2008-12-25
「持続可能な開発」とは(1) ~「環境と開発に関する世界委員会」より
simasanです。 😀
「環境運動がこれほどまでに力を持ってきたのはなぜか?」ではsinsinさんが、現在の環境運動が、第三世界の人口および開発抑制を誘導していることを分析告発している著書『環境活動家のウソ八百』のことを紹介しています。
この本にも記述がありますが、これら環境問題と人口抑制政策については、現在、国連活動と関係が深いことが分かります。そこで、今回はこれらの活動のバイブルとなっている報告書「地球の未来を守るために(Our Common Future)」の内容を要約・紹介したいと思います。
その前に、これらの著書をまとめた、ノルウェー生まれの医師、ノルウェーの元首相であるグロ・ハルレム・ブルントラントとはどういう人物なのか?
彼女は、1998年4月、世界保健機関(WHO)の事務局長に就任。就任演説で『タバコとは、人間を殺す前に一生涯喫煙者にすべく、ニコチンを適切に投与するように如才なく巧妙に作られた製品です』との持論を展開し、痛烈な喫煙批判を行った人物である。
ところでみなさん 「持続可能な開発」 という言葉は御存知でしょうか?
そう、環境保護運動を調べていくと必ずこの概念が登場しますね。この言葉こそ1984年から1987年まで、国連に設置された「環境と開発に関する世界委員会」 (ブルントラント委員会と呼ばれる)がまとめた報告書「地球の未来を守るために」で始めて提唱され、 「将来世代のニーズを損なうことなく現在の世代のニーズを満たすこと」がここで定義されている概念です。
委員会の主張である「環境運動と人口及び開発抑制」は、ブルントラント委員会が1989年の「人口と持続可能な開発に関するアムステルダム宣言」を皮切りにその後の国連主催の国際会議において採択された多くの宣言や行動計画のベースとなっている。
そもそも市場拡大こそが全ての環境問題の元凶であることは明らかですが、私には市場拡大を続けつつ、環境も守るというのは都合の良い概念にしか聞こえないのですが、どのように実現しようと言うのでしょうか?
以下、この報告書の要約です。
みなさん、これからも「自然の摂理から環境を考える」をよろしくお願いします。
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水資源の危機どうする?(番外編)~海水淡水化(1)~
1)海水淡水化とは?~淡水化の仕組み~
『水資源』の危機!!シリーズ読んでいただけましたでしょうか?
↑このきれいな海の写真は海ZABUUN様のHPからお借りしました
水資源に対する危機感が高まったことと思います。この先、もし日本が水不足になったらどうしましょう?
地球に存在する水の97.5%を海水が占めているということはもうご存知だと思います。
じゃあ、それを飲めるように淡水化できたら、水不足なんて一気に解消されるのでは?と思いますよね。
実は、この「海水淡水化」は、地理的な要因で水不足(山が緩やかでダムが造れない、川が少ない、降雨量が少ないなど)に悩まされていた中東の国では、すでに1930年代から実用化されていて、現在、世界中で海水淡水化プラントが続々と建設されています。
「じゃあ、水不足は海水淡水化で解消できるんじゃん!どんどん建設しようよ! 😀 」
と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください
海水を飲用水とするためには海水に含まれている約3.5%の塩分を、少なくとも0.05%以下にまで落す必要があり、それには多大なエネルギーが必要なんです。
この番外編では、
海水淡水化を新たな水源として当てにしていいのか?!
について3回に渡って追求していきます。1回目は基礎知識として、淡水化の種類と仕組みについて見ていきましょう。
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