2008-09-10
『水資源』の危機!!どうする?-⑥:2.水資源の危機とは 3)水資源(淡水)の減少:貯水による自然の水循環の破壊
前回の続きです 😀
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□貯水による自然の水循環システムの破壊_ダム
地域ごとに限られた降水量から利用可能な水資源を増やす為には、貯水などによる水資源開発で、利用できる淡水の量を増やす他ない。
降水量やその季節変動に関らず安定した取水が望める地下水は自然に貯水された有用な水資源だが、偏在性が高い。また、その多くは降水による涵養量の少ない帯水層に存在する為、涵養量を超えた使用を続ければ確実に枯渇する。既に世界各地の代表的な帯水層では地下水位の低下という形で枯渇が顕在化し始めており、地下水の緩やかな水循環は破壊され、使える淡水が減少している。
もう一方の代表的な水資源開発がダムで、降水を貯水することで、降水の季節変動(河川流量)の平準化、都市用水や灌漑用水の貯水、治水、水力発電等の目的で建設されてきた。規模の大きなダムでは年間河川流量の2~3倍の貯水量を持つものもある。2003年現在で世界各地に47000箇所ものダムが存在して利便性をもたらしている。
しかし、ダムはその規模から、河川や地中を循環する水の量に大きな影響を及ぼし、本来意図していた利便性を上回る損害を周辺地域や下流域に与え、むしろ自然の水循環の破壊によって、広域に渡る水資源の不足を加速してしまっている。
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写真:ダムによって形成された人工湖(ナセル湖)は琵琶湖の7.5倍の面積で、約1700億m3の貯水量。(日本最大の有効貯水容量をもつ奥只見ダムで4億5000万m3)
フォトライブラリーより:アスワン・ハイ・ダム
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