2009-03-06
世界銀行とIMFは正当化観念により貧困と環境破壊を拡大した
tutinoriさんは「環境保護運動に隠された正当化観念 ~アフリカへの搾取構造の実態~」
で、アフリカを中心とした「持続可能な開発」という正当化観念を使った奴隷化とその搾取構造についてまとめられました。
戦後、奴隷制度は撤廃されましがた、工業化の遅れている発展途上国では、市場経済に飲み込まれその対価が払えない貧困層が絶えず生まれ続けているのが実態です。
奴隷を奴隷として面倒見続けるより、僅かでも賃金を与え、消費者にした方が、工業社会ではいいということになる。
以上「奴隷制度の廃止は、市場社会の拡大の結果だった」より引用
と言われるように、市場経済化が貧困から脱出する方法だと、借金を形に発展途上国に無理矢理市場経済化を押し付けているのが、世界銀行とIMFである。
第二次世界大戦後、連合国によりブレトン・ウッズ体制が確立しドルが基軸通貨となると同時に、1945年IMF、世界銀行が創設されました。世界銀行は戦後の復興と発展プロジェクトに資金供給、IMFは国際収支赤字に陥った国家に通貨を貸し付けるという役割を担っています。現在、出資比率が最も高いアメリカ一国が、議案の成否を左右する歪んだ投票システムを採用するなど、実質、アメリカが支配している組織だと言っても過言ではない。
今回は、これらIMF、世界銀行の実態について紹介したいと思います。
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投稿者 simasan | 2009-03-06 | Posted in A.史的構造認識から紐解く環境, A01.環境問題の背後にある思想, G.市場に絡めとられる環境問題 | 2 Comments »