2009-03-11
【人口問題】1~プロローグ:自然の摂理を超えて、ここまで人口が増加したのはなんで?~
『るいNETWORK』より引用
環境問題を考えると、直接的な原因は近代の市場拡大にあると認識できる。
序列圧力の箍が緩み万人に私権獲得の可能性が開かれた近代に入り、際限なき快美欠乏(豊かさ追求)に導かれ、市場拡大がもたらした大量生産=大量消費=大量廃棄が環境破壊の直接的な原因である。
だから、本当に環境問題を解決するには『市場拡大を停止する』ことが直接的答えになる。
しかし、(現在の世界金融危機を引き金に世界的な市場拡大停止があるかもしれないが・・)
仮に、貧困の消滅により先進国で市場拡大が停止しても、開発という名のもとに欧米に侵略され私権収束した中進国そして途上国の市場拡大がもたらす環境問題は残る。
また、市場拡大の問題とともに大きな問題として、環境問題の量的要因は『人口問題』に起因しており、最終的には60億まで爆発した『人口をどうする?』の問題に突き当たる。
実際、中進国として急速に市場拡大を行っている中国(約13億人)・インド(約11億人)で世界人口の4割を占め、それにブラジル・ロシアや後進国までを含めると世界人口の大半を占める。
環境問題を考えれば、市場の問題と同時に人口の問題は避けて通れない。
しかし、人口問題は、目先的に対策を考えられるレベルを超えた根源的問題であり、
そのためには『自然の摂理を超えて、ここまで人口が増加したのはなんで?』を、史観を通じた構造認識に照らして明らかにしていかなければ、今後の可能性も見えてこない。
その時に、人類だけがここまで人口増加したことを考えれば、集団・社会で共認された『観念の中身』に焦点を当てることは不可欠であり、また人口を構成する集団の統合様式のなかでも人類特有の『私権統合』、そして集団の基底にある『婚姻様式』、さらに農業・工業など科学技術による『生産様式』を絡めた構造的追及が不可欠になる。
上記を受け、人類の原基構造にまで遡って『自然の摂理を超えて、ここまで人口が増加したのはなんで?』を追求し、その原因構造から人口問題に対する可能性を考えていきます
(画像は、現代社会研究所:吉田隆彦「人口波動で世界を読む」より拝借させて頂きました)
内容は、次の目次に沿ってシリーズでアップしていきますので、応援よろしくお願いします 😀