2007-07-12
廻ってないけどリサイクル・・・核燃料サイクル
温室効果ガス で温暖化⇒原子力で解決 、の図式が当然のことのように原子力発電の推進が国際的にも進行中。その際、燃料がリサイクルできる が大きなメリットとして喧伝 されています。
しかし、ペットボトル始め、およそ今叫ばれている個々の物品のリサイクルはそれ自体浪費でしかなかったり、リサイクルを言い訳に過剰消費に繋がっていたりと、碌な事はありません。原子力はどうなんでしょう?
「核燃料サイクル」 という言葉を聞いたことがあると思います。原発の使用済み燃料の一部から使える部分を再処理し、再び燃料として利用する仕組みを表します。
燃料に中性子をぶつけて起こす核分裂の熱を利用して発電を行なう原発では、ウランを燃料にします。
燃料として有効なウラン235(核分裂しやすい)は、ウラン鉱石から分離したウラン元素に0.7%しか含まれず、 大半はウラン238(核分裂し難い)です。ウラン235が3~5%になるまで濃縮 して燃料に用います。
3~4年使用した燃料には、ウラン238が95%、核分裂生成物(死の灰)3% 、分裂しきらなかったウラン235が1%、ウラン238が中性子を吸収して生成されるプルトニウム239が1%含まれます。
この新たに生まれた天然には無い プルトニウムは核分裂するので、残ったウラン235と共に再利用しようというのが下図の核燃料サイクルです。
図版:原子力安全・保安院HPより引用
しかし、これを見てふーん、なるほどと納得していてはいけません。
続きを読む前にポチッと応援お願いします。 ↓