2014-04-30
【GW特別企画】るいネット秀作紹介2 近代医療が金貸しに乗っ取られる過程② ~大卒の医薬品を使う医師のみにお墨付きを与え、他の医療を排除する~
日本の薬の使用量の多さは、世界の中でも突出しています。
世界の医薬品市場規模は、約80兆円
日本の医薬品市場規模は、約 7兆円
日本の人口は比率で言えば世界の人口の2%にしか過ぎないのに、日本の薬の使用量は世界の薬の30%。インフルエンザ治療薬のタミフルについて言えば、実に70%の消費大国です。
ところで、科学的には、風邪もインフルエンザも自分の体に自然にそなわった力により治しているにも拘らず、医師により自然治癒力とは無関係の薬を多量に処方されています。そして、患者は何の違和感も無くそれを受け入れています。
また、健康と病気の境界線は非常に曖昧であり、「正常」と「異常」とを分ける境界は国によって違いがみられたり、時代とともに変わったりしています。それでも、多量に薬を飲むことを患者が受け入れているということは、何らかの理由で自分は病気であると信じており、それは薬により治されることが当たり前であると思っているからです。
たとえば髪が薄くなるとか、性生活の衰えなどは、困ったことですが、しかたがないとすませていた問題です。それを、病気だと医師が言えば、医学的な介入も可能になります。そして、勃起不全症、成人型注意欠陥多動性障害、月経前不機嫌性障害など、次々と新しい病気が医師によって指定され、投薬対象となってきています。
何でこんなことになったのでしょうか?
近代医療の歴史から見て行きましょう。