2013-07-17
【地球のしくみ】30(総集編3/4)~万物は融合し組織化・秩序化する方向に進化を塗り重ねる~<生物の進化編>・・・後編
の続きです。
(※図は当サイトで作成したものです。)
前回の前編の記事で、生命のエネルギー代謝は、
①(自然由来の)有機物「発酵」 ⇒【原始生命】
②無機・有機「複合体発酵」 ⇒【超好熱菌】
③原始的ながらも細胞膜の電子伝達系を使う「化学合成」 ⇒【嫌気性呼吸細菌】
④太陽光利用の「光リン酸化」と有機物生成「カルビン・ベンソン回路」 ⇒【嫌気性光合成細菌】
⑤「水利用」と2段階の光励起を行う「光化学系Ⅰ・Ⅱ」 ⇒【好気性光合成細菌】
⑥酸素を利用した呼吸「トリカルボン酸回路(クエン酸回路)」 ⇒【好気性呼吸細菌】
の流れで進化してゆくことを見ていきました。
後編の今回は、この原核生物の時代に完成したエネルギー代謝システムを基盤に、真核生物~多細胞の時代における生物の進化です。
ここのポイントは、『捕食』、『変異と安定の役割分化』、そして『酸素呼吸による適応放散』です。
そして、真核以降の生物の進化においても、生命は「逆境(⇒どうする)⇒進化」の繰り返しであり、その実現態の塗り重ねの歴史であることを理解できることです。
では、生命の初期進化、その後半の歴史をみてゆきましょう。