2009-07-18
地球環境の主役 植物の世界を理解する⑳ 麦作・牧畜部族の森の神殺し(森林破壊)
前回では、森を維持する東アジアの「稲作・漁労部族」と、森を破壊(開拓)する西アジアの「麦作・牧畜部族」の基本構造をみてみました。
狩猟・採取の段階では、森の恵みに対する感謝、森の神々への念が、部族の意識にあります。
麦作・牧畜による森の破壊(開拓)を必要としていた西アジアの部族は、どのように「森の神々への尊敬の念」を転換していったのでしょうか?
今回は、世界最古の神話、メソポタミアの『ギルガメシュ神話』をてがかりとして、西アジア部族の意識転換を扱ってみます。
ウルクの英雄・ギルガメシュとその親友エンキドゥによる、森の神・フンババ殺しの物語です。
フンババ(紀元前1700年/出土地不明/大英博物館)
飯坂温泉 双葉旅館の遠藤孝秀さんの大英博物館とルーブル美術館に、ギルガメシュを探す旅からお借りしました。
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