギー・資源』 トリウム原子力発電12 地球の物質循環から切り離された核廃棄物問題はトリウム発電でも同じ
トリウム原子力発電の可能性を探るため、前回までの記事で、ウラン235を用いた原子力発電のバックエンド問題を扱ってきました。そこで浮上してきたのは
『核反応を起こせば、どう加工しようとも核廃棄物は半永久的になくならない』
という事実です。そして、廃棄物問題において、トリウムを用いた原発の利点として主張されてきたことは、
①ウランと異なりプルトニウムが発生しない。
②燃料として濃縮しないので放射性廃棄物が圧倒的に少ない。
ということでした。これらが果たしてそうなのか、具体的に検討していきましょう。