2010-10-30
『マグネシウムエネルギーは次代のエネルギーになり得るか』第10回~まとめ:実現可能性の検証2~
■マグネシウムエネルギーの可能性と課題
第3回の「マグネシウムの利点」でも述べたように
(1)循環できること
(2)資源量が豊富である(海水に豊富に含まれている)こと
(3)クリーンであること
(4)運搬や貯蔵にすぐれていること
などが挙げられています。マグネシウム単体を見ればエネルギー資源としての可能性は高いように思われます。
また、マグネシウムの最初の利点で「循環できること」、つまり、酸化マグネシウムを還元してマグネシウムと発熱エネルギーを取り出し続けることができる(Mg ⇔ MgO +360KJ)を挙げていますが、この還元方法として「太陽光励起レーザー」が必要になります。
太陽光励起レーザーは第5回で述べたように、太陽光というほぼ無限に近いエネルギー源を資源とし、また、その時点でのエネルギーを集中させて利用するので(=薄く広がるエネルギーを集中させて一気に高密度なエネルギーをつくるので)環境負荷の増大もないと思われます。
しかし、前回の第9回で検証したように、日本の年間消費エネルギーを全てマグネシウムエネルギーで賄うには問題が山積している状況です。
改めて、次代のエネルギーを考えるうえでの判断軸となる【自給自足が可能かどうか】【自然の摂理に則っているか】の視点と、【技術的な課題】も加えて整理したいと思います。
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