2010-10-20
『次代を担う、エネルギー・水資源』水生圏の可能性、水力エネルギーの活用 1.自然エネルギーの原理について
今回のシリーズは「水力エネルギーの活用」です。
水力の活用は、石炭をエネルギー源として使い出す産業革命以前では、最も、一般的なものでした。流れる水の力を水車の回転に転換し、その回転力でいろいろの仕事をさせます。
日本は、多量の雨が降ります。そして、高低差のある地形が、流れの速い河川を作り上げています。この流れの速い河川の水流を使って、水車を駆動させることが普及していきます。
江戸時代には、水車を使って穀物を粉にする製粉所やゴマから油を絞る製油所が全国にありました。
精米製粉用の水車の模式図
右側から水車(A)、上下する杵(D、E)と搗臼(G、H)、回転する挽臼(O)、穀物を石臼に送り込む昇降ベルト(Q)です。(出典:芦屋川水車場跡と城山古墳群第20号墳の発掘調査成果)
一方、風力の活用も行われていました。最も有名なのが、オランダの風車ですね。風の力を風車の回転力に転換し、その回転で仕事をさせます。
自然現象の中に潜在している力は、他に何があるでしょうか?太陽光そのものがあります。地熱も考えらますね。
そこで、水力、風力、太陽光、地熱について、ちょっと原理的な考察をしてみます。
1.自然エネルギーとその連関表
2.水力、風力、太陽光、地熱のもつ潜在的なエネルギー水準
3.自然エネルギーの評価(存在の普遍性、仕事への転換の容易さ・難しさ)
水力、風力は「力」という言葉が使われています。それに対して、太陽光は「光」、地熱は「熱」と違う言葉が使われています。何かヒントが含まれています。
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