2010-02-21
『次代を担う、エネルギー・資源』水生圏の可能性〈プロローグ〉
こちらからお借りしました。
みなさん今日は。新シリーズ『次代を担う、新エネルギー・資源 水生圏の可能性』始まります!!次代を担うエネルギー・資源は、『自然の摂理に則っている』『自給自足できる』『共認原理の生産体とセットで構築していく』ことが重要です。(こちらもご参照ください。)
この観点からみて、【バイオマスエネルギー】は、化石燃料に替わる次代のエネルギーとして非常に可能性を感じます。現状は、トウモロコシの実やサトウキビなどからのバイオエネルギーが注目されています。
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しかしながら、そもそも食糧として成立しているものをわざわざ分解して、エネルギーに利用するということには違和感があります。 👿
さらに、その利用の実態は、米国などにおける目先の大量消費利用のためのものが多く、途上国の農業生産を歪にし集団を破壊するものですし、加えて、技術上も強引な化学的・物理的処理を行って、植物がもつ油成分をガソリン・軽油へ転換しようとするものであり可能性が感じられません。:evil:
それに対し、低密度の太陽エネルギーをそのまま利用する「藻から作る石油」や「小水力発電」などの“水生圏のエネルギー”は、可能性が非常に高いと考えています。海洋・河川が豊かな日本の次代のエネルギーを考えるとき、ここの可能性を見出せるかは大きなポイントですね。 😀
本シリーズは、水生圏を2つの局面で扱います。1つは水生圏の単細胞生物・藻類のもつ可能性です。太陽光を利用して光合成している藻類の物質生産力を直接活用しようという試みです。
もう1つは水そのものの循環から有用エネルギーを取り出す試みです。太陽によって熱められ海から蒸発し、大地・地形と一体で生み出すエネルギーです。江戸時代には全国の隅々まで普及していた水車、明治維新後の富国殖産を支えた水力発電のさらなる可能性です。
まずは第一テーマである「水生圏の単細胞植物・藻類の可能性」を以下のように多面的に扱って行く予定です。
1.油脂成分を大量に生成する藻類の発見とそれへの注目
~何故、藻類は油脂成分を貯めこむのか~
2.植物の光合成と油脂成分の貯蔵
~高等植物の油脂貯蔵(大豆油、菜種油)と比較してみる~
3.油脂成分を即物的に鉱油(ガソリン、経油)代わりに使う
~オバマのグリーンニューディールが加速する欧米の開発戦略~
4.藻が生産する成分を全て活用する作戦に出よう。
~油脂はエネルギーに、セルロースやたんぱく質は餌に~
5.藻を繁殖させるサイト(栽培地)をどうする。
~砂漠、荒地に栽培池を想定する米国、海洋を前提とする日本~
6.藻から生産する油脂(エネルギー)の生産性を評価する
~1000ha(1k㎡)で何世帯が生活できるのか~
7.プロジェクトにはどれ位お金がかかるのか
~実証プロジェクトをクリアするための開発費~
8.実用化への工程を考えてみる
~全国流通モデルか地産地消モデルか~
では、次週より本編始まりです。ご期待ください!! 😀