2008-09-20
漢方ってなんだろう ~漢方の歴史(1) 中国編~
こんばんは。
先日の投稿で、finalcutさんが
西洋医学がわが国に導入されて近代医薬品が日常生活に浸透する前は、日本人は漢方や和方といった東洋系の医療法、くすりに頼っていました。
東洋医学が自然の摂理にかなったものかどうなのか、まだ断定できませんがヒントが隠れているかもしれません。
漢方、和方がどのように人々の生活とかかわって来たか、このあとのシリーズ後半で追及してみようと思います。
とおっしゃってましたが、今回は、そのとっかかりとして、漢方の歴史について紹介させていただきます。
少し前、風邪から胃の調子が悪くなって内科に行ったら、整腸剤と一緒にツムラの葛根湯を処方してもらったことがあります。
えっ、漢方を処方するんだ、なんてその時は、思いましたが、一方で、漢方って、結構身近な存在であることも知った経験でもありました。
漢方っていっても、漠然としているので、簡単に漢方について、整理します。
まず、漢方というと、草の根や木の皮などを薬とする、いわゆる生薬を使いますが、同じく生薬を使う民間療法との違いはどこにあるのでしょうか。
実は民間療法といわれるものとの区別は、一部例外はあるようですが、1種類だけの生薬を使用するものを民間療法と呼び、2種類以上の生薬を混ぜて組み合わせたものを、漢方と呼んでいます。数種類の生薬を煎じて飲むことにより、構成成分の相互作用によって、より有効な薬となるという考え方です。
後、漢方には、病状を診断しその病状に対し漢方による処方によって直すことが可能な治療法を見立てることを「証」と呼んでおり、この個々の症状ではなく、全体を総合判断して「証」を立てるというのが漢方独特であり、また漢方の重要な考え方になっています。
詳しくは、後のエントリーで紹介ただければいいかと思います。
さて、そんな漢方ですが、「漢」方というぐらいだから、中国で発達した医学じゃないかと、思ってしまいがちですが、発祥こそ中国ですが、実は日本独自に発展した医学だということを知っていましたでしょうか?
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