2010-02-08

『次代を担う、エネルギー・資源』林業編4 林業バイオマスには大量の未利用系~間伐材~が存在する

 
 
 
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創作木工ラボ「日々木」HPより 
 
 
こんばんは。
 
前回のエントリーでは、製材所等で発生する木片の再生利用方法等について紹介しましたが、今回は、間伐材の利用等について紹介してみたいと思います。
 
 
■林業の衰退と間伐材の現状
 
間伐材を含めた林業の現状については、以前のエントリー『次代を担う、エネルギー・資源』 林業編1 林業の現在~循環型社会の実現に向けて~に紹介されていますが、少し抜粋引用させていただきます。
 
 
昭和30年には木材の自給率が9割以上であったものが、木材の輸入自由化により価格競争力を失ってしまい、今では2割まで落ち込んでいます。
 
市場に乗らず、負の遺産となった国内の林業は、間伐を中心とした保育作業や伐採・搬出等に掛かる費用も回収できず、林業はすっかり衰退してしまいました。間伐をはじめとする森林の整備(手入れ)を行ったり、主伐(収穫のための伐採)を行っても採算がとれず、赤字になってしまうのです。
林業経営者の意欲は低下し、若者は都市部へ雇用を求めるようになりました。また、林業以外に目立った産業のない山村地域では、林業の衰退とともに、地域の活力も低下し、林業離れによる後継者不足、林業就業者の高齢化、山村問題、限界集落と呼ばれる問題まで起こっています。

 
 
 
間伐が行われなくなったり、間伐材が放置されたまま山が増加し、森林が荒れていくという結果になっていきます。
 
森林の維持には間伐は必要だが、間伐自体が採算にのらず、大量の間伐材(約174万t、間伐材の半数以上が未利用のままとなっています。
NEDO試算 )
  
 
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間伐林 熊野古道歩きHPより 
 
 
普通に考えれば、間伐材とはいえ、せっかく植えて育てた樹木が、使用されずに置かれたままであることは、もったいないと思えてきます。何か、有効な利用方法はないのでしょうか?
 
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(さらに…)

  投稿者 yuyu | 2010-02-08 | Posted in E02.林業編1 Comment »