2009-07-28

リサイクルの本質を考える(5)~自動車リサイクルって??~

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今回は『リサイクルの本質を考える』シリーズ、第5弾
テーマはリサイクル法でも、最も新しく制定された『自動車 リサイクル法』
を持っていない私には縁が無いものと思っていましたが 、今まで投稿されていたリサイクル法の流れと合わせて追求していくと、なんだか不思議 な疑問も湧いてきました

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【自動車リサイクル法制定の背景】
日本では、1年あたり約360万台もの車が廃車になっています。車はもともと鉄やアルミ等の金属が多く使われているので、リサイクル率は高く、既に車体の約80%がリサイクルされ、残りの20%はシュレッダーダスト(クルマの解体・破砕後に残るゴミ)として主に埋立処分されていました。
しかし!埋立処分スペースが残りわずかとなり、埋立処分費用の高騰などの原因により、不法投棄・不適正処理が心配されるようになりました。
また、カーエアコンの冷媒に利用されているフロン類がきちんと処理されないとオゾン層破壊や地球温暖化問題を引き起こすこと、車をリサイクルするにあたり、爆発性のあるエアバッグ類を安全に処理するには専門的な技術が必要とされることも問題となって、これらの問題を解決するために2005年1月から「自動車リサイクル法」がスタートしたのです。
【法律の概要】
関係者の具体的な役割は以下のようになっています。
車の所有者(最終所有者)
リサイクル料金の支払、自治体に登録された引取り業者への廃車の引渡し。
引取業者
最終所有者から廃車を引き取り、フロン類回収業者または解体業者に引き渡す。
フロン類回収業者
フロン類を基準に従って適正に回収し、自動車メーカー・輸入業者に引き渡す。
解体業者
廃車を基準に従って適正に解体し、エアバッグ類を回収し、自動車メーカー・輸入業者に引き渡す。
破砕業者
解体自動車(廃車ガラ)の破砕(プレス・せん断処理、シュレッディング)を基準に従って適正に行い、シュレッダーダスト(クルマの解体・破砕後に残る老廃物)を自動車メーカー・輸入業者へ引き渡す。
自動車メーカー・輸入業者
自ら製造または輸入した車が廃車された場合、その自動車から発生するシュレッダーダスト、エアバッグ類、フロン類を引き取り、リサイクル等を行う。
【対象となる車】
1.被けん引車
2.二輪車(原動機付自動車、側車付のものを含む)
3.大型特殊自動車、小型特殊自動車
4.その他(スノーモービル等)
【料金】
自動車のメーカー、車種、エアバッグ等の装備によって、1台ごとに異なるりますが一般の車両だと7,000円~18,000円程度。車を廃車する時の最終オーナーが支払義務を負いますが、徴収をスムーズに行うために前払い方式でいったん委託金というかたちで預ける方法をとっています。
自動車の所有者から回収したリサイクル料金は、シュレッダーダスト、エアバッグ類のリサイクル、フロン類の破壊に使われます。これらは自動車メーカーが責任をもって行います。
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自動車リサイクル法の全体像を纏めてみましたが、ここで、ある疑問 が出てきました。
はもともと鉄やアルミ等の金属が多く使われていることからリサイクル率は高く、80%がリサイクルされていたにもかかわらず、さらに残りの20%に着目し、リサイクル法が制定されています。
また、容器包装リサイクル法から始まり、家電リサイクル、食品リサイクルと、これらの制定は「環境問題・資源問題」の解決法とされていますが、リサイクルの本質を考えるシリーズでは、裏は全て「大量消費の正当化」「リサイクルという新しい市場の拡大」として捉え議論してきました。
「家電リサイクル法」やこの「自動車リサイクル法」の制定により、不法投棄や、実態はリサイクルされていない(活用に労力とお金が必要)といった問題が現しているように、関連事業者、メーカー等に大きな負担がかかっています。
また、購入者=消費者にも負担がかかっており、市場拡大にも影響してくる=売れなくしている原因となっているのではないでしょうか。
※エコ商品に補助金などが導入されるのは、無理やり消費意欲を駆り立てる=市場を維持をしようとしていると思われます。
市場拡大をもくろんでいる側と、それを阻止しようとする側。そんな綱引きの関係が垣間見れるのは気のせいでしょうか。
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『リサイクルの本質を考える』シリーズのバックナンバー
第1弾 「リサイクルの本質を考える(1)」
第2弾 「リサイクルの本質を考える(2)~ペットボトルをジャンジャン使えばリサイクル??」
第3弾 「リサイクルの本質を考える(3)~家電リサイクル法って何?」
第4弾 「リサイクルの本質を考える(4)~食品のリサイクルって??」

List    投稿者 kawano | 2009-07-28 | Posted in L.リサイクル問題8 Comments » 

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コメント8件

 ヘンプヒルズ | 2010.03.01 17:58

ほ~!
藻類にもいろいろあって、そのなかで油脂を溜め込む藻類があるのか?
面白い!
この藻類からの油脂が、エネルギー源としての可能性があるのか、楽しみにしています♪
それと、なんで、藻類が油脂を溜め込む戦略をとったのか、その置かれた時代の環境も気になりますね。

 mamayo | 2010.03.02 23:11

藻類とは、コケ植物、シダ植物、種子植物という「陸上植物を除いた光合成を行う全ての生物」を指しており、昆布やワカメのような大型の海藻から、クロレラやミドリムシのような単細胞の小さな種類まで含まれるようですね。
生命進化の最も初期に出現して、地球上に酸素を作り出したのも藍藻の仲間で、それ以降、大きく変わる外圧に適応して様々な種が出現したということなのでしょう。

 naganobu | 2010.03.04 23:01

確かに、陸上植物では、人間が植物油として取り出して利用しているように、油脂成分を生成、貯蔵しているものは、多いようですが、藻では、極僅か。それが、何を意味するのか、興味深いです。続きを楽しみにしています。

 egisi | 2010.03.05 23:48

ヘンプヒルズさんコメントありがとうございます!
これからさらに藻類の可能性を探っていくのでお楽しみに!
藻類がなぜ油脂を貯めこむようになったかの外圧には、まだ謎も多いのですが、これも引き続き追及して行きますね!

 egisi | 2010.03.05 23:56

Mamayoさんコメントありがとうございます!
>生命進化の最も初期に出現して、地球上に酸素を作り出したのも藍藻の仲間で、それ以降、大きく変わる外圧に適応して様々な種が出現したということなのでしょう。
そうですね!
「大きく変わる外圧に適応」。具体的にどんな外圧だったのでしょうね。
これから藻類の可能性を追求していく中で、大きなポイントだとおもいます。
また気付きがあったら、一緒に追及して行きましょう!

 egisi | 2010.03.06 0:06

Naganobuさん、コメントありがとうございます!
>藻では、極僅か。それが、何を意味するのか、興味深いです。
確かにそうですね!
今後、藻と地上で油脂をつくる植物についても追求していくのお楽しみに!

 fwz2 | 2010.03.06 22:21

藻から油、驚きですね。浮遊するため、あるいは、コロニーを形成する為の油説。なるほど、と思う一方で、そうなら他にも油を分泌すつるタイプがたくさんいてもよさそう。もっと、追求して見たくなりますね。

 egisi | 2010.03.08 15:00

fwz2さん、コメントありがとうございます。
>なるほど、と思う一方で、そうなら他にも油を分泌すつるタイプがたくさんいてもよさそう。もっと、追求して見たくなりますね。
そうですね!
これからも、藻がなぜ油脂を生成するようになったかの外圧状況にも迫りたいとおもうので、応援よろしくお願いします!

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